波平 安国(なみのひら やすくに、生没年不詳)は江戸時代元禄期・薩摩刀工。本名:橋口四郎兵衛、のち三郎兵衛。

波平57代・大和守安行の四男。本家を継ぎ波平58代となった。

宝永5年(1708年)大和大掾を受領。享保5年(1720年)没。

息子は波平59代・ 安常

門人に一平安代がいる。

作風はよく詰んだ板目地鉄柾目が交じり地つく。刃紋は直刃調、小湾れ、小互の目が交じるものもある。小沸出来に荒沸交じり、砂流し入る。帽子は小丸または中丸に返り、鑢目は檜垣、先栗尻

池波正太郎の時代小説「剣客商売」で、安国の脇差が主人公秋山小兵衛の差料として登場している。

参考文献 編集

関連項目 編集