武谷なおみ
日本のイタリア文学者 (1948-)
武谷 なおみ(たけや なおみ、1948年 - )は、日本のイタリア文学者。大阪芸術大学芸術学部文芸学科元教授。シチリア文学の第一人者。
兵庫県神戸市生まれ。甲南女子中学校・高等学校を経て、津田塾大学学芸学部英文学科を卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(専攻:イタリア文学)。中学生時代からジュリエッタ・シミオナートと文通をしており、イタリア文学研究を志した。イタリア政府給費留学生としてローマ大学文哲学部に留学。須賀敦子とも1970年代から交流が有った。
大阪芸術大学講師だった1992年に『古代ローマの饗宴』の翻訳で第5回ピーコ・デッラ・ミランドラ賞受賞。2015年、編訳『短篇で読むシチリア』、『ランペドゥーザ全小説』の翻訳などによる長年のシチリア文学研究で、地中海学会賞受賞。2016年、井植文化賞(文化芸術部門)受賞。
著書
編集翻訳
編集- 『人間と人間にあらざるものと』(エリオ・ヴィットリーニ、共訳、松籟社) 1981年12月
- 『古代ローマの饗宴』(プリーナ・リコッティ、平凡社) 1991年8月、のち講談社学術文庫 2011年5月
- 『ちいさなマフィアの話』(レオナルド・シャーシャ、白水社) 1994年11月
- 『短篇で読むシチリア』(みすず書房、大人の本棚) 2011年1月:7名14作品を編訳
- 『ランペドゥーザ全小説』(ジュゼッペ・ランペドゥーザ、脇功と共訳、作品社) 2014年8月