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|族 = [[モモンガ|モモンガ族]] [[:Pteromyini|Pteromyini]]
|属 = [[モモンガ|モモンガ属]] [[:en:Pteromys|Pteromys]]
|種 = [[タイリクモモンガ]] [[:en:Pteromys volans|Pteromys volans]] (Linnaeus, 1758){{Sfn|IUCN|2016}}
|亜種 = '''エゾモモンガ''' ''Pteromys volans orii''
|学名 = ''Pteromys volans orii ([[黒田長礼|Kuroda]], 1921)''<ref name="ITIS"/>
|和名 = エゾモモンガ
|英名 = Russian flying squirrel<ref name="円山 (2008) website">「[[#円山 (2008)|エゾモモンガ]]」(札幌市円山動物園)より。</ref><br>Siberian Flying Squirrel{{Sfn|国立科学研究所}}<br>Eurasian small flying squirrel{{Sfn|国立科学研究所}}
|生息図 =
|生息図キャプション =
}}
<!-- 定義 -->
'''エゾモモンガ'''(蝦夷小鼯鼠、''Pteromys volans orii ([[黒田長礼|Kuroda]], 1921)''<ref name="ITIS">{{ITIS|ID=930669|taxon=''Pteromys volans orii''|accessdate=2020-01-24}}</ref>)は、[[ネズミ目]](齧歯目)[[リス|リス科]][[リス亜科]][[モモンガ|モモンガ族]][[モモンガ|モモンガ属]][[タイリクモモンガ|タイリクモモンガ種]] ''[[:en:Pteromys volans|Pteromys volans]]'' ([[:w:Carl Linnaeus|Linnaeus]], [[:w:10th edition of Systema Naturae|1758]]) の[[亜種]]で、日本の[[北海道]]に生息する
== 名称 ==
[[黒田長礼]]が[[1921年]]([[大正]]10年)に記録したタイリクモモンガの亜種で<ref name="ITIS"/>、初の公式記録は同年の[[ウトナイ湖]](現:[[苫小牧市]])におけるものである<ref name="北海道ファンマガジン">{{Cite web|url=http://pucchi.net/hokkaido/nature/risu.php|title=エゾリスとエゾシマリスとエゾモモンガ|accessdate=2020-01-23|publisher=北海道リレーション|author=編集部|date=2009-05-13|website=[[北海道ファンマガジン]]|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160608164836/http://pucchi.net/hokkaido/nature/risu.php|archivedate=2020-01-23}}</ref>。和名「蝦夷小鼯鼠」の命名者は[[岸田久吉]]{{Refnest|group="注"|理学博士・農学博士{{Sfn|門崎|2009|p=397}}。}}で{{Sfn|門崎|2009|p=345}}、亜種名の''orii''は[[折居彪二郎]]への[[献名]]。
[[アイヌ語]]では「アツ・カムイ」(アツ=「群棲」・カムイ=「神」の意味、すなわち「群棲する神」の意味)
== 分布 ==
本種は北海道全域の{{Sfn|柳川|2002|p=84}}平野部 - [[亜高山帯針葉樹林|亜高山帯]]にかけて分布し
本種は住処・食料・移動手段をいずれも樹木に依存しており、樹木のない場所では生息できない{{Sfn|進啓士郎|2019|p=83}}。一方である程度の面積{{Refnest|group="注"|市街地の公園・人家周辺の数ヘクタールの残存林でも観察される{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。}}・巣穴にできる太さの樹木がある森林ならば生息でき{{Sfn|富士元|2001|p=3}}、市街地の公園・学校の林{{Sfn|進啓士郎|2019|p=83}}・鉄道の線路沿いにある[[防風林]]・住宅地近くの[[雑木林]]などといった環境にも生息する{{Sfn|富士元|2001|p=3}}。しかし夜行性で警戒心が強いことに加え、一生のほとんどを樹上で過ごすため継続して観察することは難しく、詳しい生態はあまり知られていない{{Sfn|富士元|2001|p=3}}。
▲北海道の平野部 - [[亜高山帯針葉樹林|亜高山帯]]にかけて分布し<ref name="門崎2009 p.347">{{Harvnb|門崎|2009|p=348}}</ref>、森林([[常緑針葉樹林]]・[[落葉広葉樹林]])に生息する<ref name="石井2008 p.124"/>{{Refnest|group="注"|[[エゾマツ]]・トドマツなど常緑針葉樹は冬季でも葉を落とさないため、常緑針葉樹林では空中の天敵から身を隠すことができる<ref>{{Harvnb|目黒誠一|1994|p=16}}</ref>。}}。[[札幌市]]内の[[道立自然公園野幌森林公園|森林公園]]・[[札幌市円山動物園|円山動物園]]付近にも生息しているが<ref name="円山 (2008) website" />、北海道島嶼部・[[千島列島]]には生息していない<ref name="門崎2009 p.347"/>。
