川上戦術
川上戦術(かわかみせんじゅつ)は、選挙における手法[1]。「川上戦略」「川上作戦」とも言われる[2][3][4]。
田中角栄が提唱し、小沢一郎が継承したとされる[5][6][7][8]。メディアにおいては、一例としてジャーナリストの池上彰が「政界版 悪魔の辞典」において紹介している[9]。
山頂のわずかな水脈が中腹では川となり、河口に至ると大きく広がるように、選挙初日は過疎部から始め、徐々に人口の多い地域に移動し、最終日に最も人口が集まる駅前などで演説を行うという手法である。
例
編集2024年東京都知事選挙において、現職の小池百合子が最初の演説を八丈島続いて奥多摩で行ったことが話題となった[10][11][12][13][注 1]。一方で、この件について小沢一郎事務所はX(旧Twitter)において、「選挙ではなく、もはや観光。」と批判した[14][15]。
参考文献
編集- 池上彰『政界版 悪魔の辞典』(角川新書、2019)
脚注
編集注釈
編集- ^ 小池は新進党および自由党において小沢に師事した。
出典
編集- ^ 民主・小沢氏、得意の「川上戦術」 金丸元副総理の墓参も
- ^ 《地殻変動:20》党首はヘリで来た 山奥の「余熱」
- ^ (#政界ファイル)国民・玉木氏が「川上作戦」、小沢氏とも並び立ち
- ^ 挑んだ38歳、山深い町から「川上作戦」 連載・「小沢王国」の陰り
- ^ 小沢氏、愛媛の役場前で遊説始動/「霞が関大改革を」
- ^ 菅首相は「人事」で勝負する 平成政治史から浮かぶリーダーの法則【政界Web】
- ^ ビールケース30センチの「お立ち台」 国民目線アピール
- ^ 河北春秋(11/6):選挙の記事で「川上戦術」という単語を見掛…
- ^ 河北春秋(10/23):選挙報道で「川上戦術」という言葉がたまに…
- ^ 東京都知事選の戦略は?──「人が少ない地域から…」川上戦術、過密日程で“金融街ツアー” SNSも舞台【#みんなのギモン】
- ^ 東京都知事選初の選挙サンデー 小池百合子氏は「川上作戦」、蓮舫氏は立民・共産色濃く
- ^ 告示後初の週末で選挙戦略に違い 東京都知事選 現職の小池氏は島や奥多摩で“川上作戦” 蓮舫氏は渋谷などで若者に少子化対策をアピール
- ^ 【都知事選】告示後初の週末に候補者どこへ?演説場所から見えてくる“戦略”とは【サンデーステーション】(2024年6月24日)
- ^ https://x.com/ozawa_jimusho/status/1804404707894661441
- ^ 小沢一郎の中の人、小沢一郎を小沢一郎たらしめる『川上戦術』を完全否定、それを咎めた支援者をブロック