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山田 昭廣(やまだ あきひろ、1929年 - )は、日本の英文学者書誌学者

英国バーミンガム大学シェイクスピア研究所で英米書誌学を学び、その後本格的な研究に従事、国際的に一級の評価を獲得した最初の日本人書誌学者・本文校訂者といえる[1]。とりわけ、そのジョージ・チャップマン英語版等の戯曲版本の書誌学的研究は、英米の数あるエリザベス朝書誌学・本文研究においても、歴史的評価に耐え得る高度なものとなっている[2]。著書・編著以外に、英米専門誌を中心に掲載された多数の学術論文が存在する[3]

目次

経歴編集

この間、1959 - 1961年、英国政府給費留学生としてバーミンガム大学シェイクスピア研究所で研修、1962年にM.A.
  • 1962 - 1988年 信州大学文理学部のち人文学部助教授・教授
この間、1966 - 1967年、米国国務省給費研究員としてイリノイ大学で研修。1967年7 - 12月、フォルジャー・シェイクスピア図書館給費研究員。1974 - 1976年、英国政府給費研究員としてバーミンガム大学シェイクスピア研究所で研修、1976年にPh.D. 1982年3 - 6月、日本学術振興会特定国(英国)派遣研究員として研修
  • 1988年4月 信州大学名誉教授
  • 1988年4月 - 1999年3月 明星大学人文学部教授
  • 1998年5月 - 1999年3月 明星大学図書館長。

著書・編著編集

  • 『シェイクスピア時代の戯曲と書誌学的研究―序論』(文理書院、1969年)
  • George Chapman:The Widow's Tears.“The Revels Plays”(ロンドン、メシュエン社・マンチェスター、マンチェスター大学出版局、1975年)
  • 『本とシェイクスピア時代』(東京大学出版会、1979年)
  • Printing and the Book Trade in Shakespeare's Time. "Bibliotheca Shakespeariana”(ニューヨーク、パーガモン社、1986年。第2版、ミシガン・アナーバー、UMI社、1991年)
  • 『リチャード三世』「大修館シェイクスピア双書」(大修館書店、1987年)
  • Thomas Creede: Printer to Shakespeare and His Contemporaries(明星大学出版部、1994年)
  • 『仮面をとったシェイクスピア』(日本図書センター、1998年)
  • The First Folio of Shakespeare: A Transcript of Contemporary Marginalia in a Copy of the Kodama Memorial Library of Meisei University (雄松堂出版、1998年)
  • Peter Short: An Elizabethan Printer (三重大学出版会、2002年)
  • 『イギリスの宮廷仮面劇 ― バロックの黎明』(英宝社、2004年)
  • Secrets of the Printed Page in the Age of Shakespeare(New York: AMS Press、2010年)
  • Arcadia Restored: A Modern-Spelling Edition of MS. Egerton 1994, Folios 212-23 in the British Library(New York: AMS Press、2010年)
  • 『シェイクスピア時代の読者と観客』(名古屋大学出版会、2013年)
  • 明星大学図書館所蔵シェイクスピア・ファースト・フォリオ MR774 の英文・和文解説付き複製本(明星大学出版部、2014年)

受賞編集

  • 日本出版学会 第2回学会賞(佳作賞)(1981年4月)
  • 雄松堂 第1回ゲスナー賞(銀賞)(1997年11月)

脚注編集

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  1. ^ 山田が以下の著書・編著にある George Chapman:The Widow's Tears.“The Revels Plays” の編纂・校訂を委嘱されたことからも明らかである。
  2. ^ Yamada, Akihiro 1929-等のウェブページを参照。「著書・編著」にある山田の英文著書:Peter Short: An Elizabethan Printer.(三重大学出版会、2002年)は、それまでのPeter Short関連の調査・研究の總決算。同印刷業者が用いた膨大な数の 'ornament stock'を鮮明な写真版を用いて分類・整理、一覧にしたもの。
  3. ^ たとえば英国書誌学会英語版の機関誌、The Library (September 1979)へ掲載された 'Variants and Bibliography' がある。チャップマンやトーマス・デッカー (作家)英語版の戯曲版本の精緻な考察をもとに、プレスバリアントの記録方法へ新たな知見を加えたものである。