本
== 特徴 ==
成獣の大きさには[[雄|オス]]・[[雌|メス]]で違いがあり、[[体長]](頭胴長)はオスの方が長く16 - 18センチメートル(cm)、メスは約15センチメートル{{Sfn|門崎|2009|p=345}}。[[体重]]はオスが約120グラム(g){{Sfn|門崎|2009|p=345}}、オスとメスを区別していないデータでは81 - 120グラム{{Sfn|石井|2008|p=124}}ないし100 - 120グラム{{Sfn|柳川|2002|p=84}}、[[妊娠]]したメスでは150 - 160グラム{{Sfn|進啓士郎|2019|p=84}}。
成獣の大きさには[[雄|オス]]・[[雌|メス]]で違いがあり、[[体長]](頭胴長)はオスの方が長く16 - 18cm(センチメートル)、メスは約15cm<ref name="門崎2009 p.345"/>。[[体重]]はオスが約120g(グラム)<ref name="門崎2009 p.345"/>、オスとメスを区別していないデータでは81 - 120g<ref name="石井2008 p.124"/>、[[妊娠]]したメスでは150 - 160g<ref name="進2019 p.84"/>。耳長は18 - 22mm(ミリメートル)・[[後足長]]は32 - 35mmで<ref name="石井2008 p.124">{{Harvnb|石井|2008|p=124}}</ref>、<!-- 体毛 -->体毛の[[毛先]]の色は1年を通して[[頬]] - [[胸|胸部]]・[[下腹部]]にかけて白色だが、それ以外の部位は白色または褐色で毛の下部は黒色である<ref name="門崎2009 p.345"/>。目は直径7 - 9mmと体格に比して大きく{{Refnest|group="注"|目が大きいのは夜行性のためで<ref name="太田2017 p.67"/>、その視力は真っ暗な夜の森林の中でも枝に接触することなく飛行できるほど高い<ref>{{Harvnb|目黒誠一|田中美奈子|2002|p=5}}</ref>。}}、目の周囲の毛色は黒い毛足が裸出しているため黒色<ref name="門崎2009 p.345"/>。[[陰茎骨]]は細長く二又になっている<ref name="門崎2009 p.345"/>{{Refnest|group="注"|ニホンモモンガの陰茎骨は極めて短くて幅広く、ねじれている<ref name="門崎2009 p.345"/>。}}。<!-- 歯 -->[[歯]]数は[[切歯]]が上2本・下2本、[[犬歯]]はなし、[[小臼歯|前臼歯]]は上4本・下2本、後臼歯は上6本・下6本の合計22本(上12本・下10本)<ref name="門崎2009 p.345"/>。[[乳首|乳頭]]数は[[胸|胸部]]2対・[[腹|腹部]]1対・[[鼠蹊部|鼠径部]]1対の合計8個(4対)<ref name="門崎2009 p.345"/>{{Refnest|group="注"|ニホンモモンガの乳頭数は5対(10個)なのでその点で区別できる<ref name="京都府">{{Cite web|url=http://www.pref.kyoto.jp/gairai/data/d01_14.html|title=京都府外来生物データ(タイリクモモンガ)|accessdate=2019-09-15|publisher=[[京都府]]|website=京都府 外来生物情報|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20190915123131/http://www.pref.kyoto.jp/gairai/data/d01_14.html|archivedate=2019-09-15}}</ref>。}}。[[指趾]]数(指の数)は[[前肢]]が4本(×2=8本、[[親指|第1指]]がない)・[[後肢]]が5本(×2=10本)の合計18本<ref name="門崎2009 p.345"/>。手の指は長くて物を握り掴むことに適しており<ref name="門崎2009 p.345"/>、樹木を登るため鋭い鉤爪を持つ一方<ref name="太田2017 p.67"/>、足の平は無毛で細い枝などを掴みやすい体つきになっている<ref>{{Harvnb|目黒誠一|1994|p=48}}</ref>。▼
耳長は18 - 22ミリメートル(mm)・[[後足長]]は32 - 35ミリメートルで{{Sfn|石井|2008|p=124}}、<!-- 体毛 -->体毛の[[毛先]]の色は1年を通して{{Sfn|門崎|2009|p=345}}腹面{{Sfn|柳川|2002|p=84}}([[頬]] - [[胸|胸部]]・[[下腹部]]にかけて)は白色だが、それ以外の部位は白色または褐色で毛の下部は黒色である{{Sfn|門崎|2009|p=345}}。背面の体毛色は保護色になっており{{Sfn|目黒|1994|p=53}}、夏毛は淡い茶褐色・冬毛は淡い灰褐色{{Sfn|柳川|2002|p=84}}ないし白っぽい{{Refnest|group="注"|ニホンモモンガの場合は背面は夏毛が茶褐色・冬毛が灰褐色で、腹面は本種と同じく白色となる{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。}}{{Sfn|富士元|2001|p=54}}。目は直径7 - 9ミリメートルと体格に比して大きく{{Refnest|group="注"|目が大きいのは夜行性のためで{{Sfn|太田|2017|p=67}}、その視力は真っ暗な夜の森林の中でも枝に接触することなく飛行できるほど高い{{Sfn|目黒|田中|2002|p=5}}。}}、目の周囲の毛色は黒い毛足が裸出しているため黒色{{Sfn|門崎|2009|p=345}}。
