漳浦飛行場

中華人民共和国の軍用飛行場

漳浦飛行場(しょうほひこうじょう)[1]中華人民共和国福建省漳州市漳浦県にある中国人民解放軍の軍用飛行場・ヘリポート。

漳浦飛行場
Zhangpu Airbase
Sentinel-2による航空写真
Sentinel-2による航空写真(2023年撮影)
IATA: noneICAO: none
概要
所有/運営者中国人民解放軍東部戦区
所在地中華人民共和国の旗 中華人民共和国福建省漳州市漳浦県
建設2020年頃?
座標北緯24度02分41.5秒 東経117度50分55秒 / 北緯24.044861度 東経117.84861度 / 24.044861; 117.84861座標: 北緯24度02分41.5秒 東経117度50分55秒 / 北緯24.044861度 東経117.84861度 / 24.044861; 117.84861
地図
漳浦飛行場の位置(福建省内)
漳浦飛行場
漳浦飛行場
福建省での位置
滑走路
方向 全長 表面
ft m
H07/H25 2,140 600 舗装
07/25 5,600 1,700 舗装

概要 編集

2021年3月頃、建設中の様子が衛星写真の情報から報じられた[2][3]。人民解放軍による公式発表はなく、正式な名称は不明であるが、中国語では漳浦军用机场漳浦机场、英語ではZhangpu AirbaseZhangpu Airportなどといった表記が存在する[4]回転翼機(ヘリコプター)向けの飛行場である。

台湾有事を想定して作られた基地の1つと見られており、台湾本土から約241キロメートル、澎湖島からは約177キロメートル、金門島からは約80キロメートル、東沙諸島からは約386キロメートルの位置にある[5]

設備 編集

滑走路・ヘリパッド・誘導路

600メートルの滑走路が1本と、駐機場と兼用される1700メートルの予備滑走路が1本ある[3]。また、基地の北側には10カ所のヘリパッドがあり、加えて予備滑走路上には17カ所のマーキングがある。このような規模から、ヘリコプター用の基地としては大規模なものであるとみなされている[3]

この設備は戦闘機の運用に十分であるとの見方もあるが[2]、滑走路が簡素な作りである[6]ため、戦闘機を含む有人固定翼機の運用を想定しているものではないとの見方もある[3]

格納庫

2021年2月付けの衛星画像では、格納庫のうち18棟が建設済みで、9棟が建設中であった。

配置される航空機・部隊 編集

2023年9月時点で正式な配置部隊は明らかになっていない。しかし、人民解放軍のヘリコプター[7]の運用が行われていることは衛星画像を通じて確認されており、2020年12月には20機のヘリコプターが確認されている[5]。また、2021年2月の衛星画像ではMi-8あるいはMi-17が3機確認されている。

台湾メディアは、ヘリコプターだけでなく無人航空機(UAV、ドローン)が運用される可能性を指摘している[8]

脚注 編集

  1. ^ 地名の「漳浦」は日本語でショウ浦と表記されることもある。
  2. ^ a b Satellite maps show China building helicopter base facing Taiwan Strait”. Taiwan News (2021年3月13日). 2023年9月1日閲覧。
  3. ^ a b c d Joseph Trevithick (2021年3月18日). “Massive New Chinese Military Heliport Taking Shape Right Across From Taiwan”. The WarZone. 2023年9月1日閲覧。
  4. ^ Zhangpu Airbase Map - Aerodrome - Zhangzhou, China”. Mapcarta. 2023年9月2日閲覧。
  5. ^ a b 我军新建沿海直升机机场有重大进展,穿越海峡的外国军舰要小心了”. Netease (2023年7月4日). 2023年9月2日閲覧。
  6. ^ 固定翼機の運用に必要とされるターニングパッドなどの支援設備が存在していない。
  7. ^ 中国人民解放軍陸軍であるか中国人民解放軍空軍であるかは報道で明示されていない。
  8. ^ 〔獨家〕台海新威脅!解放軍全新軍事基地 沿海前進部署”. 報呱 (2021年3月12日). 2021年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月2日閲覧。

関連項目 編集