滝港マリーナ
(滝港から転送)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成 |
滝港マリーナ(たきこうマリーナ)は、石川県羽咋市滝町レ部101番地に所在する地方港湾である。滝港、滝浦とも言う[1]。石川県土木部港湾課が管理している[2]。
概要
編集滝港は手取川河口より連なる内灘砂丘~千里浜海岸の北端部に位置しており、かつては外浦ではかなり栄えた港であるが、沿岸の砂の粒子が細かいうえ地形的にも漂砂が激しいことから港内が埋没した[2]。合わせて沿岸漁業の不振も重なったことから、1920年(大正9年)から1930年(昭和5年)まで対策工事が行われる[1]など、対策が幾度か講ぜられたが、さしたる効果も得られない現状であった[2]。1966年(昭和41年)には滝崎灯台(高さ10.46m)が完成している[1]。
1979年(昭和54年)度より抜本的な対策として防砂堤の建設が行われた。また1986年(昭和61年)度には県民の多様化、高質化する海洋性レクリエーションニーズに対応するため、「コースタルリゾート調査」を実施し、滝港にマリーナを整備[2](石川県による事業で総事業費6億3,400万円[3])。1991年(平成3年)には石川国体に使用され、同年10月から一般供用が開始された[2]。
1999年(平成11年)には120隻収容の艇庫と収容能力200隻のボートヤード、2本の桟橋、船揚斜路、艇揚降クレーン、木造2階建ての管理棟を備えた石川県内初の公共マリーナ『滝港マリーナ』が竣工した。その後、海洋環境整備事業により整備された階段護岸などが2010年(平成22年)に完成し、一般開放されている[2]。