[[新生子]]は体長5.0 - 5.6cm、尾長は2.2 - 2.5cmで[[体毛]]はほとんど生えておらず、[[視力]]・[[聴力]]はまだない<ref name="門崎2009 p.345"/>。▼
▲
[[陰茎骨]]は細長く二又になっている{{Sfn|門崎|2009|p=345}}{{Refnest|group="注"|ニホンモモンガの陰茎骨は極めて短くて幅広く、ねじれている{{Sfn|門崎|2009|p=345}}。}}。[[染色体数]]は本種・ニホンモモンガとも同じ2n = 38である{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。
▲[[新生子]]は体長5.0 - 5.
=== 飛膜・尾 ===
本種は[[滑空]]するための飛膜を持っており
尾長はオス・メスともほぼ同じで約
== 生態 ==
=== 活動時間 ===
本種は主に[[夜行性]]で<ref name="門崎2009 p.346"/>、通常は日没から平均15 - 20分程度で巣から出て活動を開始し、何度か巣に戻って休む。巣から出ている時間のほとんどは餌を食べるために使い、最後の活動は日の出前20 - 25分ごろに終えることが多い<ref name="進2019 p.83"/>。春 - 夏にかけての繁殖期には日中に活動する場合もある<ref name="進2019 p.83"/>。▼
本種は[[夜行性]]の小動物であることに加え、一度の滑空により高距離を移動するため発見・追跡が非常に困難である{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。加えて一生のほとんどを樹上で過ごし、天然の樹洞・キツツキ類の古巣を巣穴として利用するため捕獲も困難である{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。そのような特性に加え、人間にとってはほとんど利害をもたらさない動物であったためあまり注目されず、かつて本種の生態はほとんど研究が進んでいなかったが、小鳥用の巣箱を巣穴として利用することが判明したことで電波発信機を用いた[[遠隔測定法|テレメトリー法]]による追跡調査が可能となり、その生態が明らかになっていった{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。
▲
活動範囲は巣を中心とした領域で<ref name="門崎2009 p.346">{{Harvnb|門崎|2009|p=346}}</ref>、その広さはオスで約2ha(ヘクタール)・メスでは約1haであり、メス同士の活動範囲は個体間で重ならないが、オス同士では重なる<ref name="石井2008 p.124" />。本種はほとんど樹上生活かそれに類する生活を送っており<ref name="太田2017 p.67"/>、地面に降りることはほとんどなく<ref name="門崎2009 p.347"/>、雪面・地面で足跡を見ることはほとんどないが、地面を跳躍歩調する際にも飛膜を広げるため揚力が働き着地圧が軽減され、手足の着地痕が不鮮明になりやすい一方で新雪上では雪面に飛膜痕が残ることが多い<ref name="門崎2009 p.94"/>。また[[爪]]が鋭いため垂直の[[樹木]]・建造物などの[[モルタル]]壁の表面を垂直・上下左右へ自由に移動できる<ref name="門崎2009 p.347"/>。行動単位は子育て中のメス以外は基本的には1匹であるが、1つの巣に複数の個体が同居していることも少なくなく<ref name="門崎2009 p.346"/>、特に冬季には後述のように複数個体で1つの巣に集まって越冬する場合がある<ref>{{Harvnb|富士元寿彦|2001|p=54}}</ref>。▼
本種は秋に越冬への準備として栄養豊富な種子類を食べ、体脂肪を貯えて体重を15 - 20%増加させる{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。
