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[http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban02_02000037.html 総務省の「ブロードバンド普及促進のための環境整備の在り方」の意見募集に寄せたNTT各社の意見]によれば、メタル回線の完全廃止は予定されていないそうです。FTTHに移行することの方がコストがかかる地域に対しては、PSTNの廃止で電話局側にVoIPゲートウェイを設置することでIP電話化される。ただし、新規にメタル回線を敷設することは終了され、たとえ携帯電話であったとしても他に電話サービスが提供可能な状況であれば、ユニバーサルサービスとしてメタル回線でサービスを提供する義務も解除されているため、2025年以降もメタル回線により提供されるサービスは限定的なものになる。
 
もっとも、NTT東⻄のメタル回線による固定電話は、利用頻度の激減と老朽化により、毎年1000億円規模の赤字を出している状況である。契約件数で1997年から2016年で6割以上の減少、通信回数で2000年から2015年で93%の減少、通信時間で2000年から2015年で97%の減少となっている<ref>{{Cite press release|url=
http://www.ntt-east.co.jp/release/detail/pdf/20170406_01_01.pdf|title=固定電話のIP網移⾏後のサービス 及び移⾏スケジュールについて
|publisher=NTT西日本、NTT東日本|date=2017-4-6|accessdate=2017-4-6}}</ref>。もはや、「固定電話市場は、事業者間の競争を促進するフェーズから、いかにコストをかけずにサービスを維持していくかというフェーズに移⾏した」と、NTTは宣言している。このまま採算が悪化していった場合には、新たな支援策が行われなければ、10~20年という長期のスパンで見れば、必要な法改正をしたうえでメタル回線そのものが廃止される可能性がある点には留意が必要である。
 
保守物品の枯渇を理由に2016年6月に新規受付を終了するフレッツADSLなどのサービスについては、新規受付を終了後数年以内に保守物品の枯渇を理由にサービスそのものの終了が予定されていると予測可能であることも指摘しておく。新規受付を終了するのは、既存利用者のサービスを維持するために在庫の保守物品を利用することでサービス提供可能期間を延命するためであり、その在庫が尽きる時期が判明した時点でサービス終了予定が宣言されるためである。
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