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{{Infobox animanga/Header
| タイトル = 転
| 画像 =
| サイズ =
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{{Infobox animanga/Novel
| タイトル = 転
| 著者 = [[伏瀬]]
| イラスト = [[みっつばー]]
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| レーベル = GCノベルズ
| 発行日 =
| 発売日 =
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| 開始号 =
| 終了号 =
| 開始日 = [[2014年]]
| 終了日 = 続刊中
| 発表期間 =
| 巻数 = 既刊8巻([[#既刊]]参照)
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{{Infobox animanga/Manga
| タイトル = 転
| 作者 = 伏瀬
| 作画 = [[川上泰樹]]
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}}
{{Infobox animanga/Manga
| タイトル = 転生したらスライムだった件 魔物の国の歩き方
| 作者 = 伏瀬
| 作画 = [[岡霧硝]]
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{{Infobox animanga/Footer
| ウィキプロジェクト = [[プロジェクト:漫画|漫画]]
| ウィキポータル = [[Portal:漫画|漫画]] [[Portal:文学|文学]]
}}
'''転
== 概要 ==
元々は作者である伏瀬が
その後、外伝執筆・公開の傍らWEB小説を大筋プロット版とし、大幅に加筆を加えた商業小説版の執筆を開始、商業版6巻発売と同時に漫画版の[[少年シリウス]]連載([[メディアミックス]])が決定し以後漫画家川上泰樹の執筆によるコミックス版も発売されている。また
同じく「小説家になろう」で人気のあった作品「[[オーバーロード (小説)|オーバーロード]]」から多大な影響を受けていることを作者である伏瀬が「公式設定資料集8.5」内のインタビューページで語っている{{Sfn|設定資料集8.5|page=288}}。また主人公の種族スライムはゲーム「[[ドラゴンクエスト]]」ではなく[[テーブルトークRPG]]に登場する厄介な魔物のイメージから作られており{{Sfn|設定資料集8.5|page=289}}、その他伏瀬自身の学生時代のTRPGプレイ体験に起因して「[[ソード・ワールド]]」「[[ウィザードリィRPG]]」「[[ガープス]]」などからの影響も受けている{{Sfn|設定資料集8.5|page=290}}。
書籍化のオファーは2013年11月にあり、WEB連載の本編完結2014年7月14日の半年以上前であり、伏瀬は予想してなかったと設定資料集インタビューページで語っている{{Sfn|設定資料集8.5|page=291}}。
また、WEB連載版はプロットとして考え、書籍化にあたっては担当編集者から大幅な指摘を受けつつ改稿していることを明かしている{{Sfn|設定資料集8.5|page=292-294}}。
== あらすじ ==
通り魔に刺されて死んだ会社員、三上 悟(みかみ さとる)は、次に目覚めたときは異世界の洞窟でスライムとして転生していた{{Sfn|設定資料集8.5|page=10}}。
以下の節タイトルは「転生したらスライムだった件 公式設定資料集8.5」(2016年)に従った。
=== 地位向上編 ===
スライムとして転生した異世界の洞窟で「ヴェルドラ」と名乗る巨大な竜と出会い{{Sfn|設定資料集8.5|page=10}}、ヴェルドラは主人公にリムルの名を贈り、主人公はヴェルドラと自分に「テンペスト」の名字を名づけて親友となった。
ヴェルドラは過去の勇者によって洞窟内に封印されていたが、リムルは転生したときに身に付けたスライムの固有スキルで封印結界ごとヴェルドラを異空間の自分の胃袋に収納、洞窟を出て旅に出る。
洞窟を出て、洞窟が所在していた「ジュラの大森林」で最初に出会った[[ゴブリン]]の集落を救った縁から集落の救世主となったリムルをゴブリンたちは崇め、リムルもゴブリンたちを守り養うために街づくりを行うことになる{{Sfn|書籍1巻}}。この街づくりの過程で、ドワーフ王国「武装国家ドワルゴン」で刀鍛冶をしていたドワーフのカイジン、その弟子のガルム、ドルド、ミルド三兄弟、ドワーフ王国警備隊長のガルム、ドワーフ王国大臣ベスター、ドワーフ国王ガゼル・ドワルゴなどと縁が出来た{{Sfn|設定資料集8.5|page=11-12}}。
その後、ジュラの大森林で旅をしていたカバルたち3人の冒険者にかつて爆炎の支配者と呼ばれたシズが同行、4人はたまたま魔物と戦っていたところ、リムルらに出会ってリムルたちの作った街に案内される。
シズは[[東京大空襲]]の最中にこの世界に召喚された元日本人の異世界人であったことをリムルに語り、リムルもその後日本が見事に復興したことをシズに教える。しかし身体に炎の精霊イフリートを宿らせてスキル能力を得た代わりに老化が止まっていたシズの精霊制御は限界に近づいており、イフリートが暴走してリムルたちを襲った。リムルたちは力を合わせてイフリートをリムルが胃袋に食べることによってシズの体からイフリートの影響を消去したことにより暴走が収まったが、シズの体はイフリートの生命力によって維持されており、イフリートの力が使えなくなったことによりシズは急速に老いて絶命した。絶命の折、「あなたが見せてくれた風景の中で眠りたい」とシズがリムルに願ったことでリムルはシズの願いを叶え、遺体を胃袋に入れる。そのことで、リムルはその後「食べたものの姿に変身出来る」という胃袋のスキルによりシズの姿で人間に変身する能力を得た。
節出典:{{Sfn|書籍1巻}}{{Sfn|設定資料集8.5|page=10-15}}
=== 森の騒乱編 ===
新しい街づくりが続く中で、リムルたちは突如6人の大鬼族(オーガ)たちから襲撃を受けた{{Sfn|設定資料集8.5|page=16}}。しかしそれはリムルがオーガたちの暮らしていた里を滅ぼした仲間という誤解から発したもので、誤解が解けた後はリムルに名付けられて鬼人族(キジン)へ進化、リムルの配下となった{{Sfn|設定資料集8.5|page=16}}。
オーガたちの里を滅ぼした豚頭帝(オークロード)ゲルド{{Sfn|設定資料集8.5|page=19}}に率いられたオークの軍団は20万のオーク軍となってジュラの森の中央部にある蜥蜴人族(リザードマン)の支配する湿地帯方面へ進軍しており、リザードマンの首領はこれに対抗するためには援軍が必要と判断、息子のガビルを使者としてゴブリンの集落へ援軍要請に送り出した{{Sfn|設定資料集8.5|page=17}}。自分たちの集落を守ることで利害の一致したリムルたちとリザードマンは協力することになったが、ガビルは強すぎる自尊心により父親もリムルたちをも侮っており、反乱を起こして首領を監禁、リザードマン反乱軍単独でオーク軍に挑んだ{{Sfn|設定資料集8.5|page=18}}。
しかしオーク軍は強く惨敗してしまい、ガビルも殺されそうになったところをリムルたちに救出される{{Sfn|設定資料集8.5|page=18}}。リムルはオークロード・ゲルドとの一騎討ちに勝利し、リムルが勝利しゲルドの消滅と同時にオーク軍は瓦解した{{Sfn|設定資料集8.5|page=20}}。
オーク軍の侵略目的が飢餓であったことを知ったリムルは森に集う多数の種族が相互に協力し助け合う「ジュラの森大同盟」を提案、会議の参加者の全会一致をもって、リムルを頂点とする大同盟が成立した{{Sfn|設定資料集8.5|page=20}}。
節出典:{{Sfn|書籍2巻}}{{Sfn|設定資料集8.5|page=16-21}}
=== 魔王来襲編 ===
リムルを始めとするジュラの大森林の新戦力出現により謀略に失敗した魔王クレイマンは、同じく十大魔王のミリム、カリオンを利用してリムルたちへの牽制と情報収集を行う新たな謀略を発案する{{Sfn|設定資料集8.5|page=22}}。クレイマンの真の思惑に気づかないまま、ミリムとカリオンは退屈しのぎに策に乗ってリムルたちの作った魔物の町の情報収集を行うことにした{{Sfn|設定資料集8.5|page=23}}。
ちょうどその頃、リムルら新興魔物勢力が敵対しないかどうかの見極めのため、魔物の町にドワーフ王国の国王ガゼル・ドワルゴが武装国家ドワルゴンの騎士団である天翔騎士団(ペガサスナイツ)を率いて到着したところだった{{Sfn|設定資料集8.5|page=23}}。剣戟を経て、ガゼルはリムルを信用に値する魔物と判断、ジュラ・テンペスト連邦国と武装国家ドワルゴンとの正式な友好関係を締結するに至った{{Sfn|設定資料集8.5|page=23}}。