本種は[[キツツキ]]の一種である[[アカゲラ]]の古巣([[樹洞]])<ref>{{Harvnb|富士元寿彦|2004|p=39}}</ref>・自然にできた樹洞・人為的に[[木|樹木]]に架けた[[鳥類|鳥]]用の[[巣箱]]・[[住宅|人家]]などの[[屋根裏]]・[[エゾリス]]の古巣などが様々なものを[[巣]]として利用する<ref name="門崎2009 p.346-347">{{Harvnb|門崎|2009|pp=346-347}}</ref>。樹洞は入り口がほぼ円形 - 卵形で直径4 - 6cm程度の物を好むが、出入口を歯で齧って形状を改善する場合もある<ref name="門崎2009 p.347"/>。また巣穴は入り口が広いと[[クロテン]]([[エゾクロテン]])など天敵に襲われる危険性が高いため狭い巣穴を好み<ref>{{Harvnb|富士元寿彦|2001|p=23}}</ref>、500円硬貨程度の大きさがあれば入ることができる<ref>{{Harvnb|富士元寿彦|2001|p=6}}</ref>。また本種は巣内に乾燥した柔らかい[[植物性]]の[[巣材]](枯れ木の乾燥した内皮をほぐしたもの、乾燥したコケ類・[[サルオガセ]]・枯れ草など)を運び入れ、その中で眠る<ref name="門崎2009 p.347"/>。このほか、樹木の枝上に小枝・樹皮を利用して巣を作る場合や<ref name="石井2008 p.124" />、凍結してできた樹木の割れ目を利用する場合もある<ref name="太田2017 p.69">{{Harvnb|太田達也|2017|p=69}}</ref>。▼
==== 越冬 ====
本種は夕方に目覚めて巣穴を出るとまず糞尿を排泄するが、周囲に危険を感じない場合は低い場所で、危険を感じた場合は高い場所で用を足す<ref>{{Harvnb|目黒誠一|1994|p=33}}</ref>。糞は長さ7 - 15mm・直径3 - 5mmほどの米粒状糞、および柔らかい米粒状糞が集着した糞、不定形な軟便と3大別されるが、多くの場合は長さ約10mm・直径約4mmである<ref name="門崎2009 p.238">{{Harvnb|門崎|2009|p=238}}</ref>。糞の色は黄褐色 - 緑褐色、もしくは暗緑色・赤銅色と多様で<ref name="門崎2009 p.238"/>、糞は食痕がある場所・巣穴がある樹木(巣木)・移動経路上の休憩場所となっている樹下によく散乱している<ref name="門崎2009 p.238"/>。食巣穴近くの樹木で糞をする習性があり<ref name="太田2017 p.69"/>、巣木の巣穴付近の樹面に止まりながら排泄することも普通で、巣穴下の樹面・根元の雪面は糞尿で汚れていることがある<ref name="門崎2009 p.239">{{Harvnb|門崎|2009|p=239}}</ref>。1回の排糞量は多い時で40粒ほどで、同じ巣に複数個体が同居している場合は巣樹の下に2,000 - 3,000粒も糞が溜まっている場合がある<ref name="門崎2009 p.239"/>。このことからエゾモモンガの巣木を見つける目安としては「樹洞からエゾモモンガが出入りしたことを確認」する以外に「樹皮面がエゾモモンガの糞尿で汚れているか、樹木の根本付近に総量50cc以上の多量の糞(複数回の脱糞)が散在している」点が挙げられる<ref name="門崎2009 p.54">{{Harvnb|門崎|2009|p=54}}</ref>。▼
本種はエゾシマリスと異なり冬(11月 - 4月)も[[冬眠]]しないほか、エゾシマリス・エゾリスのように秋季に種子を貯食することもない{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。氷点下25℃以下にまで気温が低下して髭が白く凍り付き{{Sfn|目黒|1994|p=67}}、小さな体を吹き飛ばされるほど激しい猛吹雪が吹き荒れる厳冬期でも餌を食べに巣穴の外へ出て活動するが{{Sfn|富士元|2001|p=66}}、冬季は活動を必要最小限にとどめるため活動時間が極端に短くなり、活動開始・終了時間とも非常に不規則になる{{Refnest|group="注"|飼育実験下では冬季の1日の総活動時間は平均45分であった{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。}}{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。
===
活動範囲は巣を中心とした領域で{{Sfn|門崎|2009|p=346}}、その広さはオスで約2ヘクタール(ha)・メスでは約1ヘクタールである{{Refnest|group="注"|柳川(2002)によればテレメトリー法により測定したメスの縄張りは平均1.7ヘクタール、♂の行動圏は4.8ヘクタールで、うち道路・農耕地などエゾモモンガが利用できない領域を除いた森林だけの面積はメスが1.1ヘクタール、♂が2.2ヘクタールであった{{Sfn|柳川|2002|p=86}}。}}{{Sfn|石井|2008|p=124}}。メスは少なくとも繁殖期に縄張りを持ち、互いに縄張りは重なり合わないが、オスは縄張りを持たずメスより広い行動圏を持ち、オス同士の行動圏は大きく重なる{{Sfn|柳川|2002|p=86}}。
[[食性]]は[[雑食|雑食性]]で、基本的には[[植物性]]のものを食べている<ref name="門崎2009 p.347"/>。植物では木の[[芽]]・[[花]]・[[葉]]・[[樹皮]]の甘皮・[[種子]]などで、[[マツ]]類の球果([[松ぼっくり]])の種子・[[ドングリ]]、[[ヤマグワ]]・[[イチイ]]・[[サクラ]]の実も食べるが、[[クルミ]]は食べない<ref name="門崎2009 p.347"/>。四季ごとの主な食物は以下の通り。▼
* 冬 - 主に[[トドマツ]]の葉や[[カラマツ]]・[[シラカバ]]の冬芽・小枝の皮<ref name="富士元2001 p.27"/>・花穂など<ref name="進2019 p.84"/>。▼
