温 (国)
古代中国の諸侯国
温(おん)または蘇(そ)は、古代中国周代の国家。領域は現在の河南省焦作市温県。
前11世紀 - 前650年 | |
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国姓 | 己姓 |
爵位 | 子爵 |
国都 | 温(河南省焦作市温県) |
分封者 | 武王 |
始祖 | 蘇忿生 |
滅亡原因 | 狄により滅亡 |
史書の記載 | 不明 |
周朝諸侯国一覧 |
概要
編集始祖は蘇忿生であるが、それ以前は昆吾の子孫が封じられていた。
蘇忿生は妲己の父親として伝わっているが、伝承に近いという。殷周革命後に蘇忿生は周の武王に降って、司寇となった。
その末裔は五大夫の1人となるも、北方遊牧民族の狄と内通して乱を起こすが、その後、狄との関係が悪化したため衛に出奔した。
恵王の時代には、温(蘇)子は同じく大夫の蔿国らと図って、姫頽をかついで乱を起こした(子頽の乱)。
周王室の藩屏国である虢が紀元前655年に晋により滅亡したとき、虢公丑が一部勢力を従えて岳父の温(蘇)子を頼って、逃れたという記録が残っている。
紀元前650年に温(蘇)は狄によって、滅ぼされた。その末裔は遠祖の蘇忿生が司寇の地位にあったことから、寇氏と称したという。