ガゼルとの対話が一段落した頃、前述のミリムが町へと到着する。子供のように純真で単純なミリムの性格を見抜いたリムルによりあっさりとミリムは懐柔され、友達となって以後は出来たばかりの町の中をリムルの案内により堪能し、魔物の町にそのまま居着いてしまう{{Sfn|設定資料集8.5|page=23-24}}。
続いて同じく町の調査を目的として魔王カリオンの部下ファビオも到着するが、ファビオは高すぎる自尊心を持つ故に最初から魔物の町の住人を見下しリムル配下のリグルドに暴力を振るう{{Sfn|設定資料集8.5|page=24}}。それが理由となり魔王ミリムの勘気に触れて制裁されることとなり、それを屈辱に感じたファビオはミリムに憎しみを抱く{{Sfn|設定資料集8.5|page=24}}。ファビオはそのまま、国元へ戻らずテンペスト周辺に潜んで復讐の機会を伺うことにする{{Sfn|設定資料集8.5|page=24}}。
同時期、ブルムンド王国の自由組合支部長フューズも魔物の国に興味を抱いており、部下にカバルらを引き連れ魔物の国へ向かっていた{{Sfn|設定資料集8.5|page=24}}{{Sfn|書籍3巻}}。テンペスト到着前に森の中の戦闘で知り合ったヨウムがリムルの口車に乗り、「オークロードを倒した英雄」として祭り上げられることとなった際もこれを後押しした{{Sfn|設定資料集8.5|page=24}}{{Sfn|書籍3巻}}。
テンペスト周辺にいたファビオの元に、「中庸道化連」を名乗る道化師の風体をした男女の魔人、フットマンとティアが訪れる{{Sfn|設定資料集8.5|page=25}}。フットマンとティアはミリムに復讐する手段として災厄級の魔物「暴風大妖渦(カリュプディス)」の力を取り込めると唆し、策に乗ったファビオはカリュプディスに取り込まれて依代になり体を乗っ取られてしまう{{Sfn|設定資料集8.5|page=25}}{{Sfn|書籍3巻}}。巨大な魔物カリュプディスに変化したファビオはミリムへの復讐心を動機にミリムが滞在しているテンペストへ向かい、リムルを始めとするテンペストの面々および滞在中のガゼルらペガサスナイツが迎え撃つこととなる{{Sfn|設定資料集8.5|page=25}}。ほぼ一昼夜を費やす激戦{{Sfn|書籍3巻}}の末に、カリュプディスに変化したファビオの目的が魔王ミリム個人にあることが判明{{Sfn|設定資料集8.5|page=25}}、戦闘の主導権をミリムに交代すると、ミリムはカリュプディスを一撃で葬ってしまった{{Sfn|設定資料集8.5|page=26}}。
ファビオがカリュプディスから分離されて生き延びたことで、リムルらはこれが魔王クレイマンの思惑の内にあることを知り、魔王フレイマンを敵と認識しその動向に注意を払うこととなる{{Sfn|設定資料集8.5|page=26}}。
クレイマンはミリム、カリオンとの会談の場に呼んでいた天翼族を支配する魔王フレイの悩みが天敵であるカリュプディスの復活が近いことだったことに気づき、これを自身の策で早期復活させ完全体となる前に滅ぼすことで恩を売り、更に先の謀略に組み込むためにフレイの持つ力を利用する算段を行っていたのだった{{Sfn|設定資料集8.5|page=23}}{{Sfn|設定資料集8.5|page=26}}。
節出典:{{Sfn|書籍3巻}}{{Sfn|設定資料集8.5|page=22-27}}
<!--
=== 人魔交流編 ===
{{節stub}}
節出典:{{Sfn|書籍4巻}}
=== 魔王覚醒編 ===
{{節stub}}
節出典:{{Sfn|書籍5巻}}
=== 八星輝翔編 ===
{{節stub}}
節出典:{{Sfn|書籍6巻}}
=== 聖魔対立編 ===
{{節stub}}
節出典:{{Sfn|書籍7巻}}
=== 領土掌握編 ===
{{節stub}}
節出典:{{Sfn|書籍8巻}}
-->
== 登場人物 ==
公式参考資料集8.5に記載のあるキャラクターについては名前横に記載ページ数を記した参考文献として付記し、以下の各解説文末注記からは省いた。
=== ジュラ・テンペスト連邦国 ===
; ジュラ・テンペスト連邦国、略称:魔国連邦(テンペスト)は魔人リムルを盟主としてジュラの森に住む魔物種族の集落が連携・同盟した大同盟国家{{Sfn|設定資料集8.5|page=160-167}}。
ジュラの大森林全域を領土とするテンペストは世界の中心に位置している{{Sfn|設定資料集8.5|page=144}}。
また、テンペストは人間と魔物の友好を目的としている{{Sfn|設定資料集8.5|page=144}}。
; リムル=テンペスト{{Sfn|設定資料集8.5|page=60-63}}
: '''種族:'''スライム ⇒ 魔粘性精神体(デモンスライム)<ref name="web20130529">{{Cite web|url=http://ncode.syosetu.com/n6316bn/87/|title=キャラクター紹介|publisher=伏瀬|date=2013-5-29|accessdate=2016-9-3}}</ref>
: '''主人公'''。本性はスライムだが、転生後の異世界で最初に縁を持った同郷人(日本人)である井沢静江(シズエ・イザワ)を吸収したことによりシズの姿をやや幼くした容姿として人化する能力を身につけた。人化した際は銀髪金眼の儚げな美少女となり、黒を基調とした獣毛獣皮のコートなどを身につける。
: 名付けした配下の魔物たちを家族のように思っているほか、配下が1人でも欠けると精神のバランスを崩す可能性が高いことが配下の一人であるシュナから指摘されている。
: 配下のうち幹部クラスであるシオンが死亡した際は著しく感情起伏が乱高下し、原因である国家の軍隊2万人を、首謀者3名を残して皆殺しにした。
: 交友関係として暴風竜ヴェルドラとは魂の回廊を繋いだ親友、魔王ミリムとは親友の間柄を持っている。
==== 幹部 ====
; ベニマル
: '''種族:'''大鬼族
: 元はジュラの森にあったオーガ一族の里を治めていた族長の息子で、シュナの兄。
: オークロードの侵攻によって故郷を滅ぼされ、脱出して来た先でリムルと出会い黒幕と誤解して戦闘、敗北しさまざまな利害を考慮した末に一族全てを率いリムルに忠誠を誓う。元々傭兵稼業の一族としてさまざまな主に仕えて来た一族の歴史を持つことからリムルを主君と仰ぐことにはさほど抵抗が無かったと後に語っている。
: 戦闘集団紅炎衆(クレナイ)を率いる。
; ソウエイ
: '''種族:'''大鬼族 ⇒ 鬼人族 ⇒ 妖鬼
: 元オーガ一族の家臣でリムル直属の隠密首領。情報収集に長けている上に戦闘力も高い。性格は冷酷で一切の情を持たず粛々と任務を遂行する。
; シオン
: '''種族:'''大鬼族 ⇒ 鬼人族 ⇒ 悪鬼
: 元オーガ一族の家臣でリムルの筆頭秘書
: 特技は料理なのだがこれが非常に不味く、味見役を毎回付き合っていたベニマルがスキル「毒耐性」を身につけたほど。
: 作中でシオン
: 不死の戦闘集団紫克衆(ヨミガエリ)を率いる。
; シュナ
: '''種族:'''大鬼族 ⇒ 鬼人族 ⇒ 妖鬼
: 元はオーガ一族の姫で、ベニマルの妹。非常に優秀で非の打ち所のない才女。特技は裁縫、調理など。
: また巫女として高い洞察力と解析スキルを持ち、魔素総量で明らかに格上であるアダルマンを魔法スキルの効率的な運用などで下し勝利を収めている。
: ほとんど役に立たない
; ハクロウ
: '''種族:'''大鬼族 ⇒ 鬼人族 ⇒ 妖鬼
: 剣鬼の異名を持つオーガ一族の家臣。WEB版では侍の役職であり数百年前に国を訪れた日本人の侍と思しき一団に剣技と鎧、日本料理を受け継いだことになっていた。商業版では比類なき剣技の達人で剣鬼の異名を持ち、朧流の異世界人であった荒井白夜
: 魔国連邦の幹部以外にもさまざまな国家に属する戦闘職の者に剣技を指南する剣指南役を行っている。修行は手加減を知らない。
:
: オーガ一族の姫であるシュナを孫娘の如く溺愛しているため、シュナに限っては対応が甘い。
: 商業小説版8巻で娘がいることが判明した{{
; ゲルド{{Sfn|設定資料集8.5|page=84-85}}
: '''種族:'''豚人族
: 元はリムルに敵対・敗北したオーク
: 真面目で義理堅く職人肌で、魔国連邦から各国に伸びる道路敷設業務ほか国家建築事業関係を一手に引き受けており決して欠かすことの出来ない人材となっているほか、戦闘では防御特化の恐ろしく硬い防御力を活かした壁役を担う戦い方を行う。
: 現在はリムル
; ディアブロ{{Sfn|設定資料集8.5|page=86-87}}
: '''種族:'''悪魔族(上位魔将(グレーターデーモン))⇒悪魔公
: 魔王ギィ・クリムゾンと同格・同郷の悪魔で、かつては「原初の黒」と呼ばれた悪魔系統の筆頭。
: 「個々の強さを最強とすることに執着する戦闘狂である悪魔族」でありながら、強さに執着がない、という珍しい悪魔系統
