星海社FICTIONS新人賞(せいかいしゃふぃくしょんずしんじんしょう)は、星海社が主催する公募の新人文学賞

概要 編集

2010年、星海社の公式ウェブサイトである『最前線』が開設されると同時に、「星海社FICTIONS新人賞」の募集が開始された。長編小説を募集するもので、優秀作品は『最前線』に掲載されたのち、「星海社FICTIONS」から単行本が出版される。

原稿の到着が間に合わなければ次回に繰り越しされ、編集部員が直接審査し、その座談会を毎回ウェブ上に公開する。年に3回から4回座談会が行われる。

作品公募に応募作の「キャッチコピー」記載を求める、「受賞」以外になく「佳作」や「奨励賞」が出たことはないなど、講談社のメフィスト賞と類似点がある。メフィスト賞との相違点としては受賞賞金があること、応募資格としてプロアマを問わないことなどが挙げられる。

なお受賞賞金は「「星海社FICTIONS」の一年間の全売上げの1%を年間の受賞者数で割った額とさせていただきます」(公式ページ)としているため、金額は毎年変動している。

受賞作品 編集

  • 第1回 2011年春
    • 小泉陽一朗 『ブレイク君コア』(星海社FICTIONS、2011年7月)
  • 第2回 2011年夏
    • 受賞作なし
  • 第3回 2011年秋
    • 野中美里 『2WEEKSイカレタ愛』(星海社FICTIONS、2012年5月)
  • 第4回 2012年冬
    • 受賞作なし
  • 第5回 2012年春
    • 受賞作なし
  • 第6回 2012年夏
    • 受賞作なし
  • 第7回 2013年春
    • 受賞作なし
  • 第8回 2013年夏
    • 中村あき 『ロジック・ロック・フェスティバル』(星海社FICTIONS、2013年11月)
  • 第9回 2013年秋
    • 伊吹契 『アリス・エクス・マキナ』(星海社FICTIONS、2014年9月)
  • 第10回 2014年冬
    • 受賞作なし
  • 第11回 2014年春
    • 受賞作なし
  • 第12回 2014年夏
    • 受賞作なし
  • 第13回 2014年秋
    • 受賞作なし
  • 第14回 2015年春
    • 受賞作なし
  • 第15回 2015年夏
    • 受賞作なし
  • 第16回 2016年冬
    • 朝倉ユキト 『ノーウェアマン』(星海社FICTIONS、2016年9月)
  • 第17回 2016年春
    • 受賞作なし
  • 第18回 2016年夏
    • 筒城灯士郎 『ビアンカ・オーバーステップ』(上下巻、星海社FICTIONS、2017年3月)
    • 逢坂千紘 『ようこそ哲学メイド喫茶ソファンディへ』(星海社FICTIONS、2017年4月)[1]
  • 第19回 2017年冬
    • 受賞作なし
  • 第20回 2017年春
    • 受賞作なし
  • 第21回 2017年秋
    • 受賞作なし
  • 第22回 2018年冬
    • 羊山十一郎『PUFF パイは異世界を救う』(星海社FICTIONS、2018年10月)[2]
    • 椎名寅生『花園』(上下巻)(星海社FICTIONS、2018年10月 / 11月)
  • 第23回 2018年春
    • 受賞作なし
  • 第24回 2018年夏
    • 南海遊『傭兵と小説家』(星海社FICTIONS、2019年7月)[3]
  • 第25回 2019年冬
    • 綿世景『遊川夕妃の実験手記エクスペリメントノーツ 彼女が孔雀の箱に落ちたわけ』[4][5]
  • 第26回 2019年夏
    • 受賞作なし
  • 第27回 2020年冬
    • 受賞作なし
  • 第28回 2020年春
    • 受賞作なし
  • 第29回 2020年秋
    • 受賞作なし
  • 第30回 2021年冬
    • 受賞作なし
  • 第31回2022年春
    • 受賞作なし
  • 第32回2022年秋
    • 受賞作なし
  • 第33回2023年冬
    • 受賞作なし

応募経験のある他社デビュー者 編集

脚注 編集

  1. ^ 応募時の「欠けているものに住まうこと」より改題。
  2. ^ 応募時の「PUFF -世界最古の職業を異世界で-」より改題。
  3. ^ 2018年夏星海社FICTIONS新人賞座談会
  4. ^ 「孔雀の箱」より改題
  5. ^ 2019年冬星海社FICTIONS新人賞座談会

関連項目 編集

外部リンク 編集