小野石子
奈良時代末期から平安時代初期の女官
小野 石子(おの の いわこ、天平18年(746年) - 弘仁7年3月22日(816年4月22日))は、奈良時代末期から平安時代初期の女官。
経歴
編集小野石根の子。高賀茂諸雄の室。大同5年(810年)正月、典侍従四位下の石子が奉献したとあるのが初見[1]。弘仁3年(812年)従四位下から正四位下に昇叙され[2]、同4年(813年)正月、従三位に叙された[3][4]。弘仁7年(816年)2月には、嵯峨天皇が石子の長岡の邸宅に行幸し、文人に命じて詩を作らせ、正三位を授けられた、とある。同時に石子の娘である高賀茂伊予人も従五位下に叙され、五位以上の者に衣被が下賜されている[5]、同年3月22日、薨去[6]。享年71。
官歴
編集『日本後紀』による。
系譜
編集脚注
編集参考文献
編集- 阿部猛『日本古代人名辞典』東京堂出版、2009年。ISBN 4490107617。
- 森田悌訳『日本後紀(中)・(下)』講談社学術文庫、2006年・2007年