窩頭

窩頭（ウォートウ）、または窩窩頭（ウォーウォートウ）とは、中国北部の伝統的な食べ物。窩頭を元に考案された小窩頭も本項で説明する。

窩頭
窩窩頭
別名	窩窩頭
発祥地	中国(明朝)
地域	北京

トウモロコシの粉で作った主食であり、饅頭に似た形のものが多い。

庶民や貧乏人の食べ物と言われるが、近年健康食品として認識されている。

小窩頭

小窩頭
発祥地	中国(清朝)
地域	北京

小窩頭（シャオウォートウ）は北京の菓子。

1900年に義和団の乱が起きると、西太后は北京を脱し、西安へ逃れた。その途中で、空腹を覚えた西太后が側近に何か食べ物を探してくるように命じ、側近は農民が食べていた窩頭を手に入れて、西太后に差し出しところ、西太后は空腹もあって、窩頭を美味いといいつつも、あっという間に食べ終えてしまった。乱が治まり北京へ戻った西太后は、あの時に食べた窩頭の味を思い出し、無性に食べたくなり、宮廷料理人に作るよう命じたのだが、庶民や貧乏人の食べ物である窩頭を西太后に食べさせて良いものか悩んだ料理人は、大きい窩頭を小さな団子状にし、トウモロコシ粉に大豆粉を加えて練って蒸して、キンモクセイのシロップと栗を使って甘味を加えた。西太后は一口食べ、これはあの時の味であると叫んだと伝えられる。

小窩頭と名付けられ、宮廷菓子として広まっていった。