大興(たいこう)は、渤海大欽茂の治世で用いられた元号738年 - 794年

閻万章の考証によれば大欽茂は大興37年(774年)に宝暦(唐の宝暦とは別)に改元したが、晩年に再び大興を使用するようになったとされる。

出来事

編集
  • 25年:大欽茂、より渤海国王に冊封される。

西暦等との対照表

編集
大興 元年 2年 3年 4年 5年 6年 7年 8年 9年 10年
西暦 738年 739年 740年 741年 742年 743年 744年 745年 746年 747年
干支 戊寅 己卯 庚辰 辛巳 壬午 癸未 甲申 乙酉 丙戌 丁亥
開元26 開元27 開元28 開元29 天宝 天宝2 天宝3 天宝4 天宝5 天宝6
日本 天平10 天平11 天平12 天平13 天平14 天平15 天平16 天平17 天平18 天平19
大興 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年
西暦 748年 749年 750年 751年 752年 753年 754年 755年 756年 757年
干支 戊子 己丑 庚寅 辛卯 壬辰 癸巳 甲午 乙未 丙申 丁酉
天宝7 天宝8 天宝9 天宝10 天宝11 天宝12 天宝13 天宝14 天宝15
至徳
至徳2
日本 天平20 天平21
感宝
勝宝
勝宝2 勝宝3 勝宝4 勝宝5 勝宝6 勝宝7 勝宝8 勝宝9
宝字
大興 21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 29年 30年
西暦 758年 759年 760年 761年 762年 763年 764年 765年 766年 767年
干支 戊戌 己亥 庚子 辛丑 壬寅 癸卯 甲辰 乙巳 丙午 丁未
至徳3
乾元
乾元2 乾元3
上元
上元2 上元3
宝応
宝応2
広徳
広徳2 永泰 永泰2
大暦
大暦2
日本 宝字2 宝字3 宝字4 宝字5 宝字6 宝字7 宝字8 宝字9
神護
神護2 神護3
景雲
大興 31年 32年 33年 34年 35年 36年 37年 38年 39年 40年
西暦 768年 769年 770年 771年 772年 773年 774年 775年 776年 777年
干支 戊申 己酉 庚戌 辛亥 壬子 癸丑 甲寅 乙卯 丙辰 丁巳
大暦3 大暦4 大暦5 大暦6 大暦7 大暦8 大暦9 大暦10 大暦11 大暦12
日本 景雲2 景雲3 景雲4
宝亀
宝亀2 宝亀3 宝亀4 宝亀5 宝亀6 宝亀7 宝亀8
大興 41年 42年 43年 44年 45年 46年 47年 48年 49年 50年
西暦 778年 779年 780年 781年 782年 783年 784年 785年 786年 787年
干支 戊午 己未 庚申 辛酉 壬戌 癸亥 甲子 乙丑 丙寅 丁卯
大暦13 大暦14 建中 建中2 建中3 建中4 興元 貞元 貞元2 貞元3
日本 宝亀9 宝亀10 宝亀11 宝亀12
天応
天応2
延暦
延暦2 延暦3 延暦4 延暦5 延暦6
大興 51年 52年 53年 54年 55年 56年 57年  
西暦 788年 789年 790年 791年 792年 793年 794年
干支 戊辰 己巳 庚午 辛未 壬申 癸酉 甲戌
貞元4 貞元5 貞元6 貞元7 貞元8 貞元9 貞元10
日本 延暦7 延暦8 延暦9 延暦10 延暦11 延暦12 延暦13

他の王朝

編集

参考文献

編集
  • 藤島達朗・野上俊静編『東方年表』 (平楽寺書店、初版1955年、2004年第35刷) ISBN 4831301205
  • 王承礼『渤海簡史』(1984年1月 黒龍江人民出版社)
  • 李殿福・孫玉良『渤海国』(1987年4月 文物出版社)
  • 朱国忱・魏国忠『渤海史稿』(1984年 黒龍江省文物出版編輯室)
  • 金毓黻『渤海国志長編』

関連項目

編集


前の元号
仁安
渤海の元号 次の元号
宝暦
中興