: リムルの魔王覚醒直前に配下2名と共に現世に召喚され、後にシオンたち死亡者蘇生のために配下2名
: 強さとしてはリムルに次ぐ実力で、名付けの際に「覚醒魔王として魔人の頃より10倍に達した(リムルの)魔素の半分をごっそり持って行かれた」とあり、他の幹部たちとは一線を画している。
: 名前の由来は[[スーパーカー]]シリーズ{{Sfn|書籍5巻}}。
; リグルド{{Sfn|設定資料集8.5|page=68-69}}
: '''種族:'''小鬼族
: 最初にリムルに接触したゴブリン一族の村長で、最初にリムルに忠誠を近い配下となった最古の家臣で最古の幹部。
: 初登場時には老人だったが名付けにより若返り、大柄な壮年の大男となったほか、一族が種族進化しホブゴブリンとなった。
: 主に民衆をまとめる行政面で力量を発揮する行政担当。
; ゴブタ{{Sfn|設定資料集8.5|page=66-67}}
: '''種族:'''小鬼族(ゴブリン){{Sfn|書籍4巻}} ⇒ ホブゴブリン
: 一言で言えば愛すべき馬鹿。だが実態は天才肌の感覚派。「なんとなくそう思った」という理由だけで様々な超絶スキルを発揮してしまう。語尾に「○○っす!」をつける口癖がある。
: ランガ配下の分身体と自身の配下のホブゴブリン部隊がたまたま同数に近かったことから1人1匹のコンビを組むことになり、その結果狼と融合戦闘可能なゴブリンライダーに進化した。
: 当初は町周辺、後に国境守備担当の警備隊として活躍している
; ランガ(嵐牙){{Sfn|設定資料集8.5|page=64-65}}
: '''種族:'''牙狼族 ⇒ 嵐牙狼族
: リムルのペットとして常にリムルの影の中に潜んでいる魔物の狼。
: リムルとの最初の縁は当時の牙狼族のボスであった父親に率いられ、リグルドが治めるゴブリン村を襲ったことから{{Sfn|書籍1巻}}。
: リムルが防衛に助力し、父が敗北・死亡したことから一族の長となりリムルに服従することを選び忠誠を誓う{{Sfn|書籍1巻}}。
; ガビル{{Sfn|設定資料集8.5|page=82}}
: '''種族:'''蜥蜴人族
: 初登場時はリムル以下幹部全員を下に見る実力を計れない小物、ジュラの森の水辺に領土を構えるリザードマン王国の首領の息子として登場。
: その傲慢かつ小物的な性格からオークロードに敗北し敗走、後に父アビルから勘当を申し付けられ故郷を追放されリムルを頼って魔物の町に定住し現在に至る。
: また、小物的な物言いと出世欲は自身を頼って来る配下が舐められることがないようにとの配慮から来るもので、人望はかなり厚く決して仲間を見捨てることがない。後一族郎党全員がリザードマンの背に翼を持つ龍人族
: 亜人族特有の身体能力利点を活かしつつ仲間たちとの連携戦闘には太鼓判を押されるほどの高い指揮継戦能力を発揮し、決して無能ではない。
: ただし、いろいろと抜けておりお調子者なのは生来の欠点。リムルに見抜かれており「コイツは決して褒めない」という理由で厳しく扱われている。
: 初期よりリムルが生まれた洞窟内で魔国連邦の主力輸出品「回復薬」の主要原料となるヒポクテ草の栽培を任されており、生産部門担当として幹部の中でも末席に認められた。
; ガルド{{Sfn|書籍4巻}}・ミョイマイル{{Sfn|設定資料集8.5|page=88}}
: '''種族:'''人間
: 初登場時はブルムンド王国王都の一角に屋敷を持つ大商人{{Sfn|設定資料集8.5|page=169}}で、後にリムルの作った回復薬を縁に首都リムルへ移住し、テンペストの財務統括部門と広報宣伝責任者として幹部に取り立てられることになる。
: 作中、人間として初の幹部就任であり初の文官であることからさまざまなトラブルが心配されたが、ミョイマイルの持つ人心掌握術の前では全て杞憂だった{{Sfn|書籍8巻}}。
==== 配下 ====
幹部以下の住人および各幹部の配下。
; ソーカ(蒼華){{Sfn|設定資料集8.5|page=94}}
: '''種族:'''蜥蜴人族 ⇒ 龍人族
: ガビルの妹で元リザードマン王国の首領親衛隊長。
: 兄であるガビルと会えば必ず言い争う様子を見せるが、実はお互いに好き合っており仲睦まじいことは周囲にバレバレとなっている。
; アビル{{Sfn|設定資料集8.5|page=83}}
: '''種族:'''蜥蜴人族 ⇒ 龍人族
: ガビル、ソーカの父でありリザードマン王国の首領。オークロードとの戦端に際して反逆したガビルを勘当、一族追放に処したが、餞別として一族に伝わる家宝の魔法の水流槍を下賜したほか、密かに護衛として娘のソーカを送り出すなど息子の行く末を心配している。
: 後にリムルの魔王就任祝いに首都リムルを訪れた折、リムルの計らいもあり勘当を解いた{{Sfn|書籍8巻}}。
; カイジン{{Sfn|設定資料集8.5|page=81}}
: '''種族:'''[[ドワーフ]]
: 元武装国家ドワルゴンの鍛冶師であり、制作物は超一級品で人間の国にも名が知れ渡っている鍛冶職人。
: リムルが武装国家ドワルゴンを訪れた際に縁があり、王国追放処分となったこともありリムルを主と認め魔物の国へ移住を決めた。
; ガルム、ドルド、ミルド三兄弟{{Sfn|設定資料集8.5|page=81}}
: '''種族:'''ドワーフ
: ドワーフ王国居住時に採掘作業中の事故で負った致命傷をリムルが提供した回復薬によって救命されたことに恩義を感じており、その縁からドワーフ王国を追放されたことを機にテンペストへ移住した。
: ガルムは防具職人で移住後は衣類生産担当、ドルドは細工職人で移住後は道具生産担当、ミルドは建築・芸術担当。
; クロベエ{{Sfn|設定資料集8.5|page=80}}
: '''種族:'''大鬼族 ⇒ 鬼人族 ⇒ 妖鬼
: 元オーク一族の鍛冶師。戦闘能力もあるが基本的には能力の指向は生産方面に向いており、一族の持つ刀は全てクロベエが打ったもの。
251 ⟶ 280行目:
: 進化の際も他の同族とは違い戦闘力ではなく生産に特化した能力を獲得した。
; ベスター{{Sfn|設定資料集8.5|page=89}}
: '''種族:'''ドワーフ
: カイジンと同郷でありカイジンが故郷を追われる原因を作った元悪辣大臣。ドワーフ国王であるガゼルに企み自体がバレており、またドワーフを上回る技術力を持つリムルを武装国家ドワルゴンより追放してしまうことにもなったため、責任を問われ免職、王国追放となり、全てを反省しリムルに謝罪すると共に開発職として魔物の国テンペストで生きる道を選んだ。
: 元々は研究肌の職人であり、リムルの自重しないアイデアを元にカイジン、クロベエ、ベスターの3人が共同開発した品々は魔物の国の発展に欠かせないものとなっている。
: また武装国家ドワルゴンへの連絡役としての側面も持っており、武装国家ドワルゴン直通の連絡水晶球
: カイジンとはテンペストに移住した折に和解している。
; フラメア{{Sfn|設定資料集8.5|page=190}}
: '''種族:'''
: スピンオフ漫画作品「魔物の国の歩き方」の主人公<ref>「魔物の国の歩き方」1話p.6-7。</ref>。ジュラの森に住む兎人族の娘{{Sfn|書籍8巻}}。リムルが魔王就任後に忠誠を誓った兎人族族長の実娘でもある{{Sfn|書籍8巻}}。非常に好奇心が旺盛で、一緒にやってきた父親とは別行動で魔国連邦を探索していた折{{Sfn|書籍8巻}}、審美眼と解析に特化したユニークスキル『好事家(モノズキ)』を持つことをリムルに着目され<ref>「魔物の国の歩き方」1話p.26-27。</ref>、リムルより「魔国連邦のガイドブック作成」を頼まれる(スピンオフ「魔物の国の歩き方」)<ref>「魔物の国の歩き方」1話p28-31。</ref>。
; モミジ{{Sfn|設定資料集8.5|page=105}}
: '''種族:'''長鼻族(テング)
: リムルの魔王就任後に、首都リムルへ就任挨拶を行うためにジュラの森山岳地帯からやって来たテング族長老カエデの娘。ベニマルと結婚することを宣言してベニマル当人には絶句させ、ベニマルの周囲の女性陣には喧嘩を売った形となった。
: 後にリムルの魔王就任後に、就任挨拶を行うために首都リムルへ来た折、実の父であるハクロウに弟子入りし剣技を修行することになる{{Sfn|書籍8巻}}。
; カエデ{{Sfn|設定資料集8.5|page=105}}
: '''種族:'''長鼻族(テング)
: テング族の長老でありモミジの母、ハクロウの妻。
: 300年ほど前にオーガ族の里でハクロウに一目惚れし一夜の契りを結んだ結果、モミジが誕生した。
: モミジを長期間体内に入れたまま魔力を与え続け、15年ほど前に産んだためにモミジは見た目が若い姿なのではなく実年齢が若い{{Sfn|書籍8巻}}。
: しかし跡継ぎとなるモミジに魔力の大半を与えて出産したことで体力が衰え、普段は床に臥せっている。
==== 迷宮 ====
