喝采』(かっさい)(原題: Applause)は、1929年に制作されたルーベン・マムーリアン監督によるアメリカの映画である[1]。トーキー初期の映画は機材面の発達が十分でなかったことが原因で画面を固定的にしか扱えず、音声の処理も融通性に欠けていたが、この映画でその制約を破って自由にカメラは動き、音声を効果的に使っている[2]

喝采
Applause
監督 ルーベン・マムーリアン
脚本 ギャレット・フォート
原作 ベス・ブラウン
製作 モンタ・ベル
出演者 ヘレン・モーガン
ジョーン・ピアース
撮影 ジョージ・J・フォルシー
公開 アメリカ合衆国の旗1929年10月7日
日本の旗1930年4月10日
上映時間 81分
製作国 アメリカ合衆国の旗
言語 英語
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ストーリー 編集

キャスト 編集

  • キティ・ダーリング - バーレスクの踊子:ヘレン・モーガン
  • エイプリル・ダーリング - 娘:ジョーン・ピアース
  • ヒッチ・ネルソン - キティの夫:フラー・メリッシュ・Jr
  • ジョー・キング - 道化役:ジャック・キャメロン
  • トニー - 水兵:ヘンリー・ワズワース
  • 女子修道院長:ドロシー・カミング
  • エディ・ヴァーモント - スリムの兄弟:マック・グレイ
  • ジャック・シンガー:デイヴィッド・ホルト

スタッフ 編集

製作 編集

原作はショー・ガールの経験を持つ女流作家ベス・ブラウンの小説で、 脚色は女性を描く映画に才能を開花させたギャラット・フォート。 主演はトーチ・シンガーとして人気を高め、特に映画「ショウボート」で大当たりを取ったヘレン・モーガンが演じた。[2]

エピソード 編集

  • ベッドでキティが子守唄を口ずさみ、エイプリルが小声でお祈りする場面を1カットで撮ろうとしたら、録音技師が子守唄とお祈りをマイク1本の1チャンネルで録音することは不可能だと言い出した。マムーリアン監督はマイクもチャンネルも2本で録音して重ねてはどうかと言ったがらちがあかず、監督は会社の大ボスだったアドルフ・ズーカーに直訴、自分の提案をどおりにするように命令してもらった。[2]

脚注 編集

  1. ^ kinenote.
  2. ^ a b c 双葉十三郎『映画史上ベスト200シリーズ・アメリカ映画200』、キネマ旬報社刊、1992年5月30日発行(80-81ページ)

外部リンク 編集