「能登キリコ祭り」の版間の差分

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== 概要 ==
「切籠(キリコ)」または「奉燈(ほうとう)」と呼ばれる高さ数メートル〜十数メートルの巨大な切子[[灯籠]]を使うことを特徴とするものである。地域によって御明かし(おあかし)とも呼ばれる。主として7月から10月に掛けて夏祭り・秋祭りとして、現在も約137の地区(不定期を含む)で行われており、疫病退散を願って始まったとされるものが多い。
[[1997年]]([[平成]]9年)12月4日には能登のキリコ祭りとして、国の「[[記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財]]」に指定されている。
 
[[1997年]]([[平成]]9年)12月4日には能登のキリコ祭りとして、国の「[[記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財]]」に指定され、[[2015年]](平成27年)4月24日、[[文化庁]]は【[[日本遺産]]】の最初の18件の一つとして「灯り舞う半島 能登 ~熱狂のキリコ祭り~」を選んだと発表した。
 
== キリコ(切籠) ==
[[File:Noto Yosakoi Wakura 01.jpg|250px|thumb|light|七尾市で行われる石崎奉燈祭の様子]]
キリコは、ひとことでいえば巨大な切子灯籠であり、代表的な形としては背が高い直方体状で、前面中央部には漢字3文字で表した「キリコ吉祥文字」と呼ばれる地区ごとの願いや祈りを込めた文字を配し、「後美人」と呼ばれる背面には様々な絵(武者絵や風景画など)が施されている。中に灯り(昔はロウソクその他を使用したが現在はだいたい電灯)が入っている。上部には屋根や飾りが付いている。ただ実際のキリコの形や大きさはその地区・地区により様々である。中には[[青森ねぶた]]にも似た曲線状のものも存在する。
 
キリコは普段は各々の祭礼をする町内で管理されているが、輪島市の'''キリコ会館'''に行くと多数のキリコをいつでもみることが出来る。また、[[能登空港]]や[[道の駅桜峠]]などに、キリコ型の名称表示塔が立っている。