ヴァーセッタ経[1](ヴァーセッタきょう、: Vāseṭṭha-sutta, ヴァーセッタ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第98経。『婆私吒経』(ばしたくきょう)[2]とも。

釈迦が、婆羅門ヴァーセッタ(婆私吒)等に仏法を説く。

構成 編集

登場人物 編集

場面設定 編集

ある時、釈迦はコーサラ国イッチャーナンガラ村に滞在していた。

その村の若い婆羅門であるヴァーセッタ(婆私吒)とバーラドヴァーシャは、真の婆羅門は家柄に依るのか、生き方に依るのか議論するが決着つかず、釈迦の意見を求めて訪ねる。

釈迦は人間には生まれつき差異が無いこと、そして真の婆羅門(賢者)たる条件を挙げていく。

2人は法悦し、三宝への帰依を誓う。

日本語訳 編集

  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典3』(第11巻上) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)中分五十経篇II』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典3』(第6巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典 編集

  1. ^ 『原始仏典』中村、『パーリ仏典』片山
  2. ^ 『南伝大蔵経』

関連項目 編集

外部リンク 編集