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警察庁が2011年3月にまとめた「[https://web.archive.org/web/20110322190519/http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/h22_chikankenkyukai.pdf 電車内の痴漢撲滅に向けた取組みに関する報告書]」では、検挙数が多かった路線は[[埼京線]]、[[中央本線]]、[[京王線]]、[[東海道本線]]、[[小田急小田原線]]、[[東急田園都市線]]、[[総武本線]]であった<ref name=":0" />。-->
=== 概説 ===
加害者は男性、被害者は女性である場合が多い。例えば2013年に[[埼玉県警察]]が検挙した痴漢事件では、被害者は10代・20代の女性が8割を占め、特に電車通学を始めたばかりの高校1年生が標的にされていた。[[被疑者]]は30代・40代の男性会社員が多かった<ref name="sankei20150120">{{Cite news|title=痴漢被害、泣き寝入りしないで 埼玉県警、対策周知へ女性会議初の一般公開|url=https://www.sankei.com/article/20150120-BTRCXRQYMVN6JNZBQ5YHW6PEN4/|newspaper=産経ニュース|publisher=産業経済新聞社|date=2015-01-20|accessdate=2017-08-26}}</ref>。平成27年(2015年)の「犯罪白書」によると、痴漢を行う男性で最も多いのは4大卒のサラリーマンでこのうち既婚男性は34.7%と分析されている。平成23年の警視庁の「電車内の痴漢防止に係る研究会の報告書について」でも被害者が高校生が36.1%と最多数を占めているが、被害者の多くが被害に遭っても声を上げることができず、「相談する場所が分からない」「啓蒙活動が足りない」などの声が寄せられた<ref>{{Cite news|title=電車内の痴漢防止に係る研究会の報告書について|url=https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_3525234_po_h22_chikankenkyukai.pdf?contentNo=1&alternativeNo=|web=国立国会図書館|publisher=警視庁|date=2011-3-10|accessdate=2022-12-6}}</ref>。小中高生を標的にする小児性愛者は制服がトリガーとなり、目にしただけで抑止力を失い犯罪が成立しそうな機会をうかがっている。また男尊女卑の価値観を内在化し、ストレス発散手段として痴漢を選び、自分はそれを許されると思い込み、捕まらないよう熟練・習慣化して学習化された行動だと依存治療者に指摘されている<ref>「小児性愛」という病-それは愛ではない 斉藤章佳著 ブックマン社 2019年11月 P83 P150</ref>。このクリニックで2000人以上治療を受けたうち99%が男性、6割が4大卒のサラリーマンとなっている<ref>{{Cite web |title=“痴漢レーダー”でわかった、悪質すぎる手口と被害が多い駅・増えるタイミング|url=https://www.jprime.jp/articles/-/18278?page=2 |publisher=週刊女性PRIME|date=2020-7-2|accessdate=2022-12-6}}</ref>。電車内痴漢新聞報道の分析では、被害者は中学生や高校生が多く(中学・高校生が47.40%)、加害者は40代の警察官などの公務員や国家公務員(警察等が21.18%,地方公務員が12.32%,国家公務員が11.82%)が多かった<ref>{{Cite webcite journal|title=電車内痴漢の分類とその特徴 -新聞報道を用いた探索的分析|url=filehttps:///C:/Users/thisisme/Downloads/daigakuinC-57_065-085toyo.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=13009&file_id=22&file_no=1|format=pdf |publisher=東洋大学大学院|journal=東洋大学大学院紀要|volume=57|ISSN=0289-0445|doi=10.34428/00012609|author=大高実奈|accessdate=20222023-1201-623|date=2021-03-15|pages=65-85|id={{NCID|AN10045410}}|language=ja}}</ref>。
 
痴漢も他の性犯罪と同様に[[暗数]]が多く、例えば痴漢抑止活動センターの調査によると痴漢被害者が通報した割合は3%だった<ref>{{Cite web |title=【漫画】「許さん!」「突き出してやる!」しつこい痴漢に闘いを挑む空手女子部員!痴漢に天罰を下す行動に意外な結末とは? |url=https://www.walkerplus.com/article/1080197/ |ウォーカープラス |accessdate=2022-10-19}}</ref>。後述の各種調査によると、痴漢の検挙件数はおおむね減少傾向にある。