「エーテル (化学)」の版間の差分

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エーテル 2007年6月20日 (水) 13:57 (UTC) by Tkusaba, LR et al. より名称の由来を転記、otheruses とる
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{{anotheruse|有機化合物|19世紀以前の物理学で使用されていた概念|エーテル (物理)|その他|エーテル}}
[[Image:Ether-(general).png|thumb|エーテルの一般構造式]]
'''エーテル''' (ether) は[[有機化合物]]の分類のひとつで、[[構造式]]を R−O−R'(R, R' は[[アルキル]]基、[[アリール]]基などの有機基、O は[[酸素]]原子)の形で表される化合物を指す。また、エーテルに含まれる −O− の部分を'''エーテル結合'''という。また、溶媒としての[[ジエチルエーテル]]を単にエーテルということも多い。名称の由来は[[ジエチルエーテル]]が発見された際に、そ高い揮発性を「地上あるべきではない物質が天に帰ろうとる」と解釈されたことからその名が付けられた
 
高揮発性の低沸点石油[[留分]]が名称の由来と同一発想で「[[石油エーテル]]」と命名され、実務分野ではそのまま定着している。石油エーテルは[[炭化水素]]のみで構成され化学種のエーテルを含まない。
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対称エーテルは、酸触媒存在下アルコールの分子間[[脱水縮合]]で得られる。
 
:2 R-OHR−OH + H<sup>+</sup> &rarr; R-O-RR−O−R + H<sub>2</sub>O + H<sup>+</sup>
 
また非対称エーテルは[[アルコキシド]]を用いる[[ウィリアムソン合成]]によって得られる。
 
:R-XR−X + R'-O−O<sup>&minus;</sup> &rarr; R-O-RR−O−R' + X<sup>&minus;</sup> (X = Cl, Br, I, OSO<sub>2</sub>R<nowiki>''</nowiki> etc.)
 
両反応とも、R基の&beta;位に水素がある場合、[[脱離反応]]が併発して[[オレフィン]]が副生物となることがある。
 
アルコール共存下、オレフィンに[[求電子剤]]を作用させると[[求電子的付加反応]]によりエーテルが得られる。
(例)R:R-CH=CH<sub>2</sub> + I<sub>2</sub> + R'-OH &rarr; R(R'O)CH-CH<sub>2</sub>I
 
(例)R-CH=CH<sub>2</sub> + I<sub>2</sub> + R'-OH &rarr; R(R'O)CH-CH<sub>2</sub>I
 
== 反応 ==
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== 関連化合物 ==
エーテル結合を作っている酸素を[[硫黄]]で置換した化合物群 (R-S-RR−S−R') も存在し、[[スルフィド]](チオエーテル)という。他の16族元素についても同様に、[[セレニド]] (R-Se-RR−Se−R')、[[テルリド]] (R-Te-RR−Te−R') と呼ばれる化合物群が知られる。これらもまた、ウィリアムソン合成に準じた方法で得られる。
 
== 主なエーテル ==