「標識 (言語学)」の版間の差分

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[[日本語]]では、[[格助詞]]は[[格]]を表す「格標識」である。助詞「は」は文の[[主題]]を表すので「主題標識」と呼ばれる。接続助詞「と」(「~という」など)は「補文標識」、終助詞「か」は疑問文であることを表す標識である。いずれもその直前にある語や文に関しての文法機能を表す。
 
==有標と無標==
ある文法機能が、特定の標識で示される場合には'''有標'''(marked)といい、標識を用いないまま示されるのであれば'''無標'''(unmarked)という。例えば格標識に関して言えば、対格言語では主格が、また[[能格言語]]では絶対格が無標のことが多い。
 
なおまた一般に、形態素としての標識を用いない場合、例えば[[語順]]などに関しても、特殊な文法的意義を持つ種類を有標、そうでない普通の種類を無標という。
 
さらに有標・無標の概念は(文法とは直接関連のない)[[音韻論]]、[[語彙論]]、[[意味論]]などの分野にも適用されている。
 
[[Category:形態論|まか]]
[[Category:文法|まか]]
 
[[en:Marker (linguistics)]]
[[fi:Tunnus (morfologia)]]