* 春 - ヤナギ類・シラカバ・ハンノキなどの若葉<ref name="進2019 p.84">{{Harvnb|進啓士郎|2019|p=84}}</ref>。3月ごろには[[ハンノキ]]の雄花の花穂<ref name="富士元2001 p.27">{{Harvnb|富士元寿彦|2001|p=27}}</ref>、3月下旬には[[イタヤカエデ]]の甘い樹液を好んで食べる<ref>{{Harvnb|目黒誠一|1994|p=47}}</ref>。▼
* 夏・秋 - ヤマグワ・サクラ・シラカバ・カエデなどの実、未熟なドングリ(カシワ・ミズナラなど)を食べる<ref name="進2019 p.84"/>。▼
本種はほぼ完全な植物食だが<ref name="進2019 p.84"/>、[[昆虫]]など動物性の食物も食べる<ref name="門崎2009 p.347"/>。昆虫は[[成虫]]・[[幼虫]]・[[蛹]]を食べる<ref name="門崎2009 p.347"/>。本種は手の指が長いので食物を手で持って食べることができる<ref name="門崎2009 p.347"/>。地上には天敵の肉食動物が多いため地上に下りて川・湖の水を飲むことはなく樹上で水分補給をし、夏は樹木の葉に付いた水滴・冬は枝に積もった雪を飲み食いして水分を補給する<ref>{{Harvnb|目黒誠一|1994|p=32}}</ref>。▼
▲
なお本種は基本的に目標の樹木を発見すると食事が終わるまであまり動かず、1か所の樹木で食事をすることで体力を温存し、余分なエネルギー消費を抑えるため冬眠せず越冬することができる<ref name="太田2017 p.69"/>。しかし一方で食事を終えて巣に帰る途中で巣穴とは別の樹洞を探す場合があり、この行動により天敵接近時の避難場所や冬の共同生活・子育てに適した場所を調査する<ref>{{Harvnb|目黒誠一|1994|p=56}}</ref>。▼
▲本種は[[キツツキ]]の一種である[[アカゲラ]]の古巣([[樹洞]])
=== 天敵・寿命 ===▼
市街地・農耕地に生息するエゾモモンガの[[天敵]]はクロテン・[[フクロウ|エゾフクロウ]]・[[ハイタカ]]・[[ネコ]](飼い猫・野良猫とも)などである<ref name="進2019 p.84"/>。また[[シマフクロウ]]・[[クマタカ]]など希少な猛禽類もエゾモモンガを餌とする<ref name="進2019 p.84"/>。▼
▲本種は夕方に目覚めて巣穴を出るとまず糞尿を排泄するが、周囲に危険を感じない場合は低い場所で、危険を感じた場合は高い場所で用を足す
本種は天敵が多い一方で攻撃力を有さず<ref>{{Harvnb|目黒誠一|1994|p=30}}</ref>、天敵に見つからないよう常に周囲を警戒し、樹上では自分の体が天敵に見つからないよう注意している<ref>{{Harvnb|目黒誠一|1994|p=62}}</ref>。本種は天敵に気づくとそれが立ち去るまで気づかれないようにじっとして動かないが、時にはその時間が1 - 2時間におよぶ場合もある<ref name="門崎2009 p.347" />。▼
=== 食性 ===
▲[[食性]]は[[雑食|雑食性]]で、基本的には[[植物性]]のものを食べている
▲* 冬 - 主に[[トドマツ]]の葉や[[カラマツ]]・[[シラカバ]]の冬芽・小枝の皮
▲* 春 - ヤナギ類・シラカバ・ハンノキなどの若葉
▲本種はほぼ完全な植物食だが
▲なお本種は基本的に目標の樹木を発見すると食事が終わるまであまり動かず、1か所の樹木で食事をすることで体力を温存し、余分なエネルギー消費を抑えるため冬眠せず越冬することができる
[[寿命]]は[[飼育]]個体では4 - 5年だが[[野生]]個体では3年未満が多い<ref name="石井2008 p.124" />。▼
=== 滑空 ===
本種は飛膜を開いて高所から低所へ滑空して移動し、最長で約
=== 繁殖
[[繁殖]]期は[[春|初春]] - [[夏]]で{{Sfn|門崎|2009|p=345}}、2月下旬 - 3月下旬に1回目の[[性的興奮|発情期]]を迎える{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。最初の繁殖期に当たる2月 - 3月は活動が低下する時期だが繁殖期を迎えたオスは例外で、日没前から巣を出て盛んに鳴くオスの姿が観察される{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。本種は1頭のメスをめぐり2,3頭のオスが争う場合もあるが、ムササビのように激しく争うわけではない{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。メスはオスとの交尾を受け入れる際は樹幹に貼りつきじっとしているが、交尾を拒絶する際には横に突き出した枝に留まる{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。1回の交尾時間は7 - 9分で、一晩のうちに何度も交尾を繰り返す{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。
