層成砲身
層成砲身(そうせいほうしん)とは複数の同心円筒で組み立てられた砲身。主となる筒を覆うように1つ以上の追加の追加の筒を取り付ける。これらの追加の外筒は、所定の位置に滑り込ませる前に加熱され、膨張させられ、その後冷える際に収縮する。この焼きばめ効果で内層部に残留圧縮応力を生じさせ,耐圧強度の増加を図っている。マルチレイヤーチューブ (multilayer tube)[1]。この砲身を使用した砲はフープガンやリングカノンとも呼ばれる。 層成砲身は、20世紀初頭に自緊砲身 (autofrettaged tube)が発明されるまで用いられた[2]。
脚注
編集- ^ 『防衛省規格 火器用語(火砲)』(PDF)防衛省、2009年5月13日 。2024年4月30日閲覧。
- ^ Uday S Dixit, Seikh Mustafa Kamal, Rajkumar Shufen: Autofrettage Processes: Technology and Modelling, Verlag CRC Press, 2019, ISBN 978-0-429-75798-3, S. 15–16 [1]