日仙(にっせん、弘長2年(1262年)- 正平12年/延文2年1月7日1357年1月27日))は、鎌倉時代中期から後期にかけて法華宗日蓮正宗)の僧。摂津公・上蓮坊(百貫坊)と号す。日興の弟子。本六の一人。日蓮に仕え「百貫坊」という名前を与えられた。日華に従って讃岐地方に布教した。西国三十三ヵ国の導師といわれる。讃岐本門寺開基。

略歴 編集

  • 弘長2年(1262年)、摂津公日仙、生まれる。
  • 正応3年(1290年)10月8日、日興、本尊を書写し日仙に授与。
日仙、大石寺塔中、上蓮坊(百貫坊)を創す。
  • 正中2年(1325年)、讃岐高瀬に大坊〔讃岐本門寺〕を創す。
  • 元弘3年(1333年)12月15日、薩摩法印、富士に帰伏し上蓮房日仙の室に入る。
  • 建武元年(1334年)、日興・日目1周忌。
1月7日、上蓮房日仙、伊予公日代、上蓮〔百貫〕坊において問答す。
2月15日、上蓮房日仙、讃岐国に赴く。
7月7日、上蓮房日仙、讃岐高瀬に中之坊を創す。
  • 正平7年/文和元年(1352年)、讃岐日仙、大弐阿日壽に本尊聖教等を付嘱す。
  • 正平8年/文和2年(1353年)10月3日、讃岐日仙、沙弥日高〔秋山泰忠〕より寺地を受く。
  • 正平12年/延文2年(1357年)1月7日、大石寺塔中上蓮坊〔百貫坊〕開基・讃岐大坊開基上蓮房日仙寂〔96歳〕

本六人 編集