放射平衡(ほうしゃへいこう)は物理学用語の1つで、逐次崩壊や系列崩壊において元の放射性同位体(親核種)が崩壊してできた次の核種(娘核種)との放射能の量的な関係が、時間的にほぼ一定の比率で推移する状態を指す。

過渡平衡(上)と永続平衡(下)
1.過渡平衡の親核種 2.過渡平衡の娘核種 3.永続平衡の親核種 4.永続平衡の娘核種(この図では正確に表されていないが、親核と娘核の放射能が一致したところでは、娘核の放射能の曲線の接線の傾きはゼロになる)

親核種と娘核種はそれぞれ一定値の半減期を持つため、親核種が生成されて以後ある程度時間が経過すれば、両者の放射能の比率は一定の比率で安定となり平衡状態となる。

過渡平衡

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親核種と娘核種の半減期がそれほど離れていなければ、娘核種の放射能量が親核種の放射能量を追い越して、両者の比率が平衡状態となる。これを過渡平衡(かとへいこう)と呼ぶ。

永続平衡

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親核種の半減期が娘核種の半減期よりも圧倒的に長ければ、親核種の崩壊が娘核種の量を決めるために、親核種の放射能量と娘核種の放射能量は等しくなり、親核種の半減期カーブに沿って時間と共に減衰してゆく。これを永続平衡(えいぞくへいこう)と呼ぶ。

出典

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関連項目

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