テンペストに移住した魔王ラミリスは闘技場の地下に自身の力が及ぶ限り配下が不滅となる特殊な全100階層の迷宮を作り出した{{Sfn|書籍8巻}}。以後、ここにラミリスの配下が住むことになった{{Sfn|書籍8巻}}。また、この迷宮の最下層にヴェルドラの棲家を、一部階層に獣人、エルフなどが住居を置き、その他多目的ホールとして使われているほか、集客用の冒険を行うダンジョンとしても使われている{{Sfn|書籍8巻}}。
; ラミリス{{Sfn|設定資料集8.5|page=100-101}}
: '''種族:'''精霊族 ⇒ 妖精族(ピクシー)
: 元精霊女王で八星魔王のひとり。過去に魔王ギィ・クリムゾンと魔王ミリム・ナーヴァの争いを仲裁した際、力の大半を失って堕天し定期的に記憶を保ったまま転生する妖精に堕ちた。
: 最も古い魔王の一人であり年齢は数千歳以上。原初の魔王であるギィ、ミリムは当然のこと、第二世代以下の多くの現魔王も過半が友達という交友関係を持っているが、転生後は記憶を引き継ぐとはいえ、幼い容姿に精神が引きずられ言動も行動も幼くなってしまう。
: 初めて魔国連邦を訪れた際にヴェルドラが読んでいた漫画の魅力に取り憑かれ、ヴェルドラを漫画の師匠として慕うようになる。
: 出自が精霊であったことから精霊工学に詳しく、WEB版番外編ではヴェルドラと共に異世界で精霊工学を応用した機械外装を組み上げ現地人を驚愕させていた。
: リムルと初めて出会ったウルグレイシア共和国にあった自身の管理する迷宮で、最強と自負していた自慢の護衛ゴーレムを破壊された際にリムルに代わりの護衛を作成させる約束を取り付け、その後悪魔を宿らせた魔鋼人形であるベレッタを作成させることに成功している{{Sfn|設定資料集8.5|page=181}}。
; ヴェルドラ=テンペスト{{Sfn|設定資料集8.5|page=96-98}}
: '''種族:'''竜種(ドラゴン)
: 神とも崇められるこの世界を創造した4体しかいない竜種(上位聖魔霊){{R|web20130529}}の末弟で、災厄と恐れられる最強の一角。人間に変身したときの姿はリムルを男性寄り、かつ筋肉を増量した姿になっている。
: リムルの名を名付け、またリムルに苗字を貰い魂の回廊を繋いだ魂の兄弟でもある。
: ときどき魔力を発散開放しないと爆発してしまうのだが、その妖気開放の影響によって首都リムルの住人の大半が強力すぎる妖気に耐えることが出来ず一部の強力な個体を除いて死滅してしまうという、生きた爆発物状態の危険な側面も併せ持っている。
: 後にリムルがラミリスの協力により闘技場の地下に作り上げた100階層の迷宮の最奥に、本来の竜の姿で魔力を発散し続けても地上まで影響を及ぼさない居室を作ったことで気軽に魔力開放を行えるようになる{{Sfn|書籍8巻}}。
===== ラミリスの配下 =====
; ベレッタ{{Sfn|設定資料集8.5|page=102}}
: '''種族:'''悪魔族⇒魔将人形(アークドール){{Sfn|書籍4巻}}⇒聖魔人形(ゴーレム)
: リムルによって召喚された悪魔がリムルの造形した魔鋼製の球体関節人形に宿った姿を持つ。普段は仮面によって素顔は隠されている。
: 魔王達の宴(ワルプルギス)の際に忠誠心がラミリス、ミリムの双方へ向いていることを魔王ギィに見透かされ、半ば強要される形でラミリスへの忠誠を誓った。
: 名前の由来は拳銃の[[ベレッタ 92|ベレッタM92F]]{{Sfn|書籍4巻}}。
; トレイニー、トライア、ドリス{{Sfn|設定資料集8.5|page=103}}
: '''種族:'''樹妖精([[ドリュアス|ドライアド]])
: ジュラの森を管理するドライアドの種族で森林内での出来事を樹木経由で全て把握している。本体は大樹であり思念分身体を動かすことで自在に動いていたが消耗が激しくあまり長期間本体から離れることが出来なかった。
: 魔国連邦の前身となる、オークロード侵攻の危機の際に出来た「ジュラの森大同盟」の締結時に盟主リムルに忠誠を誓い配下の一員となった。
: 後日、リムルが作った精霊魔核に本体霊体を移し、抜け殻となり枯死した元本体の大木を素材に人間サイズの木人形に核を宿らせることによりウッドゴーレム状態となり自在に移動可能となった。
: 魔王ラミリスが精霊女王だった時代には配下であった縁で、魔王ラミリスの魔国連邦移住の際には自ら一切の世話を引き受け配下に戻る道を選んだ。
: 同じくドライアドの姉妹
: なお、頭脳明晰かつ強力な能力を使いこなす人物だが、ラミリスが絡むといろいろと道理を無視して無法を犯してしまい、そのしわ寄せは全てベレッタへ押し付けられることになる{{Sfn|書籍8巻}}。
===== 迷宮のボス =====
; ゼギオン{{Sfn|設定資料集8.5|page=95}}
: '''種族:'''魔蟲
: ジュラの森で自ら死ぬほどの怪我をしながらもアピトのそばを離れず守護する姿に感動したリムルが2匹とも助けて名付けした。
: その後、アピトと共にラミリスの作った迷宮に住むことになる{{Sfn|書籍8巻}}。
; アピト{{Sfn|設定資料集8.5|page=95}}
: '''種族:'''
: 軍団蜂の女王だが、現状では「蜂蜜を集めてくれるかわいい蜂の魔物」程度にしかリムルには覚えられていない。その気になれば部下の魔蜂を招集し戦う能力を持っていることから、それに気づいたラミリスは怯える様子を見せていた。
: ゼギオンと共にラミリスが闘技場の地下に作った迷宮に配置され、蜂蜜の採集場を作った{{Sfn|書籍8巻}}。
; クマラ{{Sfn|設定資料集8.5|page=95}}
: '''種族:'''
: 元は魔王クレイマンの配下で「母指の九頭獣(ぼしのナインヘッド)」と呼ばれていた妖獣。ワルプルギスでの対クレイマン戦の最中にリムルに保護されていた。後にリムルに名付けられた際に3本だった尾が九尾まで進化し、ラミリスが作った迷宮のボスとなった。[[廓言葉]]を喋る。
; アダルマン{{Sfn|設定資料集8.5|page=95}}
: '''種族:'''死霊
: 「生前が司教だったため、死後に死霊と化した後でも聖属性魔法が使える」という特技を持つ。
: 「見た目が死霊そのままのため、夜に出会うと驚く」「リムルを神、シュナを神に仕える姫巫女として崇めるため鬱陶しい」といった理由により、迷宮内のボスとして隔離された{{
=== 武装国家ドワルゴン ===
武装国家ドワルゴンはドワーフが集まって建国された王国で、洞窟内に建国されているため食料自給率に難があることから、これをドワーフ固有の技術力を背景とした高い技術力により加工製品の生産輸出によって補っている武装中立国家{{Sfn|設定資料集8.5|page=182-184}}。
; ガゼル・ドワルゴ{{Sfn|設定資料集8.5|page=99}}
: '''種族:'''ドワーフ
: ドワーフ王国「武装国家ドワルゴン」の3代目国王。魔国連邦と最初に国交を結び、以後も最後まで同盟国として全ての面で味方に付きリムルを後押しした。見返りとして回復薬を初めとする魔国連邦の技術力を相互提携する技術交換条約を締結したほか、ドワーフ王国とテンペストを結ぶ街道の整備を、全額テンペスト負担で敷設・整備させている。
: 子供の頃にジュラの森で迷った際に剣鬼ハクロウと出会い剣技を学んだ過去があるため、同じくハクロウを剣指南役として剣技を学んでいるリムルを事ある事に「弟弟子」と呼ぶ。
=== 魔導王朝サリオン ===
魔導王朝サリオンはエルフ十三王家を従える古いエルフ王朝を主軸に置いた王朝国家で、カバル、エレンたちの出身国でもある{{Sfn|設定資料集8.5|page=180}}。
魔法研究を盛んに行っており、ドワーフ王国とも技術交流している{{Sfn|設定資料集8.5|page=180}}。
首都はエルミン・サリオンで「神樹に抱かれた都市」の異名の通り、巨大な神樹の内側に大都市を形成している{{Sfn|設定資料集8.5|page=180}}。
; エラルド{{Sfn|設定資料集8.5|page=104}}
: '''種族:'''耳長族([[エルフ]])
: 魔導王朝サリオンの重鎮であり大物貴族で、サリオン皇帝エルメシアの叔父にあたる。
: 頭脳明晰、政治・魔法知識も深い知的な男性エルフだが、実子エレン(エリューン)が絡む事柄には全てにおいて親馬鹿となる。
: ドワーフ王国国王ガゼル・ドワルゴとは親友でありプライベートでは罵り合える間柄。
; エルメシア・エルリュ・サリオン{{Sfn|設定資料集8.5|page=104}}{{Sfn|設定資料集8.5|page=180}}
: '''種族:'''耳長族(エルフ)
: 魔導王朝サリオン皇帝。見た目は絶世の美少女だが、実年齢は叔父であるエラルドより遥かに年上。
: 親しい人物以外には常に冷酷な無表情で接する。
=== 獣王国ユーラザニア ===
獣王国ユーラザニアは魔王カリオンが支配していた獣人族中心の国家{{Sfn|設定資料集8.5|page=187}}。魔王カリオンが魔王の座を辞し、魔王ミリムの臣下となったことで[[#失われた竜の都]]の属国領土となった{{Sfn|設定資料集8.5|page=186-187}}。
; カリオン{{Sfn|設定資料集8.5|page=131}}
: '''種族:'''
