御使王(みつかいおう、生年不詳 - 天平宝字4年5月7日760年6月24日))は、奈良時代皇族。名は三使王とも記される。知太政官事舎人親王の子または孫。官位従四位下大膳大夫

経歴 編集

聖武朝末の天平勝宝元年(749年従五位下直叙される。

天平宝字3年(759年)6月に淳仁天皇の父である舎人親王に崇道盡敬皇帝の尊号が贈られた際、一挙に四階昇進して従四位下に叙せられている。舎人親王の孫として二世王待遇となったか。同年11月大膳大夫に任ぜられるが、翌天平宝字4年(760年)5月7日卒去。最終官位は大膳大夫従四位下。

宝亀2年(771年)子女5名が山邊真人姓を与えられて臣籍降下しており、子孫は山邊氏(山邊真人)を称した。

官歴 編集

続日本紀』による。

系譜 編集

  • 父:舎人親王[1]
  • 母:不詳
  • 生母不詳の子女
    • 男子:山邊三直[2]
    • 男子:山邊庸取[2]
    • 男子:山邊三宅[2]
    • 女子:山邊畝火[2]
    • 女子:山邊石部[2]

脚注 編集

  1. ^ 本朝皇胤紹運録』。ただし、蔭位で従五位下に叙せられ、舎人親王の皇帝号追贈に伴って従四位下に昇叙されていることから、舎人親王の孫ともされる(請田正幸による)。
  2. ^ a b c d e 『続日本紀』宝亀2年9月13日条

参考文献 編集