「スタットクーロン」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
en:Statcoulomb 2006-12-05T20:16:34を途中まで訳
 
m 少し直し
2行目:
名称=スタットクーロン(statcoulomb)<br/>静電単位<br/>フランクリン(franklin)|
記号=statC, esu, Fr|
単位系=[[CGS静電単位系]]|
物理量=[[電荷]]|
定義=真空中に1 cmの間隔で置かれた2つの物体のそれぞれが持ち、これらの物体互いに等しい電荷の間に働く力が1 dynであるとき力を及ぼし合う電荷|
SI=約3.3356335641{{E|-10}} C}}
 
'''スタットクーロン'''(statcoulomb, 記号:statC)は、[[CGS単位系|CGS]][[電磁気の単位|静電単位系]]における[[電荷]](電気量)の[[物理単位|単位]]である。'''静電単位'''(せいでんたんい、esu; electrostatic unit)、'''フランクリン'''(franklin、記号:Fr)ともいう。
 
1スタットクーロンは、真空中に1[[センチメートル]]の間隔で置かれた互いに等しい電気量の間に働く力が1[[ダイン]]であるときの各電気量と定義される。
[[国際単位系]](SI)の電荷の単位である[[クーロン]]との換算は以下のようになる。
:1 statC = 0.1 Am/''c'' ≈ 3.3356{{E|-10}} C
ここで、''c''は[[光速度]]である。変換系数の 3.3356{{E|-10}} は、センチメートル毎秒で表した光速度で10を除したものである。
 
スタットクーロンの値をセンチメートル単位の[[光速度]]の値''c''(センチメートル毎秒ではなく無次元の値)で除すると[[CGS電磁単位系]]の電荷の単位であるアブクーロン(abC)になる。アブクーロンは[[国際単位系]](SI)の電荷の単位である[[クーロン]](C)の10倍に相当するので、スタットクーロンとクーロンの換算は以下のようになる。
CGS静電単位系では、電荷は静電気力によって定義される基本的な[[物理量]]とされている。SIでは[[電流]]が電磁気力によって定義される基本物理量となっており、電荷は電流から誘導される量となっている。静電単位系は[[クーロンの法則]]に由来するもので、[[誘電率]]を無次元の量(真空中で 1/(4π))として扱う。この系のいくつかの方程式の中に、相互に関係づける量として光速度が登場する結果として、真空中の[[透磁率]] <math>\mu_0</math> の使用も避けられている。
:1 statC = 0.110 Am[abC/C] × (1/''c'') [statC/abC] ≈ 3.3356335641{{E|-10}} C
 
1CGS静電単位系では、電荷は静電気力によって定義される基本的な[[センチメートル物理量]]の間隔とされている。SI置かは[[電流]]が電磁気力によって定義さた2つのる基本体のそれぞれが持ち理量となっておりこれ電荷は電流かの物体の間に1誘導される量となっている。静電単位系は[[ダイクーロの法則]]に由来するも力を及ぼし合うで、真空中の[[誘荷と定義される。結果率]]を無次元の量( 1/(4π))として扱う。CGS静電単位系では、クーロンの法則は次のように書き表される。
:<math>F=\frac{q_{1}q_{2}}{r^{2}}</math>
ここで、''q''<sub>1</sub>, ''q''<sub>2</sub>は2つの物体が持つ電荷(単位:statC)、''r''は物体間の距離(単位:cm)、''F''は2つの物体の間に働く静電気力(単位:dyn)である。
 
CGS静電単位系における電荷の[[次元解析|次元]]は ''[[質量|M]]'' <sup>1/2</sup> ''[[長さ|L]]'' <sup>3/2</sup> ''[[時間|T]]'' <sup>-1</sup>で、SIにおける電荷の次元とは異っている。これは、SIにおけるクーロンの法則に登場する比例定数''k''が次元を有しているからである。
 
<!--
In SI units, the [[proportionality constant|electrostatic constant]] <math>k=\frac{1}{4\pi \epsilon_0}</math> (where <math> \epsilon_0 \ </math> is the [[permittivity]] of vacuum) has to be used. Several other laws of [[electromagnetism]] also become easier when all quantities are expressed in electrostatic cgs units; this is the main reason that the cgs system of units is still in use in [[physics]] and [[electrical engineering]]. The main drawback of this approach is that two other sets of cgs units and equations are defined, the electromagnetic and symmetrical systems (the latter system mixes the first two). The equations in all three systems are usually written in ''non-rationalized'' form, so-called because the factors 2π or 4π appear often in unexpected places (in situations not involving circular or spherical symmetry, respectively). It is possible, albeit less often done, to write each set of equations in ''rationalized'' form.