徳願寺 (静岡市)

静岡市駿河区にある曹洞宗寺院。

徳願寺(とくがんじ)は静岡県静岡市駿河区にある曹洞宗寺院山号・大窪山(だいあさん)。江戸時代までは「得願寺」と書かれた[1]北条早雲こと伊勢盛時の姉または妹で、今川義忠の正室である北川殿今川義元の祖母)の墓所がある[2]

徳願寺
所在地 静岡市駿河区向敷地689
位置 北緯34度57分32.2秒 東経138度21分06.1秒 / 北緯34.958944度 東経138.351694度 / 34.958944; 138.351694座標: 北緯34度57分32.2秒 東経138度21分06.1秒 / 北緯34.958944度 東経138.351694度 / 34.958944; 138.351694
山号 大窪山(だいあさん)
宗派 曹洞宗
本尊 千手観音
創建年 1476年(文明8年)
中興年 1688年(元禄元年)
正式名 曹洞宗大窪山徳願寺
別称 得願寺
札所等 駿河七観音・駿河三十三観音第12番
法人番号 2080005000523 ウィキデータを編集
徳願寺 (静岡市)の位置(静岡県内)
徳願寺 (静岡市)
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概要 編集

元は徳願寺山山頂にあり「駿河七観音(久能寺建穂寺・法明寺・増善寺霊山寺・平澤寺・大窪寺)」の一つである大窪寺(だいあじ/だいわじ)という真言宗寺院だったとされる[3]。本尊の千手観音行基作とも言われるが、鎌倉時代の作ともいわれる[4]

康正年間(1455年 - 1457年)[3]または1476年(文明8年)[4]に千手観音を東側山腹の「大段」に移し「得願寺」となった。開基は北川殿とされる。大段付近は徳願寺山城という山城でもあり、現在の境内は大段の南側で二ノ曲輪である「平城」に1688年(元禄元年)に移転したものである[4]

脚注 編集

  1. ^ 平凡社 2000
  2. ^ 「徳願寺」駿府静岡市・公益財団法人 するが企画観光局公式HP
  3. ^ a b 水野 2019 pp.60
  4. ^ a b c 静岡市教育委員会 1992 pp.138

参考文献 編集

  • 静岡市教育委員会 1992年『平城遺跡・平城古墳群』静岡市
  • 平凡社 2000年 『静岡県の地名(日本歴史地名大系22)』(静岡県の地名編集委員会編)
  • 水野 茂 2019年「徳願寺山城」『今川氏の城郭と合戦(図説日本の城郭シリーズ11)』戎光祥出版 pp.60-63

関連項目 編集

外部リンク 編集

  • 「徳願寺」駿府静岡市・公益財団法人 するが企画観光局公式HP