出産回数はその年の繁殖期に1, 2回で、通常は1回である{{Sfn|門崎|2009|p=345}}。交尾後のメスは樹洞・巣箱に単独で営巣し、4月中旬 - 5月上旬に[[出産]]する{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。妊娠期間は不明で1回の出産の新生子数は2 - 5匹{{Sfn|門崎|2009|p=345}}、もしくは2 - 6匹で多くの場合は3匹である{{Sfn|石井|2008|p=124}}。子育てはメスだけで行うが、母子と成体オスが同居する場合もある{{Refnest|group="注"|授乳中の母子とオスの同居例はいずれも子は巣立ってこそいなかったが開眼して成長した状態で、哺乳類においてこのように授乳中の母子とオスが同居することは非常に珍しい{{Sfn|柳川|2002|p=86}}。夏季には子育て中のメスの巣穴に入り込んで母子と同居し、確実にメスと交尾しようとするオスもいる{{Sfn|柳川|2002|p=85}}。}}{{Sfn|門崎|2009|pp=345-346}}。本種はノミなどの寄生虫増加・子の糞尿による巣の汚染に対処するため保育中に何度か巣を移転するが、移動中に誤って子を落としてしまう場合がある{{Sfn|柳川|2002|p=85}}。その際は地面に落ちた子は母親に見つかるか疲れ切るまで成獣と似た鳴き声を上げ、自分の場所を親に知らせる場合がある{{Sfn|柳川|2002|pp=85-86}}。
[[幼獣]]は生後約20日で這うようになり、30日前後で腹を地面から離して歩けるようになるが、耳の穴が開くのは生後平均20日で、開眼は生後約35日である{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。開眼後は開眼前より早く成長するようになり、生後40日で自分ですからで歩くようになり、約50日で滑空の練習を始めると生後約60日(6月中旬 - 7月上旬)で体重は60 - 70グラムに達し、母親から独立する{{Sfn|柳川|2002|p=84}}。親離れした幼獣は翌年には繁殖可能となる{{Sfn|門崎|2009|p=345}}。
時には夏に発情する個体もおり{{Sfn|門崎|2009|p=345}}、2度目の交尾期は子供が巣立つ6月 - 7月ごろ・出産時期は7月下旬 - 8月で、その時期にはオスがメスのいる樹洞のそばで盛んに鳴いている場合がある{{Sfn|柳川|2002|pp=84-85}}。
=== 鳴き声 ===
本種は「ジィージィー」と鳴く{{Sfn|門崎|2009|p=347}}。成獣は交尾期以外にはほとんど鳴かないが、幼獣は他のリス類の子と異なり、巣の引っ越しの際に母親と離れ離れになった際などには非常によく鳴く{{Refnest|group="注"|エゾモモンガの子がエゾリスなどと違い頻繁に鳴く理由は「夜行性であるため、視覚による子の探索がほとんど不可能であるから」と考えられている{{Sfn|柳川|2002|p=86}}。}}{{Sfn|柳川|2002|p=85}}。また、子が開眼して自力で行動できるようになると離れ離れになった母子は同じような声で鳴き交わしながら相互に歩み寄るほか、さらに成長した子の場合は巣の中で鳴いている母親の声を頼りに自力で巣に戻る{{Sfn|柳川|2002|p=85}}。
▲=== 天敵・寿命 ===
▲市街地・農耕地に生息するエゾモモンガの[[天敵]]はクロテン・[[フクロウ|エゾフクロウ]]・[[ハイタカ]]・[[ネコ]](飼い猫・野良猫とも){{Refnest|group="注"|市街地では主にネコが重要な捕食者になっている{{Sfn|柳川|2002|p=87}}。}}などである
▲本種は天敵が多い一方で攻撃力を有さず
== 人間との関係 ==
本種は[[アイヌ民族]]から「アッカムイ」と呼ばれて知られてはいたが夜行性であるために記録された時期は遅く、初の公式記録は1921年だった<ref name="北海道ファンマガジン"/>。
1957年に合田昌義の文献『エゾモモンガによる材木害』にて「北海道中標津営林署養老牛国有林(北海道[[標津郡]][[中標津町]])でカラマツ120本の樹枝先端を食害した」例が報告されているが<ref name="哺乳動物学雑誌1967">[[#哺乳動物学雑誌1967]]</ref>、[[害獣]]として駆除されるほどの実害は発生していないとされる<ref>{{Cite report|title=北海道の樹木の獣害|url=https://www.hro.or.jp/list/forest/research/fri/kanko/fukyu/jumoku/doubutu/gaiju.htm|publisher=[[地方独立行政法人]]:[[北海道立総合研究機構]](略称:「道総研」)|language=日本語|accessdate=2018-12-19|archivedate=2018年12月19日|archiveurl=http://web.archive.org/web/20181221095758/https://www.hro.or.jp/list/forest/research/fri/kanko/fukyu/jumoku/doubutu/gaiju.htm}}</ref>。▼
