「平均寿命」の版間の差分

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'''平均寿命'''(へいきんじゅみょう)とは、[[個体群]](必ずしも生物[[個体]]とは限らない)の各個体の[[寿命]]の[[平均]]である。この場合の寿命とはいわゆる「天寿」ではなく、[[死因]]にかかわらず生まれてから死ぬまでの[[時間]]である。
#REDIRECT [[寿命]]
 
==人間の平均寿命==
[[人口統計]]では、[[定常]]な(対象となる[[年]]の各年齢の死亡率が今後も維持される仮想的な)個体群について平均寿命を求める。つまり、平均寿命とは0歳の[[平均余命]]のことである。
 
平均寿命は個体群によって大きく異なるが、寿命の上限はほとんど変わらないため、平均寿命の違いは[[人口ピラミッド]]の形の違いとして現れる。個体群が定常的な場合、山型の人口ピラミッドは低い平均寿命、釣鐘型の人口ピラミッドは高い平均寿命が反映されている。ただし、近年に平均寿命が大きく変化した場合、人口ピラミッドは現在ではなく過去の平均寿命を反映している。また、人口が急増しているときは、人口ピラミッドは山型になる。
 
寿命の平均である平均寿命に対し、寿命の[[中央値]]を[[寿命中位数]]という。平均寿命が長い個体群では、若者(特に[[乳幼児]])の死亡が[[ロングテール]]となり、平均寿命は寿命中位数より少し([[日本]]では男女とも3年程度)低い。逆に、平均寿命が短い個体群では、高齢者がロングテールとなり、平均寿命が寿命中位数より高い。
 
==素粒子の平均寿命==
[[素粒子]]や[[放射性核種]]などでは、平均寿命は[[崩壊定数]]の[[逆数]]である。
 
また[[半減期]](中央値に等しい)に[[比例]]し、半減期の [[自然対数|ln]]2 = 0.693 倍が平均寿命である。少数の長生きする粒子が平均を引き上げるため、平均寿命は半減期より長い。素粒子に限らず、一般に、[[無記憶]]な個体の群ではこの関係が成り立つ。
 
==その他の平均寿命==
[[野生動物]]では、[[幼生]]の高い死亡率が平均寿命を著しく引き下げ意味のない数値にしてしまうことがあり、その場合、あるていど成長した個体のみの寿命を平均することがある。もっとも、動物の場合、人間のような正確な統計計算はせず概数として平均寿命を言うことが多い。
 
[[工業製品]]の場合は、「平均使用年数」、「平均耐用年数」などと言うことが多い。実際の使用実績を述べる場合と、予想を述べる場合とがある。
 
{{DEFAULTSORT:へいきんしゆみよう}}
[[Category:統計]]
[[Category:時間]]
[[Category:人口]]