: 獅子王(ビースト・マスター)。魔王ミリムと戦い敗北し、魔王として立つ力量が自分にないことを認め魔王の座を降り、臣下共々魔王ミリムの配下となる道を選んだ。
; グルーシス{{Sfn|設定資料集8.5|page=115}}
: '''種族:'''獣人族
: 狼の獣人で、獣王国ユーラザニア使節団代表の一人としてリムルの元に訪れた。いろいろあってヨウムPTの重要職として潜入中であったクレイマン配下のミュウランに惚れ、またミュウランが惚れた相手であるヨウムと親友の間柄になる。
; ファビオ{{Sfn|設定資料集8.5|page=133}}
: '''種族:'''獣人族
: 黒豹の獣人で三獣士の一人。三獣士中唯一の男性獣人。獣王国ユーラザニアの正式な使者として首都リムルに乗り込んで来たが、その場に居合わせたミリムに沈められた。その後短絡的な気性を中庸道化連に利用され、作中最初の暴風大妖渦(カリュブディス)に変化させられた。
: 解放後は自らを救ったリムルに恩義を感じ、カリオンに忠誠を誓いつつもリムルに恩返ししようと動いている。また利用される原因となった短絡さを恥じて冷静さを身に付けようと努力している。
; スフィア{{Sfn|設定資料集8.5|page=133}}
: '''種族:'''獣人族
: 白虎の女性獣人で三獣士の一人。他の三獣士と共に現在はカリオンの配下でありつつ大恩あるリムルに従っている。血気盛んで怖いもの知らず。
; アルビス{{Sfn|設定資料集8.5|page=132}}
: '''種族:'''獣人族
: 女性の上半身に黒い大蛇の下半身を持つ半人半蛇の獣人で、獣王国ユーラザニアの最高幹部三獣士のまとめ役。カリオン配下だが、他の三獣士と共に首都リムルに滞在しリムルを助けている。クレイマンの策略で暴風大妖渦(カリュブディス)と対峙した際にベニマルの圧倒的な力に助けられた際にベニマルに惚れ、以来ベニマルの妻となるために努力している。
: また、同様にベニマルの嫁になると宣言したモミジに対しては即座に攻撃を仕掛けた{{Sfn|書籍8巻}}。
=== 天翼国フルブロジア ===
天翼国フルブロジアは魔王フレイが支配していた有翼族(ハーピィ)中心の国家{{Sfn|設定資料集8.5|page=187}}。魔王フレイが魔王の座を辞し、魔王ミリムの臣下となったことで[[#失われた竜の都]]の属国領土となった{{Sfn|設定資料集8.5|page=186-187}}。
; フレイ{{Sfn|設定資料集8.5|page=134}}
: '''種族:'''有翼族(フルフロシア)
: 有翼族の女王であり魔王の一人だった。自らの力不足を感じ、リムルの魔王就任を機に魔王の座を返上し、カリオンと共にミリムの配下に入った{{Sfn|設定資料集8.5|page=187}}。
=== 傀儡国ジスターヴ ===
傀儡国ジスターヴは魔王クレイマンが支配していた黒妖耳長族(ダークエルフ)などの魔物種族が住む国家{{Sfn|設定資料集8.5|page=188}}。元々は魔王カザリームの支配地で、その配下であったクレイマンが引き継いだ{{Sfn|設定資料集8.5|page=188}}。
クレイマンの死後はテンペストの管轄下になっている{{Sfn|設定資料集8.5|page=188}}。
; クレイマン{{Sfn|設定資料集8.5|page=135}}
: '''種族:'''妖死族(シスターヴ)
: 中庸道化連の一人「喜狂の道化(クレイジーピエロ)」であり[[#元魔王|元魔王]]の一人。中庸道化連の面々に対して以外は配下にも冷酷に接する。特に、親代わりであったカザリームに心酔していた。
: 同じ魔王であったミリム、フレイ、カリオンなどに、また新興勢力であったリムルらにさまざまな謀略を仕掛けたが、最後にはクレイマン自身によって開催されたワルプルギスの場でリムルとシオンによって討ち取られ魂も残さずリムルに吸収され消滅、死亡退位した{{Sfn|設定資料集8.5|page=43-44}}。
; ゲルミュッド{{Sfn|設定資料集8.5|page=137}}
: '''種族:'''魔人
: 自身が覚醒魔王になるための計画の一環としてクレイマンに雇われた魔人。最後まで自分が利用されていることに気づかないまま計画の実現に奔走したが、最後は自身が育てたオークロードに食われ死亡した。
=== 神聖法皇国ルベリオス ===
神聖法皇国ルベリオスは大陸西部に位置する宗教国家で、国民のほぼ全員が唯一神ルミナスを信奉するルミナス教徒である{{Sfn|設定資料集8.5|page=174-179}}。
神ルミナスが魔王ルミナス・バレンタインであることを知る者はごく限られた人間のみであり、また皇都夜想宮庭ナイトガーデンには皇国貴族である吸血鬼族以外が住むことを禁止されており、ごく限られた人間以外は立ち入ることも禁止されている{{Sfn|設定資料集8.5|page=175}}。
ルミナス教の教団である西方聖教会の中央本部、また中央本部から各地へ派遣される神殿騎士団(テンプルナイツ)などがある{{Sfn|設定資料集8.5|page=176-177}}。
その後七曜の老師の私欲による陰謀を粉砕したことでテンペストを正式に国家として認め、100年の国交を結ぶに至った{{Sfn|設定資料集8.5|page=52}}。またその際、「善良な魔物」を認めるに際して障害となっていた「魔物の生存を認めない」というルミナス教の教義の成立経緯がルミナスら吸血鬼族の各人より明かされたことから便宜上の方便であったことが分かり、これを機に撤廃されることとなった{{Sfn|設定資料集8.5|page=52-53}}{{Sfn|書籍7巻}}。
; ルミナス・バレンタイン{{Sfn|設定資料集8.5|page=138}}
: '''種族:'''吸血鬼(ルベリオス)
: 覚醒魔王であり、唯一神ルミナスとしてルベリオスに君臨する神でもある。吸血鬼族の真祖の姫。
: 吸血する対象である人間が幸福感を得れば得るほど、その血液が美味となることから人間を保護している。吸血に際し人間を死に至らしめるほどの量は必要なく、ほんの少しの血液だけで済む。
: 皇国の実際の維持管理は全て配下が行っており、ルミナス自身は普段は「奥の院」に隠遁している。
: 2,000年前に当時の首都でありルミナスが建造した夜薔薇宮(ナイトローズ)を破壊したヴェルドラを現在でも憎んでいる。
; ロイ・バレンタイン{{Sfn|設定資料集8.5|page=139}}
: '''種族:'''吸血鬼(ルベリオス)
: ルミナスに仕える「三公」の一人で、1,500年に渡ってルミナスの影武者として魔王代理を勤めていた。
: ロイが魔王、双子の兄であるルイが法皇として存在することで「魔王の脅威から人々を守る皇国」としてのマッチポンプで人々の信仰を得ておいた。
: 奥の院に侵入したラプラスの実力を見誤り、あっけなく殺された。
; 坂口日向(ヒナタ・サカグチ){{Sfn|設定資料集8.5|page=122-123}}
: '''種族:'''人間
: 異世界に呼び出された元日本人{{Sfn|書籍4巻}}。剣技は人間の最高位に近い能力で一度はリムルを死の瀬戸際まで追い込んだ。西方世界最強の剣士と呼ばれ{{refnest|group="注釈"|リムルに敗北したことで最強の座は勇者マサユキに移動した{{Sfn|書籍7巻}}。}}、法皇直属近衛団筆頭騎士と聖騎士団長を兼任している{{Sfn|書籍4巻}}。
: ユウキと共にシズの教え子であり敬愛していた。15歳で召喚され、リムルとの緒戦時には20歳前後の外見となっている{{Sfn|書籍4巻}}。
: 神ルミナスが魔王ルミナスである事実に気づいている、数少ない人間の魔王ルミナス配下のひとり。
: 後に七曜の老師の陰謀に巻き込まれリムルと戦い敗北、死亡寸前の負傷を負ったがルミナスの手により癒され事無きを得た。
: その後リムルが人類に対し全く害意がないことをさまざまな事例で見せつけられ、呆れつつも味方となることを約束している{{Sfn|書籍8巻}}。
=== イングラシア王国 ===
イングラシア王国は大陸のほぼ中央に位置しており、西側諸国の交易路の要所であり、自由組合の本部、西方聖教会の実務拠点などが置かれている{{Sfn|設定資料集8.5|page=172-173}}。
; 井沢 静江(シズエ・イザワ){{Sfn|設定資料集8.5|page=106-108}}
: '''種族:'''人間⇒炎の魔人
: リムルの人型時の姿の元となっている儚げな美少女の姿を持っていた元日本人の女性。
: リムルの運命の人(漫画版)。さまざまな人物エピソードに深く関わっている。通称「シズさん」。
356 ⟶ 470行目:
: 後にレオンの元を離れ人間の世界で冒険者となり、現役時代は「爆炎の支配者」という異名を持ち尊敬を集めた。
: 外見上は加齢していないが内部では支配力に抗って暴れるイフリートを抑えられなくなっており、冒険者を引退し教育係として現役を離れていたものの、最後が近いことを悟り唯一の心残りを果たそうと旅に出ていた折に三馬鹿と合流、騒動の末にリムルに出会った。
: 最終的に暴走したイフリートをリムルが胃袋で喰ったことにより暴走は収まったが、シズの生命力の維持にもイフリートが使用されていたこともあり、急速に衰えた生命力は回復の見込みがなく、シズは自らの意志でリムルに喰われることを望んだ{{Sfn|書籍1巻}}。
