椿木小天狗流棒術 (つばきこてんぐりゅうぼうじゅつ)とは、富山藩に伝わった棒術流派。

慶長7年(1602年)ごろ、姓名不詳の椿木小天狗と称する人物[1](身軽であったことから、小天狗と呼ばれたと思われる)が富山藩に伝えたとされる。

元来は他の武器術もあったとされるが、棒術のみが現存する。

棒の長さは3種(四尺五寸、六尺、七尺五寸)、対太刀の形である。しかし太刀を棒で受けることをしない。棒と一体化した体捌きで、太刀を持った相手を制御する。

2005年現在、黒田鉄山が伝えている。

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  • 一本目「戻刎」(もどりばね)
  • 二本目「背」(せい)
  • 三本目「小手附」(こてつけ)
  • 小手詰
  • 主人
  • 笠掛
  • 腰掛

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  • 巡礼 
  • 横棒
  • 水引
  • 一手延
  • 鎬詰
  • 柄砕
  • 膝車

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  • 小山入山
  • 大為見
  • 小見セ
  • 巌石
  • 山下風
  • 惣崩

極意 編集

  • 追懸打
  • 究道
  • 闇夜棒
  • 小乱崩
  • 四方詰
  • 鹿之三連

脚注 編集

  1. ^ 『慶長十年富山藩侍帳』には椿木姓の記載は無い。

参考文献 編集

  • 黒田鉄山・甲野善紀『武術談義』 壮神社
  • 諸芸雑誌

外部リンク 編集