日本国憲法第44条

日本国憲法第44条(にほんこくけんぽうだい44じょう)は、日本国憲法第4章にある条文であり、議院及び選挙人の資格を規定した条文である。

目次

条文編集

「日本国憲法」、法令データ提供システム。

第四十四条
両議院の議員及びその選挙人の資格は、法律でこれを定める。但し、人種、信条、性別、社会的身分、門地、教育、財産又は収入によつて差別してはならない。

解説編集

法律公職選挙法によって規定されている。大日本帝国憲法時代は当初制限選挙であり、普通選挙が導入されてからも終戦まで男子のみの普通選挙であったが、終戦直後に男女普通選挙となったものを憲法上確定させた規定である。なお、一票の格差についても参政権の平等を定めたこの条文との関係で問題にされるが、日本国憲法制定当初から衆議院参議院ともある程度の格差が必然的に発生する選挙制度(衆議院の中選挙区・参議院の地方区)が採用されていた。また、実は「差別してはならない」として列挙されているものの中に「居住地」は含まれていない。

沿革編集

大日本帝国憲法編集

なし

GHQ草案編集

「GHQ草案」、国立国会図書館「日本国憲法の誕生」。

日本語編集

第四十二条
選挙人及国会議員候補者ノ資格ハ法律ヲ以テ之ヲ定ムヘシ而シテ右資格ヲ定ムルニ当リテハ性別、人種、信条、皮膚色又ハ社会上ノ身分ニ因リ何等ノ差別ヲ為スヲ得ス

英語編集

Article XLII.
The qualifications of electors and of candidates for election to the Diet shall be determined by law, and in determining such qualifications there shall be no discrimination because of sex, race, creed, color or social status.

憲法改正草案要綱編集

「憲法改正草案要綱」、国立国会図書館「日本国憲法の誕生」。

第三十九
両議院ノ議員及其ノ選挙人タルノ資格ハ法律ヲ以テ之ヲ定ムルコト但シ性別、人種、信条又ハ社会的地位ニ依リテ差別ヲ附スルコトヲ得ザルコト

憲法改正草案編集

「憲法改正草案」、国立国会図書館「日本国憲法の誕生」。

第四十条
両議院の議員及びその選挙人の資格は、法律でこれを定める。但し、人種、信条、性別、社会的身分又は門地によつて差別してはならない。

帝国憲法改正案編集

「帝国憲法改正案」、国立国会図書館「日本国憲法の誕生」。

第四十条
両議院の議員及びその選挙人の資格は、法律でこれを定める。但し、人種、信条、性別、社会的身分、又は門地によつて差別してはならない。

関連条文編集

判例編集

関連項目編集

  • 普通選挙
  • 世襲政治家(引退する国会議員が子供に選挙区を継がせることを法律で禁止できない根拠が、第14条およびこの条文であるとされる)