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m →‎月名: 「異論がある」以下( 2016-04-19初出)に要出典範囲。誰からの異論?
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尚、アウグストゥス以降も多くのローマ皇帝が月に自分の名をつけようとし、[[カリグラ]]は9月を Germanicus <ref>「ゲルマニクス」はカリギュラの本名の最後の部分の名前であり、かつ自分の父([[ゲルマニクス]])の最初の部分の名前でもある。</ref>、[[クラウディウス]]は3月を Claudius、[[ネロ]]は4月を Neroneus <ref>[[ユリウス・クラウディウス朝]]の5人の皇帝のうち、自分の人名を月の名前に付けようとしなかったのは[[ティベリウス]]だけである。</ref>。[[ドミティアヌス]]は10月を Domitianus と改名した。9月については[[アントニヌス・ピウス]]が Antoninus と改名したほか、[[マルクス・クラウディウス・タキトゥス|タキトゥス]]が Tacitus と改名した。11月はピウスの妻の名をとって Faustina となったり Romanus となったりした。[[コンモドゥス]]に至っては月に自分の名をつけるだけでなく、12の月全部の名を変更した。順に1月は Amazonius、2月は Invictus、3月は Felix 、4月は Pius、5月は Lucius、6月は Aelius、7月は Aurelius、8月は自身の名である Commodus、9月は Augustus、10月は Herculeus、11月は Romanus、12月は Exsuperatorius であった。改名の企てはその皇帝の死とともに廃れ、すぐに元の月名に戻った。ユリウス暦で人名が月の名となって残ったのは、結局7月のJulius(Iulius)と8月の Augustus だけだった。
 
{{要出典範囲|もっとも、Julius と、Augustus が本当に人名由来なのか、異論がある。そもそも、他の6つの固有名詞が神名由来なのに、たとえ神格化された人間だとしても、この2つの月の名称だけ人名由来なのは、いかにも据わりが悪い。この2つも神名由来だと考えるのが自然である。|date=2019年12月}}
 
{{要出典範囲|「Julius」は氏族名「Jovilios」の短縮形と考えられており、この「Juvilios」氏族はローマの最高神「[[ユーピテル]]」に関連する一族、もしくは「ユーピテル」の子孫とされているのである。つまり「Julius」が「ユーピテル」のことを指しているとも考えられるからである。|date=2019年12月}}
 
{{要出典範囲|具体的には、次の通りとなる。
 
* 1月 '''Jānuārius''' (ヤーヌアーリウス、物事の初めと終わりを司る境界と時間の神ヤーヌスの月)
* 2月 '''Februārius''' (フェブルアーリウス、浄罪と贖罪の神フェブルスの月)
 
* 3月 '''Martius''' (マルティウス、軍神マルスの月)
* 4月 '''Aprīlis''' (アプリーリス、美の女神ウェヌスの月)
 
* 5月 '''Māius''' (マーイウス、豊穣の女神マイアの月)
 
* 6月 '''Jūnius''' (ユーニウス、結婚生活を守護する女神ユーノーの月)
* 7月 '''Julius''' (ユリウス、主神ユーピテルの月)
 
* 8月 '''Augustus''' (アウグストゥス、究極の神の月)
|date=2019年12月}}
 
{{要出典範囲|「Jānuārius」(1月)の境界と時間の神「[[ヤーヌス]]」と「Februārius」(2月)の浄罪と贖罪の神「フェブルス」は、概念の上で不可分な、組となっている。|date=2019年12月}}
 
{{要出典範囲|「Martius」(3月)は軍神「[[マルス]]」=ギリシア名「[[アレース]]」を指し、「Aprīlis」(4月)は美の女神「[[ウェヌス]]」=ギリシア名「[[アプロディーテー]]」を指し、[[ギリシア神話]]では「アレース」と「アプロディーテー」は愛人関係であり、組となっている。|date=2019年12月}}
 
{{要出典範囲|であれば、「Julius」が「ユーピテル」のことを指しているとすれば、ユーピテルの妻「[[ユーノー]]」を指す「Jūnius」(6月)と組になり、また綴りや発音も語呂が合うことになる。|date=2019年12月}}
 
{{要出典範囲|「Augustus」(威厳者・尊厳者)も、人間「[[アウグストゥス|オクタウィアヌス・アウグストゥス]]」のことではなく、他の7柱の神々を統合(習合)した「究極の神」「未知なる神」「偉大なる神」を指す尊称とも考えられる。|date=2019年12月}}
 
{{要出典範囲|であれば、余った「Māius」(5月)こと豊穣の女神「[[マイア]]」は、「Augustus」(8月)こと究極の神「アウグストゥス」と対になる存在と考えられるわけである。|date=2019年12月}}
 
{{要出典範囲|そして、この「7柱+1」は「[[七曜]]+1」と対応関係にあると考えるのが自然である。むしろ、「七曜+1」に合わせて、「Julius」と、「Augustus」が導入されたとも考えられる。|date=2019年12月}}
 
{{要出典範囲|なお、古代ローマでは、一週間を8日(7日+「市の日」)とする観念があったとする説がある。|date=2019年12月}}
 
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{{要出典範囲|だからこそ、他の皇帝による恣意的な人名由来の名称と違って、この2つの名称だけは現在まで存続していると考えられる。そして、9月から12月までが神名や人名に拠らず、[[ラテン語]]の数詞由来である理由も、上記の4組8柱で完成形だからと考えられるのである。|date=2019年12月}}
 
== 各月の長さ ==