手掘り日本史』(てぼりにほんし)は、司馬遼太郎による随筆集。

竜馬がゆく』『国盗り物語』『殉死』等を発表し歴史小説家として一定の評価を得ていた司馬に、評論家の江藤文夫がのべ18時間にわたりインタビューし纏めた内容を、司馬が改めて加筆したもの。質問の主題は、小説を執筆するにあたり歴史をどのようにして捉えるかということが中心となっている。それに答えて、自身が現地に足を運び取材を積み重ねることで歴史上の人物を皮膚で感じるまで高め、その心理や行動の背景にあるものを理解するといった、司馬の入念な調査手法が述べられている。

目次編集

1. 私の歴史小説

庶民の風土
生活史への興味
上方の精神的風土

2. 歴史の中の日常

トシさんが歩いている
歴史を見る目
史料の語りくち
歴史のプラスとマイナス
手触りの感覚

3. 歴史の中の人間

見える目と見える場
義経という人気者
史観というフィルター
体制製造家と処理家

4. 日本史と日本人

日本的正義感
藩というイメージ
蘭学と英学
思想と技術
無思想という思想
日本史のおもしろさ

5. わが小説のはじまり

書誌編集