楞厳寺(りょうごんじ)は、茨城県笠間市にある臨済宗妙心寺派寺院

楞厳寺
楞厳寺(笠間市)の本堂
楞厳寺の本堂
所在地 茨城県笠間市片庭775
山号 仏頂山
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 千手観音
創建年 不詳
中興年 建長4年(1252年
中興 笠間時朝
文化財 楞厳寺山門、木造千手観音立像(以上、重要文化財)、笠間氏累代の墓地、木造大日如来坐像(以上、笠間市指定文化財)
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歴史

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創建年代は不明である。当初は律宗の寺院であったが、1252年建長4年)に当地の領主だった笠間時朝によって中興された。その際に臨済宗に転宗している[1]

境内には、初代の時朝をはじめ笠間氏累代の墓があり、五輪塔が多く並んでいる[2]

なお、当寺の裏山はヒメハルゼミの生息地の北限とされており、国の天然記念物に指定されている[2]

文化財

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楞厳寺山門(国の重要文化財)
  • 楞厳寺山門(重要文化財 大正6年4月5日指定)[3]
  • 木造千手観音立像(重要文化財 大正9年8月16日指定)[4]
  • 笠間氏累代の墓地(笠間市指定文化財 昭和53年4月25日指定)[5]
  • 木造大日如来坐像(笠間市指定文化財 平成20年2月26日指定)[6]

交通アクセス

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脚注

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  1. ^ かさましこストーリー(2)笠間初代が中興の名刹 楞厳寺(笠間)下野新聞「SOON」
  2. ^ a b 茨城県地域史研究会 編『茨城県の歴史散歩(歴史散歩8)』山川出版社、2006年、42-43p
  3. ^ 楞厳寺山門文化庁
  4. ^ 木造千手観音立像文化庁
  5. ^ 笠間氏累代の墓地笠間市
  6. ^ 木造大日如来坐像笠間市

参考文献

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  • 茨城県地域史研究会 編『茨城県の歴史散歩(歴史散歩8)』山川出版社、2006年