方天戟(ほうてんげき、満州語ᡬᠢᠵᡠᠨ 転写:gijun)は北宋代の武器。機能上はの一種に分類されるが、から発展した武器である。

右が方天戟。その隣が、方天戟から派生した青龍戟。中央の二つが

槍のような刃の両側に左右対称に「月牙」と呼ばれる三日月状の刃が付いている。「月牙」が片方にのみ付いているものは青龍戟、戟刀と呼ばれる。日本十文字鎌槍西洋ハルバードに似て、「切る」「突く」「叩く」「薙ぐ」「払う」といった複数の用法をもつ、オールマイティーな武器であったと考えられている。この武器に改良が加えられて、小説三国志演義』にて呂布が愛用する方天画戟へと変わっていく。