▲1957年(昭和32年)に合田昌義の文献『エゾモモンガによる材木害』にて「北海道中標津営林署養老牛国有林(北海道[[標津郡]][[中標津町]])で[[カラマツ]]120本の樹枝先端を食害した」例が報告されているが<ref name="哺乳動物学雑誌1967">[[#哺乳動物学雑誌1967]]</ref>、[[害獣]]として駆除されるほどの実害は発生していないとされる<ref>{{Cite report|title=北海道の樹木の獣害|url=https://www.hro.or.jp/list/forest/research/fri/kanko/fukyu/jumoku/doubutu/gaiju.htm|publisher=[[地方独立行政法人]]:[[北海道立総合研究機構]](略称:「道総研」)|language=日本語|accessdate=2018-12-19|archivedate=2018年12月19日|archiveurl=http://web.archive.org/web/20181221095758/https://www.hro.or.jp/list/forest/research/fri/kanko/fukyu/jumoku/doubutu/gaiju.htm}}</ref>。
市街地周辺の緑地にも生息し個体数も少なくない種だが{{Sfn|柳川|2002|p=86}}、森林伐採・孤立化や食物の不足などにより生息数は減少傾向にある<ref name="円山 (2013) website">「[[#円山 (2013)|エゾモモンガ]]」(札幌市円山動物園)より。</ref>。特に市街地・農耕地の残存林に生息するエゾモモンガにとっては林同士をつなぐ防風林(並木)が通路として役立っているが、それらの防風林が寸断されると地面に降りて移動できないエゾモモンガは他の林へ移動できなくなり、繁殖・分散が正常に行えなくなって個体数減少につながる{{Sfn|柳川|2002|p=87}}。有刺鉄線に引っ掛かり死亡した事故例も数例あり、人間の住環境周辺はエゾモモンガにとって安全な住処とは言えない{{Sfn|柳川|2002|p=87}}。
[[札幌市円山動物園]]では1967年から本種の飼育・繁殖に取り組んでいるほか<ref name="円山 (2013) website"/>、[[釧路市動物園]]<ref>[[#釧路市動物園]]</ref>・[[おびひろ動物園]]<ref>[[#おびひろ動物園]]</ref>・[[旭川市旭山動物園]]<ref>[[#旭川市旭山動物園]]</ref>でも本種が飼育されている。
<!--== テレビ番組 ==
* 『モモンガ驚きエコ生活』 [[ダーウィンが来た! 〜生きもの新伝説〜|ダーウィンが来た]]、[[NHK総合テレビジョン]]、2006年6月4日放送<ref>{{Cite web|title=ダーウィンが来た(第9回・モモンガ驚きエコ生活)|url=http://cgi2.nhk.or.jp/darwin/broadcasting/detail.cgi?sp=p009|date=2006-06-04|publisher=[[日本放送協会]](NHK)|accessdate=2018-12-03|archivedate=2018-12-03|archiveurl=http://web.archive.org/web/20181203121008/http://cgi2.nhk.or.jp/darwin/articles/detail.cgi?p=p009}}</ref>
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* {{cite journal | 和書 | title = エゾモモンガ | journal = [[旭川市旭山動物園]] | publisher = [[旭川市]] | date = | url = https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/facilityinformation/d066628.html | accessdate = 2019-09-21 | ref = 旭川市旭山動物園}}
* {{cite journal | 和書 | author = 清水飼育員 | title = エゾモモンガと清水飼育員 | journal = 動物たちと飼育員 | volume = Vol.9 | publisher = [http://www.maruyama-zoo.jp/index.shtml Maruyama Zoo Channel](札幌市円山動物園 応援ウェブサイト)| url = http://www.maruyama-zoo.jp/animaltalk/12_index_msg.html | accessdate = 2010年1月15日(金) | ref = 清水 vol.9}}- 飼育員による本種の説明(動画)
* {{cite journal | 和書 | author1 = [[阿部永]] | title = エゾリスの生態についての二,三の知見 | journal = 哺乳動物学雑誌 | volume = 3 |issue = 5 | publisher = 日本哺乳動物学会 | date = 1967-08 | url = https://doi.org/10.11238/jmammsocjapan1952.3.118 | accessdate = 2018-12-19 | ref = 哺乳動物学雑誌1967}}
* {{Cite journal|和書|author=[[門崎允昭]]|title=近接地域との比較に基づく現存北海道産哺乳類について - Present Status of Mammals of Hokkaido as Considered from That of Adjacent Territories|journal=第四紀研究|volume=12|issue=4|publisher=日本第四紀学会|year=1974|url=https://doi.org/10.4116/jaqua.12.245|pages=245-255|accessdate=2020-01-23|ref={{SfnRef|門崎|1974}}}}