: 漫画版のみ、「仮面をつけたまま飲食が出来る」という特技がある。
; 神楽坂優樹
: '''種族:'''人間
: 元日本人の異世界人で、自由組合の創始者(グランド・マスター)。ヒナタと同様に異世界に来て以降加齢していない。
: ヒナタと同時期にシズに弟子入りしており、シズの心残りであった召還失敗の犠牲者である5人の子供をイングラシア王国自由組合本部近くの学校に置いて保護している。
: 後にリムルがユウキを訪れた折、この5人の教師役を努めラミリスの支配する精霊迷宮で上位精霊を宿らせたことで、この5人は延命することが出来た。
=== ブルムンド王国 ===
ブルムンド王国はジュラの大森林に接する小国で、西方評議会の加盟国である{{Sfn|設定資料集8.5|page=169}}。テンペストに最も近い人間の国で、ドワルゴンに続いてテンペストの友好条約を締結した{{Sfn|設定資料集8.5|page=169}}。
; フューズ{{Sfn|設定資料集8.5|page=109}}
: '''種族:'''人間
: ブルムンド王国自由組合の支部長(ギルドマスター、ギルマス)。カバルたち3人の冒険者の直属上司。
; エレン、カバル、ギド{{Sfn|設定資料集8.5|page=110-111}}
: '''種族:'''耳長族(エルフ)、人間
: フューズを直属の上司とする3人組の冒険者(通称三馬鹿)。カバル(盾役)をリーダーとしてエレン(本名エリューン、魔法使い)、ギド(盗賊)の構成。ランクはBランク。
: 魔物の町を調査するためにジュラの大森林を冒険中、同行を申し出たシズと共に出会ったモンスターと戦闘中にリムルに救われ縁を持った{{Sfn|書籍1巻}}。
: その後のシズの暴走にも関わっているが、シズが死亡しリムルに吸収される場面には立ち会っていない{{Sfn|書籍1巻}}。
: 実はエルフの魔導王朝サリオン大公爵家の令嬢であるエリューンと、その護衛である人間のパーティで、護衛であるカバル、ギドは本来のAランクの実力を隠しBランクと偽っている。
: エレンはシオン死亡後、リムルが覚醒魔王になるきっかけとなる重要情報を与えた。
=== ファルムス王国 ===
ファルムス王国は西方諸国の中でも最上位に近い大国である{{Sfn|設定資料集8.5|page=170}}。西方諸国とドワーフ王国を結ぶ交易路の玄関口に位置し、貿易中心国家として栄えていたがテンペストへの侵略戦争を行い敗北したことにより、戦争主導者であったエドマリス王の退位を含む混乱が発生している{{Sfn|設定資料集8.5|page=170}}。
; ヨウム{{Sfn|設定資料集8.5|page=113}}
: '''種族:'''人間
: 元はしがない
: 英雄となるまでの過程で一生を添い遂げることになる魔人ミュウランと縁を結んだほか、生涯の親友となる魔人グルーシスとも知り合った。
; ミュウラン{{Sfn|設定資料集8.5|page=114}}
: '''種族:'''人間
: 魔王クレイマンの元部下で、ヨウムパーティの一員。リムルによりクレイマンに死亡したと思わせる策略でクレイマンの呪いから開放されリムルに忠誠を誓った
: 自身の死を厭わず愛するヨウムを助けようと、クレイマンの命令に従順に従ったことがシオンらテンペスト住人が犠牲となる原因となった。
: ヨウム以外にもグルーシスからも愛を語られている他、ヨウムの仲間たちからも慕われている。
===
ファルムス王国とイングラシア王国の間、北海に面した小国で、グランベル・ロッゾを頂点とするロッゾ一族が支配している{{Sfn|設定資料集8.5|page=171}}。
; グランベル・ロッゾ
: '''種族:'''人間
: シルトロッゾ王国を束ねるロッゾ一族の長{{Sfn|設定資料集8.5|page=50}}。
: 神聖法皇国ルベリオスの高位魔術師「七曜の老師」7人を束ねる「日曜師」グランに精神体を憑依させ操り、リムルら魔物たちとヒナタたち騎士団を相打ちにさせようと裏で手を引いていた{{Sfn|設定資料集8.5|page=50}}。
: 「日曜師」グランはその後、悪事に気づいたヒナタの部下である枢機卿ニコラウスによって一撃で殺害された{{Sfn|書籍7巻}}がグランベルは精神体を元の肉体へ戻して生存している{{Sfn|設定資料集8.5|page=50}}。
; マリアベル・ロッゾ
: '''種族:'''人間
: グランベル・ロッゾの孫娘で転生者{{Sfn|設定資料集8.5|page=50}}。
: 経済面で世界を支配するロッゾ一族の構想が新興勢力のリムルらと全く同一であることに気づき{{Sfn|書籍7巻}}、祖父グランベルにリムルらを警戒し滅ぼすことを提案する{{Sfn|書籍7巻}}{{Sfn|設定資料集8.5|page=50}}。
; レイヒム{{Sfn|設定資料集8.5|page=116}}
: '''種族:'''人間
: シルトロッゾ王国の暗殺組織であるブラッドシャドウの所属。WEB版でも小説版でも多少行動に相違点はあるが「非常に残忍な振る舞いを行う」「(最終的に)死亡する」という点は同じ。
=== 東の帝国 ===
正式名称は「ナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国」だが、あまりにも正式名称が長いため通称「東の帝国」と呼ばれている{{Sfn|設定資料集8.5|page=185}}。
; ダムラダ、ミーシャ、ヴェガ{{Sfn|設定資料集8.5|page=116}}
: '''種族:'''人間
: 東の帝国に拠点を持つ犯罪組織「三巨頭(ケルベロス)」を取り仕切る3人の頭領。
=== 中庸道化連 ===
中庸道化連として、謎の少年が率いる不可解な戦力として世界で暗躍している様子が示されている{{Sfn|設定資料集8.5|page=136-137}}。中庸道化連は何でも屋を自称する道化の格好をした魔人の集団{{Sfn|設定資料集8.5|page=136-137}}。
; 謎の少年{{Sfn|設定資料集8.5|page=136}}
: '''種族:'''不明
: 中庸道化連の会長カザリームを復活させたことで、中庸道化連を率いる存在となった謎の少年。元々の所属は東の帝国にある三巨頭{{Sfn|設定資料集8.5|page=185}}。
: 世界征服を目論んでおり、西方諸国の裏でさまざまな謀略を巡らせて暗躍している。
; カザリーム{{Sfn|設定資料集8.5|page=136}}
: '''種族:'''妖死族(シスターヴ)
: 中庸道化連の会長で、かつて呪術王(カースロード)と呼ばれた[[#元魔王|元魔王]]。当時魔王狩りをしていたレオンを襲って返り討ちとなり死亡、魔王となったレオンと入れ替わりに魔王の座を死亡退位した。
: 後に謎の少年によって復活されたが、用意された仮の肉体が女性だったため「カガリ」を名乗って女性として復活、レオンへ復讐する機会を伺っている。
; ラプラス{{Sfn|設定資料集8.5|page=136}}
: '''種族:'''魔人
: 中庸道化連の副会長で、享楽の道化(ワンダーピエロ)の異名を持つ。親友クレイマンの魔王覚醒のため、ジュラの大森林周辺の各種族・周辺国家に不和の種を蒔いて裏工作を行っていた。
: 魔王ルミナスの配下ロイ・ヴァレンタインを瞬殺した{{Sfn|設定資料集8.5|page=139}}が、仲間にはその事実を隠している。
; クレイマン
: [[#傀儡国ジスターヴ]]参照。
; フットマン{{Sfn|設定資料集8.5|page=137}}
: '''種族:'''魔人
: 中庸道化連の一人で、怒った道化(アングリーピエロ)の異名を持つ。ベニマルらの故郷であるオーガの里を滅ぼしたり、獣人ファビオが暴風大妖渦(カリュブディス)に取り込まれ復活する契機を作るなどの実行犯として動いていた。
; ティア{{Sfn|設定資料集8.5|page=137}}
: '''種族:'''魔人
: 中庸道化連の一人で、涙目の道化(ティアドロップ)の異名を持つ。フットマンと共に暴風大妖渦(カリュブディス)復活の手伝いをし、ジュラの大森林に混乱を呼んだ。
=== 失われた竜の都 ===
失われた竜の都は魔王ミリム・ナーヴァが支配する領地で、首都「竜の里」にはミリムの住む神殿が建っている{{Sfn|設定資料集8.5|page=186}}。
住民はミリムを信奉する「竜人教(ドラーム)」の教徒からなっている{{Sfn|設定資料集8.5|page=186}}。
; ミリム・ナーヴァ{{Sfn|設定資料集8.5|page=128-129}}
: '''種族:'''竜魔人(ドラゴノイド)
: 最古の魔王の一人で、ヴェルドラの兄である最初の竜種「星王竜」ヴェルダナーヴァが人になった後に作った子供。ヴェルドラは叔父に当たる。
: 数千年前に人間の手により最愛のペットを失った悲しみから暴走し世界を滅ぼしかけ、それを止めようとした魔王ギィ・クリムゾンと七日七夜戦い、仲裁に入った魔王ラミリスの手により戦いが止まったとされている。
