基礎経験(きそけいけん)とは三木清によって提唱された哲学の概念。これは人間が行ってきた経験の中でもパトスによって行われてきたようなものの事を言う。我々が意識的に行ってきたような経験というのはロゴスによって行われてきたわけであるが、パトスによって行われてきた基礎経験というのはロゴスには支配されておらず自由である。そして現在の我々のロゴス的な行動というのは、基礎経験を根源として形作られていることはあるが、その逆にロゴスによって基礎経験が形作られているということは無い。

外部リンク 編集

  • 思想家紹介 三木清 京都大学大学院文学研究科・文学部
  • 有馬良之「二十年代の三木清」『比較文学・文化論集』第2号、東京大学比較文学・文化研究会、1985年9月、23-36頁、doi:10.15083/00026730ISSN 0911341XNAID 120003324772