「ミラージュ2000 (戦闘機)」の版間の差分

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こうした構造により、低速度域での操縦特性が極めて良好で<ref>無尾翼形式のデルタ翼機は、[[翼幅荷重]]が小さく、低速域では揚抗比が悪く、性能上の欠点となるのが、それ以前の通例であった。</ref>、その空戦性能は[[パイロット (航空)|パイロット]]の間でも評価が高い<ref>F-16の操縦経験があるパイロットでさえ、空中戦をするなら迷わずミラージュ2000を選ぶというほどである</ref><ref>『週刊 ワールド・エアクラフト』No.189 [[デアゴスティーニ・ジャパン|デアゴスティーニ]]社 2003年</ref>。
 
[[フランス空軍]]機は[[1991年]]の[[湾岸戦争]]を筆頭とする多くの[[紛争]]に実戦投入された。[[中華民国軍]]([[台湾]]空軍)は[[F-5]]と[[F-CK-1 (航空機)|IDF]]を補う初の欧州製[[マルチロール]]戦闘機として導入し、台湾島北部に位置する首府の[[台北]]周辺基地を中心に、後期型をベースとした独自改良機が配備されている。[[アラブ首長国連邦軍#アラブ首長国連邦空軍|アラブ首長国連邦空軍]]機は湾岸戦争に、[[カタール空軍]]機は[[2011年リビア内戦]]にフランス空軍機と共に参加している。他にも、[[ギリシャ空軍]]機は[[1996年]]に[[領空侵犯]]した[[トルコ軍|トルコ空軍]]の[[F-16 (戦闘機)|F-16D]]を、一般に、デルタ翼機には不得意とされる格闘戦の末、マトラBAe R.550マジック2短射程空対空ミサイルで撃墜し、[[インド空軍]]機も[[1999年]]の[[印パ戦争#カルギル紛争 (1999年)|カルギル紛争]]で対地攻撃に投入されている。この紛争の際には、インド空軍の[[MiG-21 (航空機)|ミグ21]]や[[MiG-27 (航空機)|ミグ27]]では攻撃することが困難だったターゲットを、ほぼミラージュ2000一機種で粉砕している。このため、インド空軍からの評価も非常に高い。また、インド国産の[[テジャス (航空機)|HALテジャス]]戦闘機開発のシンボロジーともなっている。
 
 
== 開発の経緯 ==
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こうしてミラージュ2000シリーズの生産は[[2007年]]に終了したが、ダッソーは既存のユーザーに[[ヘッドマウントディスプレイ|HMD]]、画像識別ポッド、[[戦術データ・リンク]]、[[グローバル・ポジショニング・システム|GPS]]、[[赤外線捜索追尾システム|IRST]]を実装する中間寿命改修を提案している<ref name="mawm2000P68">『世界の名機シリーズ ダッソー ミラージュ2000』68p</ref>。
 
== バリエーション派生型 ==
[[File:Dassault Mirage 2000C silhouette showing external stores configuration.png|250px|thumb|ミラージュ2000Cの対空兵装]]
[[File:Dassault Mirage 2000-5 silhouette showing external stores configuration.png|250px|thumb|ミラージュ2000-5の対空兵装]]