岩野 市兵衛(いわの いちべい)は越前和紙職人の名跡。越前和紙古来の紙漉き、越前奉書紙を継承する。

九代目 岩野市兵衛 編集

1933年(昭和8年)9月28日生まれ、出生名は市郎(いちろう)。1978年に九代目岩野市兵衛を襲名[1]

2000年6月に、国の重要無形文化財「越前奉書」の保持者(人間国宝)に認定される[2]

耐久性と保存性 編集

現代では、多くの美術作家が木版画の版画用の支持体に使用している。

300回に及ぶ版の摺り重ねにも摺り耐え、紙の伸縮によるズレも小さい強さがあるという。

近年では浮世絵の復刻版を摺る際にも使用されている。

越前奉書愛用の主な美術作家 編集

脚注 編集

  1. ^ 伝統工芸士について”. 越前和紙の里. 2017年10月26日閲覧。
  2. ^ 今立で静かに暮らす和紙の原点”. 瀧株式会社. 2017年10月26日閲覧。
  3. ^ 人間国宝九代目岩野市兵衛が漉く越前生漉奉書とは”. 有限会社小川耕太郎∞百合子社. 2017年10月26日閲覧。
  4. ^ 草間彌生 - アダチ版画 現代の浮世絵 2017年10月27日閲覧。
  5. ^ 【楽天市場】木村繁之-現代アートギャラリー ファインアート 2017年10月27日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集