有限会社泉勇之介商店(いずみゆうのすけしょうてん)は、かつて日本兵庫県神戸市東灘区に存在した酒造会社である。

泉勇之介商店

概要 編集

初代泉勇之介により、1882年明治15年)に創業した[1]。銘柄「灘泉」は、立地すると姓(泉)に由来する[1]

灘に残っていた唯一の木造酒蔵をはじめとする建物類は国の登録有形文化財に登録されている[2]。また酒蔵の2階は多目的貸しホールとしても活用し近隣住民に親しまれていたが、経営難に陥り2013年(平成25年)に廃業。酒蔵も不動産会社に競売にかけられた。地元では酒蔵を残すための署名活動もおこなわれたが[3]、実を結ぶことなく取り壊された[2]。廃業時の社長であった3代勇之介[1]は、その後2015年に大阪府堺市で創業した堺泉酒造に代表取締役兼杜氏として加わっている[4]

脚注 編集

  1. ^ a b c 灘泉 泉勇之介商店 - 兵庫ツーリズムガイド
  2. ^ a b 解体等による登録抹消 - 文化庁(No.118 - 121を参照)
  3. ^ 泉勇之介商店署名 - 劇団残夢(のこんのゆめ)
  4. ^ 堺酔人酩物伝 2 ~現代の堺に酒蔵が蘇る~ 堺泉酒造『利休蔵』蔵開き - つーる・ど・堺(2015年5月21日)