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『'''今鏡'''』(いまかがみ)は、[[歴史物語]]。
いわゆる「[[四鏡]]」の成立順では2番目に位置する作品である。内容的には『[[大鏡]]』の延長線上に位置し、3番目に古い時代を扱う。なお、描く年代が4番目の『[[増鏡]]』との間には13年間の空白があり、[[藤原隆信]](寂超在俗の子)の著である歴史物語『[[弥世継]]』(いやよつぎ、現存しない)がその時代を扱っていたためとされる。
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<!-- 内容 -->
大鏡の後を受けて[[後一条天皇]]の[[万寿]]2年(1025年)から[[高倉天皇]]のまでの13代146年間の歴史を[[紀伝体]]で描いている。[[長谷寺]]参りの途中で[[大宅世継]]の孫である、150歳を超えた老婆から聞いた話を記したという形式を採る。
はじめの
王朝末期から[[中世]]への過渡期において政治的・社会的大きな変動があったにもかかわらず、政治への関心は薄く、儀式典礼や風流韻事など学問・芸能に重点を置く記述を貫いている。その一方で記述は歴史的事実に対して比較的忠実である。また、当時の物語に対する批判(『[[源氏物語]]』を書いた[[紫式部]]が[[妄語戒]]によって[[地獄]]に堕ちたとする風説)に老婆が反論する場面が盛り込まれるなど、仏教戒律を重んじて[[極楽往生]]を願うという当時の社会風潮が物語としての創作性を抑制したとする見方もある。
== 注釈書 ==
*『日本古典全書
*『国史大系
*『今鏡全釈』海野泰男
*『講談社学術文庫
== 参考文献 ==
*蔦尾和宏 「『今鏡』はなぜ「つまらない」のか-その文学的方法を巡って-」
== 関連項目 ==
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[[Category:日本の文学作品]]
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