新井 達太(あらい たつた、1926年 - 2022年9月15日[1][2][3])は、日本医師心臓外科医。

A型単心室の根治術、隔壁形成術に世界で初めて成功したことで知られる[2]

日本胸部外科学会名誉会長、日本人工臓器学会名誉会長、日本心臓血管外科学会名誉会員、日本冠動脈外科学会名誉会員、日本外科学会特別会員[1]

来歴 編集

1926年、埼玉県秩父市に生まれる[4]旧制埼玉県立熊谷中学校旧制山形高等学校理科乙類を経て[5]、1953年、東京慈恵会医科大学医学部を卒業[4]。1954年、東京女子医科大学榊原外科入局[4]。1968年、東京女子医科大学教授[4]。1972年、東京慈恵会医科大学教授を経て[4]、1991年、埼玉県立循環器病センター準備室参事、東京慈恵会医科大学客員教授、独協医科大学客員教授[4]。1994年より埼玉県立小原循環器センター総長を務めた[4]。東京女子医科大学時代には、榊原仟に師事した[1][2]

人物 編集

日本製の人工弁(SAM弁)の開発に成功した[2]

この人工弁は日本万国博覧会の際、「未来に残す医療器具」の一つに選ばれた[2][注釈 1]

著書 編集

  • 『心疾患の診断と手術』南江堂、1974年
  • 『外科医の祈り』メディカルトリビューン、2001年
  • 『この道を喜び歩む』幻冬舎メディアコンサルティング、2018年

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 出典にはタイムカプセルに封入された旨の記載があるが[2]、タイムカプセルを製作した松下電器産業(現・パナソニック)の封入品リストには具体名を挙げる形ではこの人工弁は記載されていない[6]

出典 編集

  1. ^ a b c 「この道を喜び歩む」新井達太 著、著者について”. Amazon. 2023年6月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e f ドクターズコラム167:恩師:新井達太先生 追悼(望月吉彦先生) - HelC(2022年11月21日)2023年6月15日閲覧。
  3. ^ 猪熊武夫 (2023年2月14日). “日本を動かす名門高校人脈 第76回 熊谷高校”. DIAMOND ONLINE. 2023年6月16日閲覧。 (全文を読むには会員登録が必要)
  4. ^ a b c d e f g 「外科医の祈り」 著者略歴”. Amazon. 2023年6月18日閲覧。
  5. ^ 第4話 1つのきっかけ【part1】”. 2023-11-29)閲覧。
  6. ^ 医学関係 - タイム・カプセルEXPO'70収納品リスト(パナソニック)