大山積神社(おおやまずみじんじゃ)は、愛媛県新居浜市角野新田町にある神社住友グループの守護神で、新居浜市住友グループの礎を作った別子銅山の守護神が奉られている。

大山積神社
所在地 愛媛県新居浜市角野新田町3丁目13−13
主祭神 大山積神
倉稲魂命
社格 村社
創建 1691年
別名 山根大山積神社
山神さん(さんじんさん)
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境内には別子銅山記念館が整備されており、山根公園にも隣接している。境内から新居浜市山根市民グラウンドを臨む、新居浜市街を一望できる位置に鎮座する。

祭神 編集

神社系列としては、三島・大山祇信仰稲荷信仰の系列に属する。

歴史 編集

大山積神社の歴史は、1691年別子銅山開坑に始まる。同時期に大三島大山祇神社より勧請・創建された[1]。全国の鉱山に勧請された鉱山型大山祇神社(三島・大山祇信仰)の中でも古い社の一つであり、大三島の大山祇神社発行の資料によると、1605年佐渡金山大山祇神社に次いで創建が早い[1]。鉱夫が入抗する際には、必ず坑口に奉られる御祭神を拝礼したという[2]

当初は別子山村足谷の縁起の端に位置していたが、1893年に足谷の目出度町に遷座。1927年には新居浜市内に移転し、内宮神社境内に仮遷座のち、1928年に現在地にと、採掘が海側に移動するにつれ遷座していった[2]。現在地に移った翌年には、磯浦町にあった住友グループ各事業の守護神も移された。

1973年に別子銅山は閉山するが、現在も住友グループ各社により祭祀が行われている。新年祭や例大祭は新居浜在所のグループ各社の参列が習わしである[2]。所有・管理は別子銅山を経営し、現在でも多数の鉱山を操業する住友金属鉱山が行っており、本社屋上や各事業所にも大山積神社が勧請されている[3]

1975年、住友グループ21社により境内に別子銅山記念館が整備された。

境内及び付近の関連構造物 編集

  • 大山積神社奥の宮社 - 本殿から東に300mほど。生子山(煙突山)の頂上にあたる。
  • 銅精錬所の煙突 - 本殿から南に100mほど。国の有形文化財
  • 別子銅山記念館 - 境内にある博物館
  • 大鉑 - 毎年奉納されていた巨大な銅鉱石。展示されているのは1973年に奉納された最後のもの。
  • 蒸気機関車・かご電車 - ドイツ・クラウス社製で、初代坊ちゃん列車と同型のものである。鉱山鉄道用に実際に使用されていた。

出典 編集