* {{cite journal | 和書 | author1 = 浅利裕伸 | author2 = 柳川久 | author3 = 安藤元一 | title = 日本産樹上性リス類による森林被害 | journal = 森林野生動物研究会誌 | volume = 39 | publisher = 森林野生動物研究会 | year=2014 | url = https://doi.org/10.18987/jjwrs.39.0_11|doi=10.18987/jjwrs.39.0_11 | accessdate = 2018-12-19 | ref = 森林野生動物研究会誌2014}}
* {{Cite web|url=https://www.iucnredlist.org/species/18702/115144995|title=Pteromys volans|date=2016-08-19|accessdate=2020-01-23|publisher=[[国際自然保護連合]]|website=IUCN Red list|language=en|archiveurl=https://megalodon.jp/2020-0123-2241-52/https://www.iucnredlist.org:443/species/18702/115144995|archivedate=2020-01-23|ref={{SfnRef|IUCN|2016}}}}
* {{Cite web|url=https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/10400.html|title=タイリクモモンガ|accessdate=2020-01-23|publisher=[[国立環境研究所]]|website=侵入生物DB|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200123152953/https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/10400.html|archivedate=2020-01-23|ref={{SfnRef|国立科学研究所}}}}
; 出版物
* {{
* {{Cite book|和書|author=[[石井信夫]]|editor=阿部永(監修)・[[自然環境研究センター]](編集)|chapter=タイリクモモンガ|page=124|title=日本の哺乳類|edition=改訂2版|date=2008年7月5日・第1刷発行|origdate=1994年12月20日・初版第1刷発行 / 2005年7月20日・改訂版第1刷発行|publisher=[[学校法人東海大学出版会|東海大学出版会]]|isbn=978-4486018025|ref={{SfnRef|石井|2008}}}}
* {{Cite book|和書|author=[[門崎允昭]]|title=
* {{Cite book|和書|title=エゾモモンガ 目黒誠一写真集 -アッカムイの森に生きる-|author=
* {{Cite book|和書|title=エゾモモンガ
* {{Cite book|和書|title=モモンガ
* {{Cite book|和書|title=モモンガ
* {{Cite book|和書|title=モモンガだモン! 北の森からのメッセージ|author=太田達也|publisher=天夢人|date=2017-12-11|isbn=978-4635820257|ref={{SfnRef|太田|2017}}}}
* {{Cite book|和書|title=世界一かわいいエゾモモンガ|author=進啓士郎|publisher=パイインターナショナル|date=2019-10-07|edition=初版第1刷発行|ISBN=978-4756252678|ref={{SfnRef|進啓士郎|2019}}}} - 2019年10月10日発売。
** 北海道・知床で野生動物を撮影する写真家・進啓士郎が撮影・制作した写真集。[[帯広畜産大学]]野生動物管理学研究室の協力による生態解説付き。
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== 関連項目 ==
* [[エゾモモンガ (Kitacaキャラクター)]] - 同種をモデルにした[[北海道旅客鉄道|JR北海道]]のicカード[[Kitaca]]のキャラクター。
▲* [[タイリクモモンガ]] - 基亜種。
* [[エモンガ]] - 同種をモデルにしたポケモン。
== 外部リンク ==
* 本種の写真 -{{cite book | 和書 | title = エゾモモンガ「タロウ」写真集 | publisher = [[札幌市円山動物園]] | url = http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/dokidoki_photo-momonga.html | accessdate = 2010年1月15日(金) | ref = maruyama photo}}
{{デフォルトソート:えそももんか}}
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