尾沼谷(おのぬまたに)は富山県黒部市黒部川水系の谷。僧ヶ岳を源流に深い谷と無数の滝を形成しながら流れ、急流を保ったまま黒部川に合流する。

宇奈月谷
水系 一級水系 黒部川
種別 一級河川
水源 僧ヶ岳
水源の標高 1,855 m
河口・合流先 黒部川
流域 富山県
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地理

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僧ヶ岳の源流を源流とし、深い谷と無数の滝を形成し急勾配のまま黒部川本流へ合流する。谷中で崩壊が多く、下流部では砂防堰堤が集中する[1]

地質 

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1914年11月に硬砂岩の転石からジュラ紀中期のアンモナイト化石(Perisphinrtes sp.)が発見された。おそらく尾沼谷の上流部に手取層が露出していると思われるが、露頭は発見されていない[2]


自然 

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尾沼谷左岸は大規模なトチノキ群落が見られる[3]

源頭部は雪田湿地の植物群落が形成されており、富山県内でやや珍しいものではオオサクラソウシラネアオイが分布する。

また、尾沼谷はニホンザルの群れが存在することで知られる[4]

流域の自治体

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富山県
黒部市

流域の観光地

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脚注

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  1. ^ [2回 黒部川流域治水協議会 資料4:森林整備・保全について 3頁2020年12月22日 中部森林管理局富山森林管理署 富山県新川農林振興センター https://www.hrr.mlit.go.jp/kurobe/jigyo/chisui/02shiryou/04.pdf]
  2. ^ 追録 宇奈月町史 自然編 38頁 宇奈月町史追録編纂委員会 1988年3月25日
  3. ^ [県指定文化財[天然記念物]黒部市 https://www.city.kurobe.toyama.jp/category/page.aspx?servno=3320]
  4. ^ [富山のニホンザル とやまと自然第19巻 冬の号 3頁 1997年 https://www.tsm.toyama.toyama.jp/_ex/public/nature/scan/nature-076.pdf]


関連項目 

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