妙覚(みょうかく)とは、

1. 真の悟り[1]、微妙(みみょう)・深遠な悟りのこと[2]。また、仏の無上の悟りのこと[1]

2. 菩薩五十二位・四十二地の最上位で、菩薩が修行して到達する最後の階位のこと[1]。妙覚の位に達した菩薩は、煩悩を断じ尽くし、智慧を完成させるとされる[2]。天台教義の六即と対応させると、別教の菩薩五十二位の最高位である「妙覚」は、円教の「究竟即」に相当する[3]。一つ前の等覚の位にいる菩薩が、さらに一品(いっぽん)の無明を断じて[要出典]この妙覚位に入る。しばしば、の位と同一視される[2]

脚注 編集

  1. ^ a b c デジタル大辞泉「妙覚」 - goo辞書
  2. ^ a b c 『岩波仏教辞典』第二版、P.970「妙覚」。
  3. ^ 『岩波仏教辞典』第二版、P.1071「六即」。

参考文献 編集

  • 中村 元ほか編『岩波仏教辞典』(第二版)岩波書店、2002年。ISBN 4-00-080205-4