: 後に退屈しのぎに魔王クレイマンに操られた振りをしたりしていた。リムルの親友となったことを嬉しく思っており、リムルから贈られた拳に装着するアイテムである「ドラゴンナックル」をとても大切にしている。
=== その他地域 ===
==== 北大陸 ====
北大陸は「白氷宮」を居城としている魔王ギィ・クリムゾンの支配地である{{Sfn|設定資料集8.5|page=189}}。力の弱い生物は生存できない過酷な環境になっており、悪魔族や魔王級の人物以外は入ることも出来ない{{Sfn|設定資料集8.5|page=189}}。
; ギィ・クリムゾン{{Sfn|設定資料集8.5|page=141}}
: '''種族:'''悪魔族(上位魔将(グレーターデーモン))⇒悪魔公(デーモンロード)
: 最古の魔王。ミリムと七日七夜戦った伝説のほか、呼び出された国家の願いを叶えて敵国を滅ぼし、その後呼び出した国家を滅ぼし2国を地上から消し去った、などの伝説も語られている。召喚される前は原初の悪魔「原初の赤(ルージュ)」であった。
; ヴェルザード{{Sfn|設定資料集8.5|page=141}}
: '''種族:'''竜種
: ギィの居城に住む白氷竜で、ヴェルドラの姉の一人。ギィの相棒でもある。
=== 所属不明 ===
; マサユキ{{Sfn|設定資料集8.5|page=121}}
: '''種族:'''人間
:
== 魔王の一覧 ==
=== 八星魔王 ===
八星魔王の出典:{{Cite book|url=http://ncode.syosetu.com/n6316bn/86/|title=83話 八星魔王|publisher=伏瀬|date=2013-5-26}}
{{箇条書き3列
| toc1 = 名前 | toc2 = 二つ名 | toc3 = 読み | number = on
419 ⟶ 606行目:
}}
; ギィ・クリムゾン
: [[#北大陸]]参照。
; ミリム・ナーヴァ
: [[#失われた竜の都]]参照。
; ラミリス
: [[#迷宮]]参照。
; レオン・クロムウェル{{Sfn|設定資料集8.5|page=140}}
: '''種族:'''人間⇒人魔族(デモノイド)
: シズを異世界召喚した張本人、かつイーフリートを宿らせた当人。
: 当時の魔王カザリームに戦争を仕掛けられ、単身返り討ちにしたことで魔王に覚醒したという変わった経歴を持つ。
: かつてラミリスの配下だった光の精霊と契約し、勇者だったこともある。元々は異世界から渡ってきた人間だった。
: 長い金髪が目立つ女性のような顔立ちの美丈夫だが戦闘能力は古き魔王ギィに匹敵するほどで、ギィからは親友として認められている。
; ディーノ{{Sfn|設定資料集8.5|page=142}}
: '''種族:'''堕天族
: 少年のような風貌で、2本の剣を腰に差している。ワルプルギスに出席した際は挨拶もそこそこに寝てしまいリムルを驚かせた。
: ラミリスとは砕けた会話を行う間柄。
; ダグリュール{{Sfn|設定資料集8.5|page=142}}
: '''種族:'''巨人族
: 大きな体を持つ巨人族で、古き魔王の一人。戦闘力も高く、ヴェルドラと何度も戦っているが未だに決着がついていない。
: 戦闘力だけではなく冷静な判断力を持ち、物静かな人格者でもある。
: 後に騒動を起こした3人の息子を修行のため首都リムルへと向かわせた{{Sfn|書籍8巻}}。
=== 魔王関連人物 ===
; ヴェルザード
: [[#北大陸]]参照。
; ダグラ、リューラ、デブラ
: '''種族:'''巨人族
: 魔王ダグリュールの3人の息子たちで、素行不良により国を追われ首都リムルでシオンに仕えて鍛え直されることになった{{Sfn|書籍8巻}}。
=== 元魔王 ===
{{箇条書き3列
| toc1 = 名前 | toc2 = 二つ名 | toc3 = 解説
| '''カザリーム''' | 呪術王
| '''クレイマン''' | 人形傀儡師(パペットマスター){{Sfn|書籍4巻}} | [[#傀儡国ジスターヴ]]参照
| '''フレイ''' | 天空女王
| '''カリオン''' | 獅子王
}}
== 世界設定・用語 ==
この世界の物理法則は基本的にリムルの元の世界である日本のある世界と共通しているが、魔物、魔法の存在など異なる部分も多く、また物質世界とは別に精霊、悪魔、天使といった精神生命体が住む精神世界が存在している{{Sfn|設定資料集8.5|page=144-145}}。
文明・技術レベルは中世ヨーロッパレベルながら、オーバーテクノロジーとしてこの世界で独自に発展してきた精霊工学の存在がある{{Sfn|設定資料集8.5|page=144-145}}。
世界法則が変更される際には謎の存在である「世界の声」がコミュニケーション不可の変更を告げる一方的な宣言を行う{{Sfn|設定資料集8.5|page=144-145}}。
気候もほぼ元世界と同様となっている{{Sfn|設定資料集8.5|page=144-145}}。
以下は公式設定資料集8.5にて解説された設定・用語のほか、書籍から判る設定を抜粋し解説する。
=== 組織、地名 ===
; ジュラの大森林{{Sfn|設定資料集8.5|page=144}}
: 主人公リムルの転生地域であり、暴風竜ヴェルドラが封印され、森林の守護神として祀られていた。
: ジュラの大森林を挟んで東西の諸国を東側諸国、西側諸国と呼称されている。東西以外にも、ジュラの大森林より北の大陸、南西の大陸にも一部の魔王の支配地域がある。
: ジュラの大森林は人間、魔王、魔物などの各勢力から暗黙の不可侵領域として緩衝地帯の役割を果たしていたが、全域を支配地域とする魔王リムルの登場によりそのような垣根が取り払われつつある。
; 首都リムル{{Sfn|設定資料集8.5|page=162-166}}
: 魔国連邦テンペストの首都で、「中央都市リムル」とも呼ばれる。
: 整然と区画整理され上下水道も完備されている。
: 東西南北に門があるが、魔法結界で防御されているため城壁は建造されていない。
: 門と中央広場を繋ぐ十字の道筋を基幹として、中央部に行政府としての執務館があるほか、居住区画、農地、中央広場、幹部用住居区画、迎賓館、工業区画、倉庫街、公共施設区画などに区分けされている。
: また首都リムルからの道はいくつかの国家へ伸長しており、街道はさまざまな技術で整備・守護されている。
; 西方評議会{{Sfn|設定資料集8.5|page=144}}{{Sfn|設定資料集8.5|page=168}}
: 西側諸国内でさまざまな紛糾を調停する緩やかな国際機関であると同時に、東の帝国に西側諸国が対抗するための連合国家の側面も持つ。評議会に参加していない小国、帝国もある。
: テンペスト建国以前に西側諸国の中心として機能していたイングラシア王国に設置されている。
: 中立公平を謳っているが国力の大きいファルムス王国、イングラシア王国の発言力が優遇されており実態と乖離している。
; 自由組合{{Sfn|設定資料集8.5|page=168}}
: 元々存在していた冒険者互助組合が、神楽坂優樹の手により改変され各国首脳との交渉権や相互互助規定を確立した民間国際組織。
: 主な活動形態は所属冒険者(組合員)によって行われるアイテム類の採取、現地の調査、魔物の討伐の3つに大別されるほか、国家協定に基づき動員令を受けると所属組合員の一定人数が国家の指揮下に入る傭兵集団の側面も持っている。
=== 種族 ===
人間と魔物・魔王は基本的には敵対関係にあるが、積極的に争うのではなく相互不干渉の雰囲気が維持されている{{Sfn|設定資料集8.5|page=144}}。人間以外の種族は全て、人間側の視点から「魔物(モンスター)」「亜人(デミヒューマン)」などに便宜上の区別が為されている{{Sfn|設定資料集8.5|page=152}}。
人間に近しい外見を持ち、また人間側について人類の一員と見なされている種族を亜人、それ以外の人類に敵対する種族の総称が魔物となっている{{Sfn|設定資料集8.5|page=152}}。
巨人族、吸血鬼族、悪魔族などの代表的な長命種族は「魔人」と総称されている{{Sfn|設定資料集8.5|page=152}}。
また、魔物は人間に対する危険度の大きさで自由組合による危険度ランク付けが為されている{{Sfn|設定資料集8.5|page=154}}。
{{箇条書き3列 | number = on
| toc1 = 危険度 | toc2 = 解説 | toc3 = 分類される種族など
| '''特S(天災級)'''
| 人類が国家の枠組みを超えて協力し人類全体の命運を賭けて戦うレベル。
| 竜種、一部の古き魔王
| '''S(天禍級)'''
| 大国の総力を上げて対処可能なレベル。
| 魔王など
| '''特A(災厄級)'''
| 国家転覆規模のレベル。
| 上位魔人、暴風大妖渦(カリュブディス)など
| '''A(災害級)'''
| 街に甚大な被害を及ぼすレベル。
| 上位精霊など
| '''B'''
| 単独相手で町が滅ぶレベル。
| ブラックスパイダー、オーガなど
| '''C'''
| 戦闘訓練を受けた職業兵士より強いレベル。
