「細胞性粘菌」の版間の差分
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{{生物分類表
|名称 = 細胞性粘菌<br/>{{small|(分類群としては廃止)}}
|画像 = [[画像:Dictyosteliu lifecycle.PNG|200px]]
|画像キャプション =タマホコリカビの生活環
|色 =
|界 = [[菌類|菌界]]
|門 = '''変形菌門''' {{sname||Myxomycota}}
|綱 = '''アクラシス綱''' {{sname||Acrasiomycota}}
|下位分類群 = 目
|下位分類 =
*[[アクラシス類|アクラシス目]] {{sname|Acrasiales}}
*[[タマホコリカビ類|タマホコリカビ目]] {{sname|Dictyosteliales}}
}}
'''細胞性粘菌'''(さいぼうせいねんきん)とは、[[変形菌]]と同様に、[[アメーバ]]状の生活と、[[菌類]]のような[[子実体]]を、その生活環の中に持っている微生物である。ただし、生活環のどの段階でも、[[単細胞生物|単細胞]]かまたはそれが集合した形を取り、細胞の構造を失わない。”細胞性”といわれるのはそのためである。
これに含まれるものには[[タマホコリカビ類]]と[[アクラシス類]]の二つがあるが、現在ではこれらは系統的に遠
これに属する[[キイロタマホコリカビ]]が、[[モデル生物]]として、特に[[分化]]の研究材料として注目され、変形菌とは異なる分野で研究に利用されている。
==概論==
ただし、変形菌類のいわゆる[[変形体]]が、核分裂を繰り返しながら、細胞質は分かれない、いわゆる[[多核体]]であるのに対して、この仲間は、その生活環を通して細胞の構造を失わない。単細胞のアメーバとして増殖し、それが集まって、一時的に外見的には変形体のような構造をとる。しかし、この場合にも細胞が集まっただけで融合することはなく、また、移動して子実体に変化するまでの一時的な構造にとどまる。多くの変形菌が、子実体形成時には変形体が細かい部分に分かれ、それぞれが子実体の形を取るのに比べると、ある意味では逆である。
また、変形菌の変形体が場合によっては1mにも広がるのに対して、細胞性粘菌の偽変形体はせいぜい数mmであり、多くの変形菌よりもはるかに微小な生物である。
子実体はひとつの偽変形体からひとつしか生じない。ただし枝分かれする場合はある。なお、この類の子実体のことを、特に'''累積子実体'''(るいせきしじつたい、またはソロカルプ
細胞の集合はここに含まれる群の特徴であるが、これを変形体に相同と考えたのがこの群を変形菌類と見なした理由である。他方、それぞれのアメーバが個体性を失わないまま集まるのを社会的な行動と見なし、これらを[[社会性]]のアメーバ({{lang|en|social amoeba}})と呼ぶ
==利用==
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== 分類 ==
細胞性粘菌としてふつうに知られているのは[[キイロタマホコリカビ]]を含むグループのタマホコリカビ類
細胞性粘菌 両者には、アメーバの性質、子実体形成時の細胞の振る舞いなどに大きな違いがある。しかし両者とも細胞性粘菌であると考え、たとえば以下のように体系づけた(ウェブスター菌類学の例)。 *変形菌門 {{sname|Myxomycota}}
**アクラシス綱 {{sname|Acrasiomycetes}}
***アクラシス亜綱 {{sname|Acrasiomycetidae}
****
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しかし、その後の現生生物学分野の進歩により、これらはより系統的に遠いものと考えられるようになっており、細胞性粘菌をまとめる意味は分類学的には存在しないと考えられる。現在ではタマホコリカビ類は[[アメーボゾア]]に含め、ここには変形菌類も所属する。他方、アクラシス類は[[ヘテロロボサ]]と言う別の系統に属するとされる。
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{{DEFAULTSORT:さいほうせいねんきん}}
[[Category:原生生物]]
[[Category:アメーボゾア]]
[[Category:エクスカバータ]]
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