新田 博衞(にった ひろえ、1929年10月28日 - 2020年4月11日)は、日本美学者京都大学名誉教授。

経歴

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京都市生まれ。1955年京都大学文学部哲学科卒業。1960年京都大学大学院文学研究科博士課程美学美術史専攻修了。京都大学文学部助手(1961年4月-1964年3月)、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)講師(1964年4月-1966年3月)を経て京都大学教養部講師へ(1966年4月)。1968年4月より同助教授、1978年5月より同教授。1988年4月-1990年3月教養部長。1992年10月より総合人間学部教授に異動、1993年3月停年退官後、大阪芸術大学大学院教授(1993年4月-2000年3月)。

著作

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著書

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  • 『詩学序説』勁草書房、1980年
  • 『気ままにエステチックス』勁草書房、1993年

編著

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  • 『西洋美術史への視座』勁草書房、1988年
共著者:辻 成史、五十嵐 節子、斎藤 稔、愛宕 出、森 雅彦、島本 浣、藤枝 晃雄、岡田温司

論文(和文)

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  • 「作品の構造」『哲学研究』(創文社)第479号 1962年 52頁 - 78頁
  • 「創作の過程」『講座・哲学体系』(人文書院)第6巻 1964年 107頁 - 134頁
  • 「彫刻とはなにか・三つの類型」『井島勉編・芸術の世界』(創文社)1964年 35頁 - 48頁
  • 「小説と事実・小説の諸問題」同上131頁 - 158頁
  • 「小説における作者の偏在」『京都市立美術大学研究紀要 第10号』1964年 1頁 - 10頁
  • 「芸術作品の存在」『美学』(美術出版社)第77号 1969年 45頁 - 54頁
  • 「藝術作品の座標」『実存主義』(以文社)第61号 1972年 104頁 - 123頁
  • 「詩的表現について ―美学的考察―」『日本文学と英文学』(教育出版センター)1973年 3頁~41頁
  • 「美・狂気・エロース」『理想』(理想社)1973年 60頁 - 69頁
  • 「美は果敢ないものか?」『実存主義講座Ⅷ』(理想社)1974年 167頁 - 186頁
  • 「絵画空間について」(上)『哲学研究』第532号(創文社)1976年 99頁 - 129頁
  • 「詩と音楽」『理想』528号(理想社)1977年 107頁 - 124頁
  • 「絵画空間について」(中)『哲学研究』第535号(創文社)1978年 397頁 - 418頁
  • 「物・世界・藝術作品」『思想』第668号(岩波書店)1980年 1頁 - 17頁
  • 「芸術解釈論」『吉岡健二郎編・美学を学ぶ人のために』(世界思想社)1981年 147頁 - 164頁
  • 「絵画空間について(承前・完)―アルベルティとヒルデブラント―」『哲学研究』第547号(創文社)1983年 32頁 - 60頁
  • 「美的経験」『今道友信編・講座美学2』(東京大学出版会)1984年 83頁 - 121頁
  • 「コンピュータに創作ができるか?」『藝術論集』(大阪芸術大学芸術学部 文藝学研究室)1984年 30頁 - 43頁
  • 「拾い読みの『それから』」『理想』622号(理想社)1985年 221頁 - 234頁
  • 「作られた空間・作られた時間 ―芸術はなんの為に?―」『新岩波講座7 トポス 空間 時間』(岩波書店)1985年 205頁 - 236頁
  • 「知覚・芸術・言語 ―コンラート・フィードラーの創作論」『山本正男監修・芸術学の方法』(玉川大学出版部)1985年 83頁 - 100頁
  • 「藝術作品の概念」『梅本/中原/馬淵編・アプ サラス』(音楽之友社)1985年 97頁 - 107頁
  • 「絵と言葉」『人文學報』第60号 1986年 161頁 - 170頁
  • 「論書」『芸術の理論と歴史』(思文閣出版)1990年 3頁 - 12頁
  • 「美的感情について ―現象学的素描―」『現象学年報6』(日本現象学会)1990年 1頁 - 17頁
  • 「藝術における“消費”の概念について ―紹介と展望―」『鑑賞・消費の観点から見た藝術(平成3年度科学研究費補助金[総合研究A]研究成果報告書)』1993年 245頁~263頁
  • 「繪畫に映った日本人の他界観」『久野昭編・日本人の他界観』(国際日本文化研究センター)1994年 111頁~149頁
  • 「映画になった『それから』」『河南論集』第6号(大阪藝術大学藝術学部文藝学科研究室)2001年 174頁~245頁
  • 「宙吊りにされた近代 ―ヘーゲルの美学からハイデッガーの藝術哲学へ―」『藝術文化研究第6号』(大阪芸術大学大学院芸術文化研究科)2002年 1頁~53頁
  • 「宙吊りにされた近代 ―ヘーゲルの美学からハイデッガーの藝術哲学へ(承前・完)―」『藝術文化研究第7号』(大阪芸術大学大学院芸術文化研究科)2003年 117頁~240頁
  • 「なぜ人は踊るのか? ―身体・テクノロジー・テロ―」『藝術文化研究第8号』(大阪芸術大学大学院芸術文化研究科)2004年 71頁~86頁
  • 「脳死した近代絵画(前)」『藝術文化研究第9号』(大阪芸術大学大学院芸術文化研究科)2005年 73頁~109頁
  • 「脳死した近代絵画(後)」『藝術文化研究第10号』(大阪芸術大学大学院芸術文化研究科)2006年 31頁~114頁
  • 「なぜ花は綺麗に見えるのか? ―カント『判断力批判』における問と答―」『美術フォーラム21』VOL. 13(醍醐書房)2006年 86頁~93頁
  • 「“Χαλεπά τά καλά”(前)(“手ごわし、美しきもの!”)―伝プラトン『大ヒッピアス』を読む―」『藝術文化研究第11号』(大阪芸術大学大学院芸術文化研究科)2007年 1頁~40頁
  • 「“Χαλεπά τά καλά”(後)(“手ごわし、美しきもの!”)―伝プラトン『大ヒッピアス』を読む―」『藝術文化研究第12号』(大阪芸術大学大学院芸術文化研究科)2008年 1頁~40頁
  • 「ヘラクレイトスの美学(上)」『美術フォーラム21』VOL. 18(醍醐書房)2008年 120頁~127頁
  • 「フランス語になった『それから』(前)」『藝術文化研究第13号』(大阪芸術大学大学院芸術文化研究科)2009年 57頁~76頁
  • 「ヘラクレイトスの美学(中)」『美術フォーラム21』VOL. 19(醍醐書房)2009年 154頁~161頁
  • 「ヘラクレイトスの美学(下)」『美術フォーラム21』VOL. 20(醍醐書房)2009年 34頁~41頁
  • 「フランス語になった『それから』(後)」『藝術文化研究第14号』(大阪芸術大学大学院芸術文化研究科)2010年 1頁~16頁
  • 「劇・弁論術・政治 ―プラトンに訊く―」『藝術文化研究第15号』(大阪芸術大学大学院芸術文化研究科)2011年 1頁~20頁
  • 「音楽意味論の試み(I)―エードゥアルト・ハンスリック『音楽美について』を読む―」『藝術文化研究第16号』(大阪芸術大学大学院芸術文化研究科)2012年 1頁~18頁
  • 「音楽意味論の試み(Ⅱ)―レナルド・B・メイヤー『音楽における感情と意味』を読む―」『藝術文化研究第17号』(大阪芸術大学大学院芸術文化研究科)2013年 1頁~17頁