| リザードマン、ペガサスなど
| '''D'''
| 一般的な大人が数人がかりで当たって殺害される可能性のあるレベル。
| オークなど
| '''E'''
| 個体単位なら一般的な大人より若干弱いが、数が多いレベル。
| ゴブリンなど
| '''F'''
| 戦闘能力なし
|
}}
また、人間は「星幽体(アストラルボディ)」「精神体(スピリチュアルボディ)」「物質体(マテリアルボディ)」の3つの位相体から成る種族であり、このうち物質体を持たないものを精神生命体(悪魔、天使、精霊など)として設定されており、精神生命体は召喚されるなどの行為により物質体を得る(受肉)ことで肉体を持った存在として強化される{{Sfn|設定資料集8.5|page=155-157}}。
=== 能力、技術 ===
; 能力(スキル){{Sfn|設定資料集8.5|page=148}}
: 個体または種族が生まれついて持っている先天性の能力で、共通能力(コモンスキル)、特別能力(エクストラスキル)、特殊能力(ユニークスキル)、究極能力(アルティメットスキル)に分類される。進化の際は世界の声により獲得が告知される。
; 技術(アーツ){{Sfn|設定資料集8.5|page=149}}
: 個体が自らの努力と修練で獲得する後天的な技術で、武術や魔術などがこれに該当する。アーツとスキルは複合させて使用することができる。
; 魔法{{Sfn|設定資料集8.5|page=150-151}}
: 魔法は「何らかの効果を生じさせるイメージ」を、特定の法則によって具現化するもの、と解説されている。
: 魔法属性は「地>空>風>水>火>地…」という相克関係になっている。
: また、「元素魔法」「精霊魔法」「神聖魔法」「召喚魔法」の4つに大別できる。この大別により、魔法を使う職業の名前も「法術師(元素魔法系)」「呪術師(精霊魔法系)」「召喚術師(召喚魔法系)」などの相違がある。
=== 用語 ===
; 転生者、召喚者、異世界人{{Sfn|設定資料集8.5|page=158}}
: 「'''転生者'''」は元の種族とは別の種族として転生した者全てを指す。「前世の記憶を持ったまま元の世界から次元を渡り別種族に転生する例は非常に稀」とされており、リムルはこれに該当するが、世界の年齢とほとんど同年月を生きているヴェルドラですら聞いたことがない珍しい事例であることが説明されている{{Sfn|書籍1巻}}。
: 「'''召喚者'''」は転生者とは別に、元の世界で自身が持っていた肉体を失うことなく何らかの理由によりこの世界へやって来た者を指す言葉で、通常は相互次元の往来は召喚術によるものか、または偶然開いた裂け目を基点にして移動するしか方法がないとされる。
: 「'''異世界人'''」については、現実世界と異世界の間に開いた裂け目ゲートに落ちたことで次元移動してしまった異世界人と、この世界から故意による召喚儀式で元の生活を強制的に奪い無理やり呼び出された異世界人の2種類がある。どちらの場合でも自力で元世界へ帰還することは不可能となっている。召喚された異世界人は例外なく何らかのスキルを習得し、そのスキルの影響は当人の性格、人格などにも後天的に及ぶ。
: 召喚術自体に一度召喚すると一定期間は再召喚が行えない時間制限、成功率についての諸問題、召喚された人間の寿命など多数の問題点がある。
; 魔素{{Sfn|設定資料集8.5|page=146}}
: この世界の魔法の根幹となる物質で、主に高い魔力を持つ魔物の個体から放射されるほか、空気中に存在する魔素を用いて魔法として行使出来るような性質を持つ。
: 魔物に限らず人間でも、種族または個人能力により耐えられる分量に限界点があり、限界を超えると死に至ると説明されている。
: また魔法行使の際のエネルギー源となることから魔素が染み込んだ食品はMP回復剤としての性格も持つ{{Sfn|書籍8巻}}。
; 思念伝達
: 物語の根幹を成す固有能力で、魔物であれば全員が苦もなく使いこなすとされている。名無し魔物同士の個別認識のほか、意志を乗せて話せば言語が違っても相互理解可能、肉声が届かないほど距離が離れても通話可能、などの特徴がある。
; 名付け{{Sfn|設定資料集8.5|page=147}}
: 主に名無し魔物に名前を付ける儀式を指す。上位の魔物が下位の魔物に名付けした場合のみ効力が発揮され、名付けられた魔物は名付けた魔物から所有魔素を奪うことにより進化する。魔素は生命力と同義であることから子を成す行為によって生命力を子に奪われた親が死亡することもあり簡単{{Sfn|書籍8巻}}に行われる行為ではない。
; 影空間
: 主な使用者はランガ、ソウエイで、影の中に潜むことで移動距離を無視して常に側に居られる別空間待機所(ランガ)、影から影へ繋がる異空間を通過することにより移動距離をゼロにしてしまう空間能力(ソウエイ)として活用されている。
: 遠隔の温泉地より鉱泉を引き常時入浴出来る露天風呂の源泉輸送経路として活用されている{{Sfn|設定資料集8.5}}。
: 後にリムルの発案として影空間と魔鋼を利用した世界規模での通信伝達網構築構想が語られた{{Sfn|書籍8巻}}。
; 魔王達の宴(ワルプルギス
: 魔王3人以上の合意により開催される魔王集会。魔王視点で世界に関わる様々な合意が必要な事項が話し合われるほか、新しい魔王の就任も認定されるなどの側面を持つ
== 既刊 ==
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== 脚注 ==
; 注釈
{{Reflist|group="注釈"}}
; 出典
{{Reflist|3}}
== 参考
* [http://img1.mitemin.net/j7/t7/h3p82afykqqp1cu3dmmge6az17w3_t0c_2ng_1ux_7dx8.jpg 公式地域全体図]
* {{Cite book|和書|author=伏瀬著、GCノベルズ編集部編纂|date=2016-8-30|title=転生したらスライムだった件 8.5 公式設定資料集|publisher=[[マイクロマガジン
* {{Cite book|和書|author=伏瀬|date=2014-5-30|title=転生したらスライムだった件 1 (GCノベルズ)|publisher=マイクロマガジン|isbn=978-4896374599|Ref={{SfnRef|書籍1}}}}
* {{Cite book|和書|author=伏瀬|date=2014-8-30|title=転生したらスライムだった件 2 (GCノベルズ)|publisher=マイクロマガジン|isbn=978-4896374735|Ref={{SfnRef|書籍2}}}}
* {{Cite book|和書|author=伏瀬|date=2014-12-24|title=転生したらスライムだった件 3 (GCノベルズ)|publisher=マイクロマガジン|isbn=978-489637488|Ref={{SfnRef|書籍3}}}}
* {{Cite book|和書|author=伏瀬|date=2015-4-30|title=転生したらスライムだった件 4 (GCノベルズ)|publisher=マイクロマガジン|isbn=978-4896375022|Ref={{SfnRef|書籍4}}}}
* {{Cite book|和書|author=伏瀬|date=2015-5-30|title=転生したらスライムだった件 5 (GCノベルズ)|publisher=マイクロマガジン|isbn=978-4896375077|Ref={{SfnRef|書籍5}}}}
* {{Cite book|和書|author=伏瀬|date=2015-10-30|title=転生したらスライムだった件 6 (GCノベルズ)|publisher=マイクロマガジン|isbn=978-4896375381|Ref={{SfnRef|書籍6}}}}
* {{Cite book|和書|author=伏瀬|date=2016-4-28|title=転生したらスライムだった件 7 (GCノベルズ)|publisher=マイクロマガジン|isbn=978-4896375619|Ref={{SfnRef|書籍7}}}}
* {{Cite book|和書|author=伏瀬|date=2016-8-30|title=転生したらスライムだった件 8 (GCノベルズ)|publisher=マイクロマガジン|isbn=978-4896375770|Ref={{SfnRef|書籍8}}}}
== 外部リンク ==
562 ⟶ 816行目:
* [http://comicride.jp/slime/ スピンオフ公式] - マイクロマガジン
{{月刊少年シリウス連載中}}
{{DEFAULTSORT:てんせいしたらすらいむたつたけん}}
[[Category:日本の小説]]
[[Category:日本の漫画]]
[[Category:小説家になろう]]
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