国民議会 (東ティモール)

東ティモールの一院制議会
東ティモールの国会から転送)

国民議会(こくみんぎかい、テトゥン語: Parlamentu Nasionál, ポルトガル語: Parlamento Nacional)は、東ティモール共和国一院制議会。独立とともにそれまで国連統治下での「制憲議会」から移行して発足した。

国民議会
Parlamentu Nasionál
Parlamento Nacional
紋章もしくはロゴ
種類
種類
役職
議長
構成
定数65
院内勢力
政権与党 (37)
  •   東ティモール再建国民会議 (31)
  •   民主党 (6)

野党 (28)

権限東ティモール民主共和国憲法第3部第3章
選挙
比例代表制
前回選挙
2023年5月21日
議事堂
東ティモールの旗 東ティモールディリ
ウェブサイト
PARLAMENTO NACIONAL
憲法
東ティモール共和国憲法

概要 編集

  • 設置年:2002年
  • 任期:5年(解散あり)
  • 定数:65議席
  • 選挙制度:拘束名簿式比例代表制

最新の国会選挙 編集

選挙の詳細は2023年東ティモール国民議会選挙英語版を参照。 

党派別議席数
党派 議席数
東ティモール再建国民会議(CNRT) 31
東ティモール独立革命戦線(フレティリン) 19
民主党(PD) 6
クンツ(KHUNTO) 5
人民解放党(PLP) 4

2018年国民議会選挙 編集

選挙の詳細は2018年東ティモール国民議会選挙英語版を参照。 

党派別議席数
党派 議席数
変化と進歩のための同盟
(東ティモール再建国民会議(CNRT)・
人民解放党(PLP)・クンツ(KHUNTO)の政党連合)
34
東ティモール独立革命戦線(フレティリン) 23
民主党(PD) 7
民主開発フォーラム
(PUDD–東ティモール民主同盟(UDP)・
改革戦線(フレンティ・ムダンサ、FM)–PDNの政党連合)
3

2017年に選挙が行われ、東ティモール独立革命戦線(フレティリン)が第1党となったが、書記長のマリ・アルカティリが東ティモール再建国民会議のシャナナ・グスマンとの約束を破り首相となった。そのため、東ティモール再建国民会議と連立を組むことが出来なくなり、更には、他の政党とも組めなかったため、少数与党として政権運営をせざるを得ない状況となった。

その後、約束を破った影響によりシャナナ・グスマンの協力が得られず、野党が徹底抗戦したため、政府提出の法案二本がブロックされ、予算の成立も見込めない状況へと陥ってしまう。行政運営が行き詰まった状況を打開するために、2018年に選挙が行われた[1]

選挙の結果、変化と進歩のための同盟(東ティモール再建国民会議・人民解放党・クンツの3党連合)が第1党となり、全議席の半分以上を獲得し、東ティモール再建国民会議は、与党へと返り咲いた。

2017年国民議会選挙 編集

選挙の詳細は2017年東ティモール国民議会選挙英語版を参照。 

党派別議席数
党派 議席数
東ティモール独立革命戦線(フレティリン) 23
東ティモール再建国民会議(CNRT) 22
人民解放党(PLP) 8
民主党(PD) 7
クンツ(KHUNTO) 5

2012年国民議会選挙 編集

選挙の詳細は2012年東ティモール国民議会選挙を参照。 

党派別議席数
党派 議席数
東ティモール再建国民会議(CNRT) 30
東ティモール独立革命戦線(フレティリン) 25
民主党(PD) 8
改革戦線(フレンティ・ムダンサ) 2

2012年7月の国民議会選挙の結果、シャナナ・グスマン首相が率いる与党CNRTが65議席中30議席を獲得して第1党となり、選挙前の第1党であったフレティリンは25議席で第2党に後退した。この他に民主党が8議席、フレティリンから離党した勢力が結成したフレンティ・ムダンサは2議席を獲得した。CNRTのみでは過半数には達しなかったため、民主党とフレンティ・ムダンサを加えた3党による連立政権を8月8日に発足させ、グスマンは首相2期目を務めることになった[2]

2007年国民議会選挙 編集

党派別議席数
党派 議席数
東ティモール独立革命戦線(フレティリン) 21
東ティモール再建国民会議(CNRT) 18
ティモール社会民主協会(ASDT)、社会民主党(PSD)の連立 11
民主党(PD) 8
国民統一党(PUN) 3
ティモール闘士連合(KOTA)とティモール大衆党(PPT)の連立 2
ティモール民族抵抗民主国民連帯党(UNDERTIM) 2

2007年6月の議会選挙でフレティリンは、前大統領シャナナ・グスマンが東ティモール再建国民会議(CNRT)を結成して選挙に挑んだ為、65議席中21議席と大幅に議席を減らしてしまった。かろうじて第1党となるも、グスマン率いる、CNRTに18議席をとされた。ジョゼ・ラモス=ホルタ大統領は挙国一致内閣の構想を唱えるも、フレティリンの賛同を得ず、グスマンを首班に野党連合(CNRT、ASDT、PSD、PD)による組閣を行った。フレティリンは第1党から首相を選出するという東ティモール憲法に違反すると異を唱えているが、議会は正常に機能している。

第2期国民議会の党派別議席数
党派 男性 女性 合計
東ティモール独立革命戦線 FRETILIN 16 5 21
東ティモール再建国民会議 CNRT 11 7 18
民主党 PD 6 2 8
社会民主党 PSD 3 3 6
ティモール社会民主協会 ASDT 4 1 5
国民統一党 PUN 1 1 2
ティモール民族抵抗民主国民連帯党 UNDERTIM 2 0 2
ティモール闘士連合 KOTA 1 1
ティモール大衆党 PPT 1 0 1
無所属 Independente 1
46 19 65
出典:Deputados e Bancadas Parlamentares.東ティモール国民議会ホームページ(2012年3月17日閲覧) 

脚注 編集

出典 編集

関連項目 編集

参考・外部リンク 編集