栗田 隆子(くりた りゅうこ[1]、1973年 - )は、日本著述家フェミニズム労働運動に携わってきた。

栗田隆子
誕生 1973年
日本の旗 日本 神奈川県鎌倉市
最終学歴 大阪大学大学院 修士課程
代表作 『呻きから始まる』
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来歴 編集

1973年、神奈川県鎌倉市に生まれる[2]。中学時代に不登校になった友達がきっかけで修道院とかかわりを持ち、高校に入学すると今度は自身が不登校になってしまった[2]。そうした中で祈りを始め、フェミニズムとも出会う[2]。その後大阪大学大学院で哲学を学び、シモーヌ・ヴェイユを研究[3]。修士課程は終えるが2002年に博士課程を中退した[4]。当時は就職氷河期だったため、就職は困難を極めたが、8か月の期限付きの派遣職を得た[4]。非常勤職や派遣社員などのかたわら、メールマガジンで労働問題などについて発信していたところ、雑誌『フリーターズフリー』創刊に声がかかり、労働運動に携わることとなった[3][4]。2008年、「女性と貧困ネットワーク」呼びかけ人となり、2014年から2017年にかけて「働く女性の全国センター(ACW2)」代表を務めた[3]。執筆も続けている中で2020年4月のコロナ禍業務請負でしていた仕事を失い、うつ病も相まって、生活保護障害者年金を申請するに至った[4]。うつ療養もかねて執筆業に専念し[5]、2022年には『呻きから始まる』を刊行した[1]

著書 編集

単著 編集

  • 『ぼそぼそ声のフェミニズム』(2019年、作品社
  • 『呻きから始まる』(2022年、新教出版社

共著 編集

  • 『1995年 未了の問題圏』(2008年、大月書店
  • 『フェミニズムはだれのもの? フリーターズフリー対談集』(2010年、人文書院
  • 『高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか?』(2014年、光文社

脚注 編集

  1. ^ a b トランスジェンダー 知ることで差別にあらがう 文筆家・栗田隆子」『朝日新聞デジタル』、2022年12月21日。2023年4月1日閲覧。
  2. ^ a b c インタビュー:栗田隆子さん「呻き、対話、うっかり」”. 特定非営利活動法人フォロ (2021年7月16日). 2023年4月1日閲覧。
  3. ^ a b c 栗田 隆子”. 講談社. 2023年4月1日閲覧。
  4. ^ a b c d 輝く女性と貧しい女性に分断しないために 文筆家・栗田隆子さん」『毎日新聞』、2022年3月10日。2023年4月1日閲覧。
  5. ^ 将来計画設計講座チラシ(10月)” (PDF). 埼玉県. 2023年4月1日閲覧。

外部リンク 編集