「かんかんのう」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
参考文献・放送
3行目:
== 歴史 ==
 江戸時代の文政年間に、長崎から始まった「唐人踊(とうじんおどり)」別名「看々踊(かんかんおどり)」が、江戸や大坂で大流行した。これは唐人ふうの扮装をした踊り手が、清楽の「九連環」の替え歌と、胡弓や蛇皮線などの伴奏にあわせて踊る、という興行的な出し物だった。庶民も盛んにまねをしたので、流行の加熱ぶりに、禁令が出たほどだった。その後も庶民のあいだでは、「看々踊」や、その歌である「かんかんのう」が歌い継がれた。
 
 その歌詞は、バージョンによって微妙に異なるが、以下のようなものである。
 
39 ⟶ 40行目:
 
江戸から明治にかけて、「かんかんのう」を唱っていた庶民の大半は、この元歌が中国伝来の歌であることは認識していたが、歌詞の意味は把握しておらず、一種のナンセンス・ソングとして、意味不明ながら語呂の響きを楽しんだのである。
 
近年、NHKテレビ「[[知るを楽しむ]]」で、5代目・柳家小さんによる「かんかんのう」([[らくだ (落語)]])と、その元歌である[[九連環]]の再現演奏が、放送された。(2007年4月19日放送,「歴史に好奇心・日中二千年 漢字のつきあい」第3回「まんじゅうこわい」の謎)。
 
 
 
== 参考論文・図書 ==
 
*楊桂香「日本と中国の両国における「九連環」の広がりとその変化」,『人間文化論叢』Vol.5 (お茶の水女子大学大学院人間文化研究科 2002) pp. 13~22
 
*関鼎「中国旋律の日本化--九連環からかんかん踊りの歌へ」,『音楽芸術 Vol.43, No.3』(音楽之友社 1985/03) pp. p90~93
 
*浜一衛「唐人踊について」,『九州大学教養部文学研究会』(1956/01) (通号3)
 
*浅井忠夫『唐人唄と看々踊』(東亜研究會 1933)