論文(英・独文)

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  • "On Artistic Process ―Eye, Hand, Language―". AESTHETICS No.3 (The Japanese Society for Aesthetics)1988年 1頁~21頁
  • "Warm will man Gedichte vertonen? ―Sprache und Musik―".『藝術文化研究第4号』(大阪芸術大学大学院芸術文化研究科)2000年 13頁~50頁
  • "Dance and Technology ―8 Fragments of Philosophical Aesthetics―".『藝術文化研究第5号』(大阪芸術大学大学院芸術文化研究科)2001年 1頁~29頁
  • "Lebensweltliche Immanenz Religion und Kunst in Japan". In: Aufnahme und Antwort ―Phänomenologie in Japan I― (Königshausen & Neumann, Würzburg)2011年

編訳

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  • 『現代哲学の根本問題4 藝術哲学の根本問題』(晃洋書房)1978年
共訳者:西谷 裕作、物部 晃二、増成 隆士、佐々木 健一、戸澤 義夫、伊藤 邦武、森 匡史、竹市 明弘、西村 規矩夫
担当訳は、IV「藝術作品の祝祭性」H・クーン、VI「藝術はどうやって時間から脱け出すのか?」W・パーペート、VII「藝術の現象学とオントロギー」M・デュフレンヌ、XI「造形藝術における時間」É・スーリオ、XII「時間と音楽」P・スヴチンスキーの部分。

翻訳

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