「感染経路」の版間の差分

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伝染病(2007年11月8日 (木) 21:26)と感染症(2007年11月10日 (土) 05:08)から一部転記、統合。
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感染経路の同定
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感染経路(かんせんけいろ 英:route of infection)とは、[[感染]]を生じた個体や環境中に存在する[[病原体]]が、未感染の個体に到達して新たに感染を起こす経路をいう。病原体によっては複数の感染経路を介して感染を生じる場合あるため、[[伝染病]]をはじめとした集団感染や[[院内感染]]の[[予防]]など[[感染管理]]活動を進める上で[[病原体]]を突き止め、[[診断感染源]]と同時にを割り出し、[[感染経路の同定は欠かせない]]を絶つことによって収束を図ることができる
 
==主要な感染経路==
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*母乳感染: [[ヒト免疫不全ウイルス|HIV]]や[[ヒトTリンパ好性ウイルス|成人T細胞白血病ウィルス]]など。
 
==感染経路の同定==
 
===病原体が同定できる場合===
患者が共用する手すりや医療機器などの表面を拭って[[培養]]し(環境スクリーニング)、病原体が検出されればその物体が感染経路の一つであると推定する。さらに細菌感染症の場合、[[パルスフィールドゲル電気泳動]]により遺伝子型の近似性を調べると、[[水平感染]]の時間的順序を推定することができるため、最初に集団内に病原体が持ち込まれた経緯が分かることも少なくない。
 
===病原体が同定できない場合===
初期の[[SARS]]の様に、病原体が同定できない場合は、有病者と健常者をまず隔離してそれぞれの行動パターンや生活背景、さらに他人との接触歴について詳細な情報収集を行う。その中から感染の有無と相関のある因子を[[疫学]]的に割り出すことで感染経路を推定する。
 
例:有病者から席の離れた同室者複数に発症が見られた場合、飛沫核感染(空気感染)が疑われる、など。
 
==関連項目==