断面回転半径
(断面二次中心から転送)
断面回転半径(だんめんかいてんはんけい、英: radius of gyration)は、断面の性質を表すパラメータの1つである。回転半径、断面二次半径、二次半径とも称され、以下の式で表される。
ここで、I は断面二次モーメント、A は断面積である。断面回転半径は長さの次元を持ち、圧縮を受ける部材(柱)の座屈を論ずる場合に重要となるパラメータであり、値が大きいほど座屈しにくくなる。部材長を断面回転半径で除した値は細長比と呼ばれる。
断面がx-y平面上にあるとし、x軸周りの断面二次モーメントを Ix 、y軸周りの断面二次モーメントを Iy 、それぞれから求めた断面回転半径を rx, ry としたとき、座標 (rx, ry) で表される点を断面二次中心という[1]。
出典
編集- ^ 渋谷寿一; 本間寛臣; 斎藤憲司『現代材料力学』朝倉書店、1986年、40頁。ISBN 4-254-23051-6。
参考文献
編集- 四俵正俊『よくわかる構造力学ノート』技法堂出版、1985年。