「皇位継承問題」の版間の差分

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=== 男系維持論の主張 ===
*そもそも天皇は[[皇帝]](Emperor)であり、[[王]](King)ではない(皇帝と王は制度上似ているが、全く異なる概念である。詳しくは[[皇帝]]と[[王]]の記事をそれぞれ参照(しかし東洋では皇帝の称号を西洋でいうところの王が使う慣習がある。たとえば、大韓帝国皇帝,ベトナム皇帝など。日本の皇帝も西洋でいうところの王である。皇帝は多民族・多人種・多宗教などを内包しつつも大きな領域を統治する国家の長である。天皇の称号は西洋にはなく古代ローマの称号アウグストゥス - 宗教的支配者 - がそれに似ている。日本は琉球王国併合,台湾と大韓帝国の植民地化によって西洋でいうところの帝国になった))。天皇は、海外訪問時に最大限の儀礼と歓待を受けるが、これは皇帝として扱われているからである(たとえば、アメリカ大統領が国外来賓を迎える際の最[[礼服|礼装]](所謂ホワイトタイ)にて迎えるのは皇帝=現時点では日本国天皇のみ、ローマ教皇、イギリス国王)。
天皇は、海外訪問時に最大限の儀礼と歓待を受けるが、これは皇帝として扱われているからである(たとえば、アメリカ大統領が国外来賓を迎える際の最[[礼服|礼装]](所謂ホワイトタイ)にて迎えるのは皇帝=現時点では日本国天皇のみ、ローマ教皇、イギリス国王)*世界には、国家の元首(象徴も含む)の間に、歴史的・慣行上の厳然たる序列があり、皇帝≧教皇>王>大統領>首相という順位がある。(バッキンガム宮殿では世界各国の国家元首は同等に儀礼と歓待を受ける。スペイン王,デンマーク女王,フランス共和国大統領,大韓民国大統領も日本国天皇と同等に儀礼とホワイトタイ宮中晩餐会などの歓待を受ける))。 {{出典の明記}} 範囲|もちろん、それぞれのグループに置いても、歴史が古い家系あるいは即位・就任した年次が古い者が高位として扱われる。{{出典の明記|2008年11月26日 (水) 07:43 (UTC)}} -->日本の天皇は、その家系の権威の前提として、いわゆる万世一系を基礎としており、女系天皇を認めるとこの大前提が崩れてしまう。つまり、単なる新米の王族になるということである(女系容認論者が異議を唱えるだろうが、皇帝や教皇(宗教)あるいは王族の権威(権力ではない)の成り立ちを考えれば、容易にわかる事である)。
*なお、[[万世一系]]を大元まで辿ったときに、その領域が神話であるかどうかは万世一系の信頼性には関係がない。[[古代エジプト]]の[[王朝]]に代表されるように、太古の文化には、[[神話]]を土台に[[君主]]を生き神と捉え、[[信仰]]と君主政治が渾然とした治世は普通に存在したからである。むしろ、その生き神信仰の時代の家系が途中で断絶することなく一貫して実際に残っている、という点が皇室の最大の権威を構成しているのである。(しかし日本国憲法は 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基くと規定していて 生き神信仰が天皇の最大の権威の土台と規定していない。それ故に天皇の尊厳は法に基くものである))。
*皇室とはもともと代々男系で継承されてきており、一度たりとも例外は存在しない。今回の[[皇室典範]]改正の問題とは、皇位継承資格のある人物の中で順位を決めようとするのではなく、本来は天皇になる資格のない人物に皇位を継承させようとするものであると、男系のみが[[皇統]]であると考える視点からは思われる。
*神話や過去の[[伝承]]を源泉とする権威こそが天皇としての最大の要件である。もし[[女系天皇]]が即位すれば[[神武天皇]]以来男系で連綿と継承されてきたとされる男系による皇統は断絶し、従来とは全く別の一系による天皇が誕生することになる。女系天皇には[[日本]]の[[象徴]]としての歴史的正統性が無いため、国民統合の象徴たりえず、皇位は安定するどころか極めて不安定なものとなる。場合によっては、時の実力者が[[入婿|入り婿]]等の手段により皇室を乗っ取ってしまう事態すら起こりうる。